
量子力学上では相反する世界を視覚化してみただと?こちらは元物理学者のアーティストによる最新作。誰もがおやっと立ち止まるトリックアートな宇宙飛行士だ。
異色の経歴をもつドイツ人彫刻家、ヴォス=アンドレーエさんが得意とするのはいわゆる錯視を利用した仕掛けつきのもの。なんと角度によって違って見え、特定の角度ではシースルーになるのだ。
金属板で構成された作品は、ある角度からはちゃんと形を成している。だが別の方向からだと見た目は一変!まるで幻影のように透明になり風景に溶け込んでしまうのだ。
[動画を見る]
Astronaut Custom Commission by Julian Voss-Andreae透明なのに金属製?角度によって変化する宇宙飛行士 特定の角度からだと見えにくくなる錯視な彫刻を作っているのはアーティストで元物理学者のジュリアン・ヴォス=アンドレーエさん。
話題の宇宙飛行士は、米ロサンゼルスのインテリアデザイン企業Max_LAとのコラボで制作したもの。
後ろからだと向こうの道路が見通せるほど!
シースルーでぼんやりとしか見えないよ
[画像を見る]
image credit:instagram
が、横から見るといきなりクールな近未来風
ピカピカの鏡みたいな金属板でできてるみたい
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image credit:instagram
回りこんで前からみると…そこに宇宙飛行士が!
独特のスーツや生命維持システムを背負った像である
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image credit:instagram
ヴォス=アンドレーエさんの公式インスタグラムより[画像を見る] 二面性のヒントは量子力学。世界のとらえ方を変える彫刻 なお今回の金属板の鏡面仕上げは Max_LA社からののリクエストだったそう。こちらはヴォス=アンドレーエさん他の作品。オリジナルはシンプルな人物像が多いようだ。[画像を見る] 元物理学者のヴォス=アンドレーエさんは、いくつかの科学的な概念をもとに作品を生み出している。この彫刻の二面性は量子力学における粒子と波動の二重性(光や電気などの物理現象が粒子のような性質と波のような性質を併せ持つこと)に触発されて生まれたそうだ。
彼にとってこの彫刻は「ニュートン物理学の世界のとらえ方を変える」ものであり「量子力学の直感に相反する世界を人間の言葉で視覚化する試み」でもあるそう。
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Spannungsfeld, 2014実際の人間を3Dスキャンして金属板で形を表現 作品のモデルは実際の人間。3Dスキャンでモデリングしたデータを仮想的にスライスするところから始まる。[画像を見る] 細い金属板で支柱をつなぎ、そこにスライスしたデータから作った薄い金属板を均等な間隔で平行に重ねていく。
ジュリアン・ヴォス=アンドレアエさんの作品に興味がある人はJulian Voss-Andreaeさんの公式youtubeチャンネルJulian Voss-Andreaeや公式インスタグラム@julianvossandreaeをチェックだ
References:munchable / instagram / youtube / mymodernmetなど /written by D/ edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
異色の経歴をもつドイツ人彫刻家、ヴォス=アンドレーエさんが得意とするのはいわゆる錯視を利用した仕掛けつきのもの。なんと角度によって違って見え、特定の角度ではシースルーになるのだ。
金属板で構成された作品は、ある角度からはちゃんと形を成している。だが別の方向からだと見た目は一変!まるで幻影のように透明になり風景に溶け込んでしまうのだ。
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Astronaut Custom Commission by Julian Voss-Andreae透明なのに金属製?角度によって変化する宇宙飛行士 特定の角度からだと見えにくくなる錯視な彫刻を作っているのはアーティストで元物理学者のジュリアン・ヴォス=アンドレーエさん。
話題の宇宙飛行士は、米ロサンゼルスのインテリアデザイン企業Max_LAとのコラボで制作したもの。
後ろからだと向こうの道路が見通せるほど!
シースルーでぼんやりとしか見えないよ
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が、横から見るといきなりクールな近未来風
ピカピカの鏡みたいな金属板でできてるみたい
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回りこんで前からみると…そこに宇宙飛行士が!
独特のスーツや生命維持システムを背負った像である
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ヴォス=アンドレーエさんの公式インスタグラムより[画像を見る] 二面性のヒントは量子力学。世界のとらえ方を変える彫刻 なお今回の金属板の鏡面仕上げは Max_LA社からののリクエストだったそう。こちらはヴォス=アンドレーエさん他の作品。オリジナルはシンプルな人物像が多いようだ。[画像を見る] 元物理学者のヴォス=アンドレーエさんは、いくつかの科学的な概念をもとに作品を生み出している。この彫刻の二面性は量子力学における粒子と波動の二重性(光や電気などの物理現象が粒子のような性質と波のような性質を併せ持つこと)に触発されて生まれたそうだ。
彼にとってこの彫刻は「ニュートン物理学の世界のとらえ方を変える」ものであり「量子力学の直感に相反する世界を人間の言葉で視覚化する試み」でもあるそう。
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Spannungsfeld, 2014実際の人間を3Dスキャンして金属板で形を表現 作品のモデルは実際の人間。3Dスキャンでモデリングしたデータを仮想的にスライスするところから始まる。[画像を見る] 細い金属板で支柱をつなぎ、そこにスライスしたデータから作った薄い金属板を均等な間隔で平行に重ねていく。
金属板の間から光が差すと、そこにあった像は形を失ってゆき、完全に空間で崩壊したように見える。まああれだ。似たような作りのオブジェは今までも時々話題にのぼってるよね。[画像を見る] こっちのは「シュレーディンガーの猫」への挑戦みたいな難しげな含みもあるけど、通りすがりの人も「あれ?」ってなるアートって何度見ても楽しいわ。特に鏡面タイプは光学迷彩ぽくてかっこいいな。
ある角度からは金属でできた像。だが角度を変えるとほとんどが消え、薄い金属板の厚さのみになる。それは全体のわずか10%しかない。
ジュリアン・ヴォス=アンドレアエさんの作品に興味がある人はJulian Voss-Andreaeさんの公式youtubeチャンネルJulian Voss-Andreaeや公式インスタグラム@julianvossandreaeをチェックだ
References:munchable / instagram / youtube / mymodernmetなど /written by D/ edited by parumo
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