画像生成AIがアップデートしたので「スパゲッティを食べる人」を描いてもらったら大変なことに!
 文字列を入力するだけで自動的にその文章に即した画像を生成してくれるAIによる画像生成ツールは、もはや浸透しつつあるが、それでもまだ完璧とはいいがたく、目や腕がずれたり、指の本数がおかしかったりと苦手な分野もあった。

 だが、最近アップデートされたAI「Midjourney」は、学習能力が強化され、より現実味を帯びた画像の生成が可能になったようだ。


 果たしてAIは完全に人間を理解できるようになったのか?そこでデジタルクリエイターの「ダン・ルヴェイユ(Dan Leveille)」氏はMidjourneyに「スパゲティを食べる人間」というコマンドで描画してもらった。

 その結果どういうことになったか、早速みていこう。

最新の画像生成AIが描いた「スパゲッティを食べる人」 3月16日にアップデートされたという、テキストから画像を自動生成するAI「Midjourney」の最新版「V5」を使い、ダン・ルヴェイユ氏は「スパゲッティを食べる人」というテキストを入れ、それに即した画像を描写してもらった。

 確かに高画質になっており、幅広いスタイルで表現されている。人間そのものもとてもリアルに生成されており、以前のバージョンよりずっと良くなっている。うん、それはわかる。

 だがなぜか、その食べ方が、おかしなことになっているのだ。

 クリエイティブと言われればそうだろう。だが食べているというよりは、また別のことをしているように見えなくもない。

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image credit:danlev / Instagram

 「スパゲッティを食べる」というお題をもとに、面白い食べ方をする選手権みたいなことになってない?

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 というかフォークで食べるより手づかみ派が多くない?

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 地球に来て初めてスパゲッティという食べ物を知った宇宙人みたいなことになってない?てかそれが食べ物かすらどうかわかってなくない?

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 人間の描写がすごくリアリティあるのに、スパゲッティに対する向き合い方があまりにも非現実すぎてない?

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 スパゲティーが入ってる容器もいろいろ不具合起きてない?

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どうしてこうなった?人間がネット上に投稿している画像が原因かも ということで、確かに人間そのものの描写の精度は上がったが、食べ方に関してはまだまだ改善の余地がありそうだ。

 だがどうしてこうなってしまったのか?ニューラルネットワークがどのように学習していくのかを考えれば、その理由もわからなくはない。

 ニューラルネットワークは、人間の脳の仕組みをまねたコンピューターのプログラムだ。
人間が作ったデータをたくさん見て学習する。

 多くの人がSNSなどを介してネット上に投稿する画像の多くはウケを狙った面白いものや変なものが多い。

 AIはそういったヘンテコなスパゲッティを食べる数千枚以上の画像から学習しているのだとしたら、こういった結果になるのもいたしかたのないところなのだろう。[画像を見る]  品の良いとか、礼儀正しいとかいうワードを入れれば、きっと違った画像が生成できたのかもしれないね。でもこっちのへんてこバージョンの方が面白いけども。

 というかAIは人間が面白いものをより好むということもすでに学習済みなのかな?

written by parumo

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