
そんなハクトウワシに魅了された野生生物写真家マーク・スミス氏が、空から瞬時に魚を捕まえて飛行中に食事をするハクトウワシの驚くべき映像をとらえた。
捕獲から食べるまで、細部まで鮮明に映し出されたスローモーション映像は、偉大なる自然界の一部を垣間見たかのような感動を覚える。
驚異的スピードで魚を一発でとらえるハクトウワシ ハクトウワシは食物連鎖の上位にランクする、誇り高き狩猟者である。鳥や小動物、甲殻類も食べるが、主食は主に魚である。
鋭い視覚を持っており、高い位置からでも小さな魚を見つけることができる。得に魚を捕食する際の技術は驚異的で職人技だ。
ハクトウワシが魚を捕食する際、数十メートル以上上空から水面を監視する。獲物を見つけると、猛スピードで急降下を開始し、水面に接近する。
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狙いを定め、巨大な爪で水中の魚を確実にとらえる。この爪による捕獲は非常に正確だ。
一度魚を掴むと滑らかに飛行を再開し、空中でその魚を口に移動させ食べることがよくある。これは、まさにマーク・スミス氏が撮影した映像にある、壮観な自然のドラマの一部だ。
ちなみにこの映像は、スミス氏2022年の夏に、カナダのバンクーバーにある島を訪れた時に撮影したものだそうだ。
ハクトウワシの捕食能力は、その生物学的特性によるところが大きい。Have you ever seen an eagle grab a fish and eat live in mid air. pic.twitter.com/4xR1dGTKnJ
— Mark Smith Photography (@marktakesphoto) June 14, 2023
特に視覚能力は非常に優れており、遠くの獲物を見つけるだけでなく、水面と魚の位置を正確に把握し急速に接近することが可能だ。
また、その強力な爪は獲物をしっかりと捉え、空中での食事を可能にする。
さらにハクトウワシの巨大な翼は、飛行中の安定性と機動性をもたらす。これにより、高速で水面に接近しながらも、魚を見失うことなく、正確に魚を捕らえることができるのだ。
まさしく自然界を代表する捕食上位者と言えるだろう。
ハクトウワシは英語で「Bald eagle」と呼ばれている。Baldはハゲ頭を意味するが、実際にハクトウワシがハゲているわけではない。Baldは古い英語で「白い」を意味していたため、そこから名づけられたそうだ。Do you think as a human you could dive into the water and grab a fish with your bare hands? pic.twitter.com/4XcJ6N9We1
— Mark Smith Photography (@marktakesphoto) June 13, 2023
頭部と尾部が白く、その他の部分が深い茶色で、その対照的な色彩が特徴的だ。
北アメリカ大陸(アラスカなど)の沿岸部に広範囲に分布し、成鳥は全長約70-90cm、翼を広げると2~2.4mにも達する。重量は2.5~7kgほどで、メスの方がオスよりも大きい。
ハクトウワシは非常に長寿で、野生状態では最大で約20年、人間の手で保護された状態では最長で50年以上生きることが知られている。
そして前にも話したが、一夫一妻制で、子供(卵)に対する愛情が強く、仲良く夫婦で子育てをする。
他にもマーク・スミス氏が撮影したハクトウワシの映像はYoutubeやtwitterで見ることができる。
written by parumoStill glad I’m not a fish. pic.twitter.com/WfmaPH88tO
— Mark Smith Photography (@marktakesphoto) June 4, 2023
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