使徒出現を思わせるLEDで包まれた球体のホールがラスベガスに登場
image credit:JoePompliano/twitter

 アメリカ・ネバダ州の眠らない街ラスベガスの見どころはカジノだけではない。

 夜にひときわにぎわうこの都市は国際的に有名なリゾート地でもあり、ライブ界の大物が集結するエンターテインメントの中心でもある。

 とまあすでに十分すぎるぐらいの観光スポットなのだが、いつのまにやら現地では、このド派手な都市をさらに盛るがごときのプランが進み、すさまじい数のLEDに包まれた巨大な球体が誕生していた。

 使徒出現を思わせるきらめきを放つ球体の名は「MSGスフィア」。その正体はありとあらゆるイベントに対応する究極のホールだ。

 本格オープンは今年9月末の予定だが、先日一足先にお披露目されたMSGスフィアの映像が、アメリカの最先端ランドマークとして話題を呼んでいる。

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Las Vegas MSG Sphere lit for the 4th of July120万個ものLEDパックでできた球型会場「MSGスフィア」 観光客も目を見張ることまちがいなし。

 異世界からラスベガスの街に出現したような球体会場「MSGスフィア」の建造主は、アメリカのニューヨークを拠点とするライブエンターテイメントの世界的リーダー、マディソン・スクエア・ガーデン・エンターテイメントだ。

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 この球体は120万個ものLEDパックで構成された巨大なLEDスクリーンで構成されている。

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 その各パックには48個のLEDダイオードが含まれており、各ダイオードは2億5,600万色もの異なる色を表示できるそう。

 なおスクリーンの解像度は19,000×13,500ピクセルだそうだ。17,500ある座席一つひとつが観客専用のスタジオに 重要なサウンドシステムは、ハイテク技術の導入により、16万4000個のスピーカーが設置され、座る場所によって異なるサウンドを提供する。

 その音響技術により、17,500ある座席の一つ一つが観客専用のスタジオのようになる。

 たとえばアーティストのライブ音楽はもちろん、歓声を上げる周囲のざわめきや隣席で楽しむ友人や恋人のささやき声にいたるまでそれぞれに聞き分けられる体験を味わえる。

 またこの会場の外側およそ54,000平方メートルに設置される照明は、イベントに応じて色やパターンが変化。神秘的な球体にさまざまな光を投げかけ会場のムードを盛り上げる。

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MSGスフィアは高さ約112メートル。世界最大の球体構造物に 幅約152メートル、高さ約112メートルのMSGスフィアは、最大収容人数2万人の世界最大の球体構造物になる。その総工費はおよそ23億ドル(約3270億円)にのぼるそうだ。

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 すでにエクソスフィア(外気圏)という名ででも親しまれてる会場は、完全なプログラム化にも対応。

 正式なオープンは9月29日で、記念ライブとしてU2をフィーチャーした25ものコンサートが予定されている。

 他にもボクシングや総合格闘技などスポーツイベント会場にもなるそうだ。

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一足先にド派手なお披露目。MSGスフィアの豪華な七変化 最初の動画は今月4日に公開されたもの。アメリカの独立記念日に合わせてのド派手なお披露目だった。

 以下はさまざまなMSGスフィアの様子

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 文字も出せたり

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 波紋みたいな質感も

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 細かいイラストも余裕

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 幻想的な光の演出とか自由自在だな

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 花火のようなマグマのような無数の光が球体の内部で渦巻いている演出も。これ夜とか飛行機からでも見えるだろうな。  人の目玉化するどっきり演出も可能に?  地球やボール、国旗になったり 巨大な球形ランドマークでエンターテインメントの一大聖地に? 光と音と映像を極めた巨大ランドマークを手に入れたラスベガス。すでにエルトン・ジョン や セリーヌ・ディオン、ブリトニー・スピアーズなどライブ業界の大物が集まるこの都市が、この会場の誕生でどう変貌するのかはアメリカでも注目の的だ。

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 こんなすごいのができちゃったらエンターテインメントの一大聖地になる可能性もなきにしもあらずだな。

References:indiatimes / twitter / youtube / ktla / designtaxiなど /written by D/ edited by parumo

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