
image credit:Wikimedia Commons
雄大な絶景を誇るスイスアルプスは、多くの登山家のみならず観光客にとても人気の場所の1つだ。
ちょうど富士山の9合目手前に相当する標高3453メートルの位置には、ヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅とされる「ユングフラウヨッホ駅」がある。
大自然の山の上で、まるで怪人の隠れ家のような雰囲気を漂わせて1世紀以上にわたり悠々と存在するこの駅は、まさにすぐれた人間工学の驚異だ。
[動画を見る]
Highest Railway Station In Europe | Jungfraujoch In Switzerland | Europe To The Maxxヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅「ユングフラウヨッホ駅」 1862年、人類はベルナーアルプスのユングフラウヨッホに初めて登頂するという歴史的な成果を挙げた。
そのわずか数十年後、スイスの実業家アドルフ・ガイアー・ツェラーは、ユングフラウヨッホまでの鉄道を建設する計画を提案した。
過去、そのような提案は議論されたこともなかったが、政府はベルナーアルプスを通り「ヨーロッパの頂上」まで続く急勾配の鉄道「ユングフラウバーン・プロジェクト」にゴーサインを出した。
そして19 世紀の終わり、他に類を見ないプロジェクトの取り組みが始まった。
結果、ユングフラウ鉄道の終点には、4,000メートルを超える高さのユングフラウ山とメンヒ山の間の岩の上に位置する壮観な鉄道駅、ユングフラウヨッホ駅が建設された。[画像を見る] 完成までの16 年間、何百人もの労働者がアルプスで働き、山を掘削し、ダイナマイトでトンネルを爆破する作業に取り組んだ。
伝えられるところによると、建設中30人の労働者が命を落としたそうだ。
当初、紙の上でのプロジェクトは不可能なようにも思われたが、1912 年に鉄道が開通して以来、今日まで運行は続いている。最善の移動手段で世界一素晴らしい山の景色を堪能できる おそらく登山の魅力は、自らの足で大地を踏みしめながら登る果てに頂上に到達した時、なにものにも代えがたい達成感を得ることだろう。
だが、ユングフラウヨッホ駅が建設されたことで、人々は約30分間電車に乗るだけで、世界で最も素晴らしい山の景色を眺めることができるようになった。[画像を見る] 鉄道は、海抜 2060mにあるクライネシャイデックから始まり、標高 3454メートルの地点まで、約 9.3km登る。
列車はすぐに100 年以上前に山を突き抜けた長いトンネルに到達する。トンネルの一部にはパノラマの窓があり、乗客は周囲に広がる雄大な山の絶景を楽しむことができる。
最高峰の駅に辿り着くまでの列車の旅は素晴らしいが、多くの人にとってやはり体験全体のハイライトとなっているのが、頂上のユングフラウヨッホ駅のようだ。[画像を見る] スイスで最も人気の観光スポットの1つ 標高 3454メートルの天気は予測不可能で、ほんの数分で劇的に変化する可能性がある。
だが、運が良ければ、晴れた日に展望台に足を踏み入れると、他に類を見ない約200の峰を持つ壮大な山のパノラマをあらゆる方向から見ることができるという。[画像を見る] 頂上駅までの列車料金は、決して安いとは言えないが、極上の体験ができることから、ほとんどの人にとって「価格以上の価値がある」という評価がなされているようだ。
今日、ユングフラウヨッホ駅はヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅として公式に認められていて、スイスで最も人気のある観光スポットの 1つになっている。
References:Europe’s Highest Train Station Looks Like a Supervillain’s Secret Base/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
雄大な絶景を誇るスイスアルプスは、多くの登山家のみならず観光客にとても人気の場所の1つだ。
ちょうど富士山の9合目手前に相当する標高3453メートルの位置には、ヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅とされる「ユングフラウヨッホ駅」がある。
大自然の山の上で、まるで怪人の隠れ家のような雰囲気を漂わせて1世紀以上にわたり悠々と存在するこの駅は、まさにすぐれた人間工学の驚異だ。
[動画を見る]
Highest Railway Station In Europe | Jungfraujoch In Switzerland | Europe To The Maxxヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅「ユングフラウヨッホ駅」 1862年、人類はベルナーアルプスのユングフラウヨッホに初めて登頂するという歴史的な成果を挙げた。
そのわずか数十年後、スイスの実業家アドルフ・ガイアー・ツェラーは、ユングフラウヨッホまでの鉄道を建設する計画を提案した。
過去、そのような提案は議論されたこともなかったが、政府はベルナーアルプスを通り「ヨーロッパの頂上」まで続く急勾配の鉄道「ユングフラウバーン・プロジェクト」にゴーサインを出した。
そして19 世紀の終わり、他に類を見ないプロジェクトの取り組みが始まった。
結果、ユングフラウ鉄道の終点には、4,000メートルを超える高さのユングフラウ山とメンヒ山の間の岩の上に位置する壮観な鉄道駅、ユングフラウヨッホ駅が建設された。[画像を見る] 完成までの16 年間、何百人もの労働者がアルプスで働き、山を掘削し、ダイナマイトでトンネルを爆破する作業に取り組んだ。
伝えられるところによると、建設中30人の労働者が命を落としたそうだ。
当初、紙の上でのプロジェクトは不可能なようにも思われたが、1912 年に鉄道が開通して以来、今日まで運行は続いている。最善の移動手段で世界一素晴らしい山の景色を堪能できる おそらく登山の魅力は、自らの足で大地を踏みしめながら登る果てに頂上に到達した時、なにものにも代えがたい達成感を得ることだろう。
だが、ユングフラウヨッホ駅が建設されたことで、人々は約30分間電車に乗るだけで、世界で最も素晴らしい山の景色を眺めることができるようになった。[画像を見る] 鉄道は、海抜 2060mにあるクライネシャイデックから始まり、標高 3454メートルの地点まで、約 9.3km登る。
列車はすぐに100 年以上前に山を突き抜けた長いトンネルに到達する。トンネルの一部にはパノラマの窓があり、乗客は周囲に広がる雄大な山の絶景を楽しむことができる。
最高峰の駅に辿り着くまでの列車の旅は素晴らしいが、多くの人にとってやはり体験全体のハイライトとなっているのが、頂上のユングフラウヨッホ駅のようだ。[画像を見る] スイスで最も人気の観光スポットの1つ 標高 3454メートルの天気は予測不可能で、ほんの数分で劇的に変化する可能性がある。
だが、運が良ければ、晴れた日に展望台に足を踏み入れると、他に類を見ない約200の峰を持つ壮大な山のパノラマをあらゆる方向から見ることができるという。[画像を見る] 頂上駅までの列車料金は、決して安いとは言えないが、極上の体験ができることから、ほとんどの人にとって「価格以上の価値がある」という評価がなされているようだ。
今日、ユングフラウヨッホ駅はヨーロッパで最も標高の高い鉄道駅として公式に認められていて、スイスで最も人気のある観光スポットの 1つになっている。
References:Europe’s Highest Train Station Looks Like a Supervillain’s Secret Base/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
編集部おすすめ