
世界でもっとも表情が豊かなヒューマノイドロボットは想像力も表現力も豊かだ。
「Ameca(アメカ)」は、デビュー当時、あまりにも人間らしい表情と仕草で世界の度肝を抜いたが、今度はアートによる表現力で人間を驚かせてくれるようだ。
開発を手掛けるEngineered Arts社は、アメカに画像生成AI「Stable Diffusion」を搭載し、アーティスティックな想像力と表現力まで授けたのである。
最近公表された動画では、新たに獲得した能力で、猫の絵を描くアメカの様子が紹介されている。果たしてその出来栄えは?
[動画を見る]
Ameca Drawing A Catヒューマノイドロボットに絵を想像する力を与える 2021年に発表されたアメカは、未来のロボット技術のプラットフォームとなる先進的な人型ロボットだ。
それは衝撃的なデビューだった。姿や仕草があまりにも人間じみていて、ちょっとシニカルな態度が、見る者にかえって恐怖を感じさせるほど自然な完成度だったのだ。
今年4月、GPT-4をベースにソフトウェアのアップグレードが施されたアメカだが、今回の最新バージョンでは画像生成AI「Stable Diffusion」で「絵を想像する力」が与えられている。
Stable Diffusionは、言わずと知れたテキスト・トゥ・イメージの画像生成AIだ。つまりは簡単な説明文を打ち込んでやると、それに合わせた画像を作り出してくれる。
そんなStable Diffusionをロボットに搭載すれば、お絵描きなどお手のものだろうと思うかもしれない。だがディスプレイに画像を表示するのと、それをロボットが手描きするのとではまるで話が違う。
Engineered Arts社によると、特に難しかったのは、画像をベクトル(線)に変換することだったという。しかも、それを素早く行い、見ている人が楽しめなくてはならない。
「アップデートされた私は絵を描くことができるようになったの」と語るアメカに「猫を描くことはできるかい?」と尋ねると、「もちろんできるわ」と答え、目の前のホワイトボードに絵を描き始めた。
[画像を見る]
そして完成した絵がこれだ。
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アメカはどのように絵を描いているのか? アメカが絵を描く方法については、本人が動画の中で説明している。
「オープンソースのニューラルネットワーク・プロジェクト『Stable Diffusion』で、描く絵を生成します。そこから描画のラインがわかるので、画像の概要をまとめ、ベクトルに変換します。それからキャンバスに描く画像のラインを計画し、それを実行します」
絵を描くロボットならすでにソフィアがいるが(その絵はなんと7500万円で落札されている)、アメカの場合はこれから描く絵の題材が人間にとってどのような意味を持つのか、彼女なりに解釈しながら描いているようだ。
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動画の中で、ネコを描いてと頼まれたアメカは、人間がネコを好きになる理由を説明しながら絵を描きはじる。
だが、さすがのアメカもその愛情を完全には理解しきれていないようで、そのことを本人も認めている。
絵を描き終わったアメカは、それなりに満足げな表情を浮かべ「私の絵はどう?」と尋ねた。
「ん~なんか落書きみたいだね」と答えるスタッフ。それに対しアメカは「あなたが芸術をわかっていないだけでしょう?」と、一瞬むっとした表情をするのが印象的だ。
[画像を見る]
それに対し、「その通りだね、ごめんねわるかったね」と謝るスタッフ。
References:Video: World's most advanced humanoid robot, Ameca, draws a cat / written by hiroching / edited by / parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
「Ameca(アメカ)」は、デビュー当時、あまりにも人間らしい表情と仕草で世界の度肝を抜いたが、今度はアートによる表現力で人間を驚かせてくれるようだ。
開発を手掛けるEngineered Arts社は、アメカに画像生成AI「Stable Diffusion」を搭載し、アーティスティックな想像力と表現力まで授けたのである。
最近公表された動画では、新たに獲得した能力で、猫の絵を描くアメカの様子が紹介されている。果たしてその出来栄えは?
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Ameca Drawing A Catヒューマノイドロボットに絵を想像する力を与える 2021年に発表されたアメカは、未来のロボット技術のプラットフォームとなる先進的な人型ロボットだ。
それは衝撃的なデビューだった。姿や仕草があまりにも人間じみていて、ちょっとシニカルな態度が、見る者にかえって恐怖を感じさせるほど自然な完成度だったのだ。
今年4月、GPT-4をベースにソフトウェアのアップグレードが施されたアメカだが、今回の最新バージョンでは画像生成AI「Stable Diffusion」で「絵を想像する力」が与えられている。
Stable Diffusionは、言わずと知れたテキスト・トゥ・イメージの画像生成AIだ。つまりは簡単な説明文を打ち込んでやると、それに合わせた画像を作り出してくれる。
そんなStable Diffusionをロボットに搭載すれば、お絵描きなどお手のものだろうと思うかもしれない。だがディスプレイに画像を表示するのと、それをロボットが手描きするのとではまるで話が違う。
Engineered Arts社によると、特に難しかったのは、画像をベクトル(線)に変換することだったという。しかも、それを素早く行い、見ている人が楽しめなくてはならない。
「アップデートされた私は絵を描くことができるようになったの」と語るアメカに「猫を描くことはできるかい?」と尋ねると、「もちろんできるわ」と答え、目の前のホワイトボードに絵を描き始めた。
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そして完成した絵がこれだ。
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アメカはどのように絵を描いているのか? アメカが絵を描く方法については、本人が動画の中で説明している。
「オープンソースのニューラルネットワーク・プロジェクト『Stable Diffusion』で、描く絵を生成します。そこから描画のラインがわかるので、画像の概要をまとめ、ベクトルに変換します。それからキャンバスに描く画像のラインを計画し、それを実行します」
絵を描くロボットならすでにソフィアがいるが(その絵はなんと7500万円で落札されている)、アメカの場合はこれから描く絵の題材が人間にとってどのような意味を持つのか、彼女なりに解釈しながら描いているようだ。
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動画の中で、ネコを描いてと頼まれたアメカは、人間がネコを好きになる理由を説明しながら絵を描きはじる。
だが、さすがのアメカもその愛情を完全には理解しきれていないようで、そのことを本人も認めている。
絵を描き終わったアメカは、それなりに満足げな表情を浮かべ「私の絵はどう?」と尋ねた。
「ん~なんか落書きみたいだね」と答えるスタッフ。それに対しアメカは「あなたが芸術をわかっていないだけでしょう?」と、一瞬むっとした表情をするのが印象的だ。
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それに対し、「その通りだね、ごめんねわるかったね」と謝るスタッフ。
感情的でシニカルなところは相変わらずであるようだ。
References:Video: World's most advanced humanoid robot, Ameca, draws a cat / written by hiroching / edited by / parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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