
病院へ搬送されたこれらの女子生徒たちは、「ウィジャボード」(日本のこっくりさんのようなもの)で遊んでいた後、集団ヒステリー状態となったようだ。
死後の霊魂と会話できるとされ、あくまでも娯楽用のおもちゃであるウィジャボードだが、多感な時期の少女らにとっては深刻な事態になってしまうようで、かつてペルーでも同様の事件が起きている。
ウィジャボードで遊んでいた女子生徒28人が集団ヒステリー状態に コロンビアのガレラスにある学校で、ウィジャボードで遊んでいた女子生徒28人が、不安発作などに襲われ、病院へ緊急搬送された。
学校の責任者が明かした情報によると、女子生徒たちが集団ヒステリーを引き起こした時に警報ベルが鳴り、少女たちのもとへ学校の職員がかけつけたという。
集団ヒステリーとは、一定の集団内で多数の人に痙攣(けいれん)や失神、歩行障害や呼吸困難などの身体症状や、興奮。恍惚状態などの精神症状が伝播することをいう。
事実、女子生徒の中には、けいれんしたり失神したりする者もいた。
学校関係者から生徒たちの親のもとへ連絡が入ると、女子生徒の親は我が子が入院した病院へと駆け付けた。
親からはウィジャボードの使用を非難する声 ウィジャボードは、降霊術や交霊術を模した娯楽用の文字盤で、日本でいうところの「こっくりさん」のようなものだ。28 girls hospitalized after playing with Ouija board https://t.co/BC7FomhhBi pic.twitter.com/58VVSGqyaS
— New York Post (@nypost) March 8, 2023
あくまでも娯楽だが、死者とコミュニケーションをとることが可能と伝えられていることから、オカルト好きには人気のゲームになっている。
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image credit:Josh Olalde/Unsplash
今回のコロンビアの女子生徒同様、ペルーでもウィジャボードで遊んでいた複数の少年が発作やけいれんを起こし、倒れこむという事例が過去に起きている。
ウィジャボードを使用して悪魔に憑りつかれたわけではなさそうだが、多感な時期の少女は不安が伝搬しやすく、集団ヒステリーに陥りやすい。
多くの親は学校で子供たちがウィジャボードを使用することを禁止するよう訴えている。
病院の売店で働いているというある母親は、このように話している。
毎日 3 人~4 人の子供が、気を失って病院にやってくるのを見ています。保護者の皆さんは、学校で何が起きているかを調べるために、ぜひ立ち上がるべきです。
子供たちは、こんな状況を続けることはできません。私たちの子供たちは、いつもおいしい朝食を食べています。食べ物の不足で失神しているとは考えられません。
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警察が介入し捜査中 しかし、学校側は生徒たちの親が根拠のない噂を広めて、不安を煽っていると非難。当面は、早期かつ独自の判断を避けるよう、生徒たちの親に注意喚起を促した。
一連のコメントがコミュニティに解き放たれると、状況を解決するのに役立たず、ただ混乱を招くだけになってしまいます。学校側は、現在警察が介入し、捜査が進行中であるかどうかを確認しておらず、生徒たちの診断に関する情報もまだ公開されていないようだ。
学校は、医学的診断が信頼できる情報を提供してくれるのを待っています。
References:28 girls hospitalized with ‘anxiety’ after playing with Ouija board / written by Scarlet / edited by parumo
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