離れた相手とスマホを通してリアルなキスの感覚を味わえるデバイス
 2020年に紹介した「キッシンジャー」は、スマホに装着することで遠距離恋愛の相手とキスをする感覚を味わえるデバイスとして話題となったが、その進化版ともいえるべきものが登場したようだ。

 スマホを介してパートナーと疑似キスの感覚を味わうことができるという点では同じなのだが、中国で新たに開発された「リモートキス」はさらに性能が向上。

 相手が唇が触れた時の感触に加え、唇の温度や動き、キスの音まで再現できるという。そのうえ、あろうことか面識のない相手とのキスを試すことまでできるというのだ。

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Remote Kissing Device invented by China

「キッシンジャー」同様に遠隔でキスを伝える「リモートキス」
 科学技術の発達とリモート需要の波に乗り反響を呼んだ新感覚デバイス「キッシンジャー(Kissenger)」を覚えているだろうか。

 2020年に発表されたキッシンジャーは、なかなか会えない恋人たちにスマホを介してキスの感覚を伝える遠隔グッズとして話題になったが、こちらの「リモートキス」はそれの進化版ともいえる通販商品だ。

 中国の江蘇省にある常州機電職業技術学院により開発された商品で、中国最大手のネットショッピングモール・タオバオ(淘宝)で販売中だという。

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image credit:Taobao

唇の温度や動き、キスの音まで再現
 メディアによると、リモートキスはキッシンジャー同様、シリコン製のリアルな唇モジュール付き。

 内蔵の圧力センサーでキスの感触を伝えるところもキッシンジャーそっくりだが、リモートキスではさらに唇の温度や動き、キスの音まで再現される。

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 利用の際は専用アプリをダウンロードして、唇付きデバイスをスマホの差込口に装着するかbluetoothで接続する。

 あとはパートナー同士が登録を行い、ビデオ通話を始めたら互いにキスを味わうことができるそう。

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遠距離恋愛からのアイデアが大人気に
 このデバイスの発案者で、初期の開発にも携わったジアン・チョンリー(Jiang Zhongli)さんは、中国メディアのインタビューにこう語っている。

(常州機電職業技術学院)在学中にガールフレンドとの遠距離恋愛で電話でしかコミュニケーションがとれなかった経験から、このデバイスを思いつきました。

  発表当初は予想以上の人気に驚いたというチョンリーさん。彼が取得した特許は2023年1月に終了したが、興味をもった誰かがデザインを拡張して完成させることを望んでいたという。

知らない人ともキスが!?マッチング機能に物議
 なるほどキッシンジャーより改良されてる感じだが、ネット上で物議をかもしているのがリモートキス専用アプリにある妙なオプションだ。

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 実はそのアプリにはマッチング機能もあり、たとえ面識のない人同士でもこのデバイスでキスが可能になるという。はて、遠距離恋愛用のツールとは用途が違ってくるような?


 メディアによるとこのデバイスは260元(約5,100円)。タオバオのサイトでは毎月100台のペースで売れている。

 ネットでは斬新で面白いという声もあるが、現実ではないにせよ見ず知らずの他人とリアルに近いキスが可能なオプション機能に「えげつない」「気持ち悪い」という嫌悪感を表す声も大きくなっているそう。

 なにやらイメージが変わりつつある遠隔デバイス「リモートキス」みんなはどう思う?

References: news18 / globaltimes / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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