ニューヨークでR2D2風な自律走行型パトロール用ロボットを導入
 市民の安全を守るのは警察の役割だが、アメリカ・ニューヨークでは警察官の減少が問題視されている。

 そこでニューヨーク市警察(NYPD)は、タイムズスクエアと地下鉄システムのパトロール活動を強化するために、複数のロボットを導入することを発表した。

 新しく街をパトロールする役割を果たしてくれるのは、映画『スターウォーズ』のR2-D2を彷彿とさせるデザインの、自律型セキュリティロボット「スニッチボット(SnitchBOT)」だ。いわゆるひとつのロボコップである。

 さらに、かねてから採用が検討されていた、ボストン・ダイナミクス社の「スポット」もロボット警察犬として導入することになり、現在、この3台が試験運用中だ。

R2D2っぽいロボットがニューヨークの治安を守る 4月11日、ニューヨーク市警察(NYPD)のキーチャント・シーウェル警察長官とエリック・アダムズ市長は、記者会見で、同市に3つの新たなロボットを導入することを発表した。

 そのうちの 1 つは、ナイトスコープ社の自律型セキュリティロボット「スニッチボット(SnitchBOT)」と呼ばれるもので、現段階では試験運用中だが、今後タイムズスクエアと市内の地下鉄システムをパトロールしていくことになる。[画像を見る]  全長約168cm、重さ181kg、最大時速約5kmで移動可能なスニッチポッドには、十数個のマイクロフォン、360 度 HD カメラ、音波探知機、レーダーセンサー、さらに制限時間内に人を検出できるライセンスプレート読み取り機が搭載されている。

 主に屋外での使用を意図しており、24 時間年中無休で単独で稼働することが可能なこのロボットは、人間の介入なしに自律的に充電することもできる。

 最近、スニッチポッドはペンシルベニア州フィラデルフィアでも配備されたようで、注目を集めたようだ。[画像を見る] 近い将来ロボットがニューヨークの犯罪を防ぐ可能性 NYPD は、夏以降の7か月間、タイムズスクエアと地下鉄で使用される人間の警察官とパートナーを組んだプロジェクトを実施する予定だ。

 スニッチポッドのリース代は、7か月間で12,250 ドル(約163万円)となっている。

 記者会見で、アダムズ市長はこのように述べた。
私たちは “テクノロジー“ を恐れるべきではありません。

私たちが前進し、テクノロジーを使って都市を適切に安全に保つことができれば、ニューヨークにいる犯罪を防止することが可能になるのです。
 また、NYPDのキーチャント・シーウェル警察長官は、次のように語った。
我々は、新しい技術を通じて公衆と警官の安全を最大化していて、そのアプローチは今日も続いています。

テクノロジーは単なる方法であり、それを使用する人または人々と同じくらい効果的です。

私たちの近代的な都市と将来を見据えた世界を守るためには、安全かつ効果的にその仕事を行うための必要なツール、トレーニング、および技術を警察官が備えていることが不可欠なのです。
ボストン・ダイナミック社のスポットも導入 同日の記者会見では、このスニッチポッド以外に、過去に物議をかもした 2台のロボット犬「スポット(Spot)」も導入することを発表した。

 ボストン・ダイナミック社のスポットは、警察のロボット犬として2021 年にNYPD が使用しており、今回はその復活となる。

[動画を見る]

Mayor Adams, NYPD unveil robots that will help officers

 アダムズ市長によると、2台のロボット犬は、人質事件や爆弾脅迫などの危険な状況で使用するため、ガス検知技術が搭載されたものを使用していく予定ということだが、費用は警察の予算からではなく、没収資金が当てられる。

 ちなみに、1台の費用は369000ドル(約4900万円)だ。

 さらには、これら3台のロボットに加えて、GPS機能を搭載したデバイス「スター・チェイス(Star Chase)」 もNYPDに導入されている。

 これは、追跡デバイスをバズーカ砲のように車に発射して取り付けることで、リモート操作で追跡できるようにするためのものだそうだ。 ワシントンDCに配備されたロボットは自ら池に飛びこんでいた ちなみに、ワシントンDCのオフィスビルでは数年前からナイトスコープ社のセキュリティロボットを導入していたが、2017年7月、池に落ちてしまうという事態に陥り話題となった。  池に落ちて動けなくなったを何とか引き上げようとしたものの、重くてうまくいかず、結局スティーブは故障してしまったという。

 オフィスビルの管理者は、このロボットをスティーブと名付けて愛着を持っていたそうだが、ネット上では、「仕事に嫌気がさして自ら入水したんじゃないか?」とか「人間より優秀なのになぜ落ちた?」などの声が上がっていた。

 スティーブが池に横たわる姿は、ロボットだとわかっていても、なんだかせつないものがあったな。 References:NYPD Unveils New 'SnitchBOT' To Enhance Policing In Times Square And Subway System/ written by Scarlet / edited by parumo

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