
海の世界において、絶対的捕食者に君臨するシャチ。知能が高く、頭脳プレイで獲物を追い詰める。
南アフリカでで20匹のサメが海岸に打ち上げられた。どのサメも胸ヒレにはシャチの歯の跡があり、体は無残にも引き裂かれ、肝臓は失われていた。
サメを次々と捕食していたのは、地元で悪名高いシャチのペアである「ポート」と「スターボード」だという。
専門家によると、この2匹は一度に少なくとも17匹のサメを殺したという。シャチ界のギャング、あるいはシリアルキラーのような感じだ。
内臓を食いちぎられた複数のサメの死骸が発見 南アフリカ・ケープタウンの南東160kmの距離にあるガンズバイという漁村で、体を引きちぎられた無残な姿のサメの死骸が、20匹ほどビーチに打ち上げられているのが発見された。
ダイアー島保護トラストの海洋生物学者アリソン・タウナー氏によると、大量のサメを一度に捕食したのは、“ポート”と“スターボード”という名で呼ばれている2頭のシャチによるものだという。
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
メスの肝臓を狙って捕食 2頭のシャチに捕食されたサメは、19 匹はエビスザメで、1 匹はドチザメだったそうだ。
剖検に立ち会ったタウナー氏は、すべてのサメはメスで、引き裂かれるように肝臓が取り去られていたと話した。
地元の海洋生物学者ラルフ・ワトソン氏は、シャチの捕食技術を「外科的」と表現している。
[動画を見る]
ホホジロザメを襲うスターボート ケープタウン周辺では、数年前に5頭のホホジロザメの死骸が打ち上げられている。どの遺体にも肝臓はなかったそうだ。
ホホジロザメ襲撃事件もポートとスターボートが関与しているとみられている。
昨年も、南部の港町モッセル湾沖で、ホホジロザメに群がって捕食していた 5 頭のシャチの映像がドローンによって捉えられたが、その 1頭がスターボートだったそうだ。
ドローンの映像を撮影したクリスチャン・ストップフォースさんは、その時の動画をSNSでシェアした。[画像を見る]
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
他のシャチとは異なり、海岸近くで狩りをするのが好きな様子の2頭について、科学団体シーサーチを率いるサイモン・エルウェン氏は、「希少な絶滅危惧種の生物が、別の絶滅危惧種を捕食しているのを見ると複雑な気分になる」と語る。
とはいえ、2頭のペアが南アフリカのサメ個体群にもたらす全体的な危険性は限定的なものだ。
ワトソン氏は、ケープタウンでは毎年何十万匹ものサメが海から釣り上げられていて、「たった2頭のシャチが、サメを絶滅に追い込むことはない」と話している。
高度な知能を持つシャチ。人間と同じように個体差があって、仲間とつるんでギャングのような行動をとることもあるようだ。仲間と一緒だと気が大きくなっちゃったりするのも人間と一緒なのかな?
References:Notorious killer whale duo disembowel 20 sharks in South Africa / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
同性の仲間と友人関係を築くこともあり、一緒につるんで行動する姿も見受けられる。
南アフリカでで20匹のサメが海岸に打ち上げられた。どのサメも胸ヒレにはシャチの歯の跡があり、体は無残にも引き裂かれ、肝臓は失われていた。
サメを次々と捕食していたのは、地元で悪名高いシャチのペアである「ポート」と「スターボード」だという。
専門家によると、この2匹は一度に少なくとも17匹のサメを殺したという。シャチ界のギャング、あるいはシリアルキラーのような感じだ。
内臓を食いちぎられた複数のサメの死骸が発見 南アフリカ・ケープタウンの南東160kmの距離にあるガンズバイという漁村で、体を引きちぎられた無残な姿のサメの死骸が、20匹ほどビーチに打ち上げられているのが発見された。
ダイアー島保護トラストの海洋生物学者アリソン・タウナー氏によると、大量のサメを一度に捕食したのは、“ポート”と“スターボード”という名で呼ばれている2頭のシャチによるものだという。
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
死んだサメは骨盤帯で引き裂かれ、胸びれにはすくい跡として知られるシャチの鋭い歯の跡があり、肝臓がありませんでした。ねじれた背びれが特徴の2頭は、村では人々によく知られている存在で、サメの死骸が打ち上げられる3日前にも、その姿が目撃されていたようだ。
2頭は、次から次へとサメを襲い、内臓をえぐり出し、食い散らかしていたようです。これは、シャチがこの地域で一度に捕食したサメの最大数です。(タウナー氏)
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
メスの肝臓を狙って捕食 2頭のシャチに捕食されたサメは、19 匹はエビスザメで、1 匹はドチザメだったそうだ。
剖検に立ち会ったタウナー氏は、すべてのサメはメスで、引き裂かれるように肝臓が取り去られていたと話した。
地元の海洋生物学者ラルフ・ワトソン氏は、シャチの捕食技術を「外科的」と表現している。
サメの肝臓は、非常に栄養価が高く、油分が豊富な臓器です。2頭のペアは、サメの肝臓を確実に標的にしたのでしょう。
[動画を見る]
ホホジロザメを襲うスターボート ケープタウン周辺では、数年前に5頭のホホジロザメの死骸が打ち上げられている。どの遺体にも肝臓はなかったそうだ。
ホホジロザメ襲撃事件もポートとスターボートが関与しているとみられている。
昨年も、南部の港町モッセル湾沖で、ホホジロザメに群がって捕食していた 5 頭のシャチの映像がドローンによって捉えられたが、その 1頭がスターボートだったそうだ。
ドローンの映像を撮影したクリスチャン・ストップフォースさんは、その時の動画をSNSでシェアした。[画像を見る]
海洋の頂点捕食者であるシャチは、グループによって捕食対象が異なります。通常はイルカや、より小さなサメ種を捕食しますが、中にはホホジロザメを襲うグループもいるようです。ポートとスターボードは、最初2015 年にケープタウンの近くで発見されたが、別の地域から来た可能性もあるそうだ。
この状況は現在、南アフリカ沿岸部のサメ個体群に対する追加の脅威となっています。(タウナー氏)
[画像を見る]
image credit:Dyer Island Conservation Trust/Facebook
他のシャチとは異なり、海岸近くで狩りをするのが好きな様子の2頭について、科学団体シーサーチを率いるサイモン・エルウェン氏は、「希少な絶滅危惧種の生物が、別の絶滅危惧種を捕食しているのを見ると複雑な気分になる」と語る。
とはいえ、2頭のペアが南アフリカのサメ個体群にもたらす全体的な危険性は限定的なものだ。
ワトソン氏は、ケープタウンでは毎年何十万匹ものサメが海から釣り上げられていて、「たった2頭のシャチが、サメを絶滅に追い込むことはない」と話している。
高度な知能を持つシャチ。人間と同じように個体差があって、仲間とつるんでギャングのような行動をとることもあるようだ。仲間と一緒だと気が大きくなっちゃったりするのも人間と一緒なのかな?
References:Notorious killer whale duo disembowel 20 sharks in South Africa / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
編集部おすすめ