
台湾沖で、ダイバーたちが驚きの遭遇を経験した。深海に棲む珍しい魚を発見した。
そのインパクトの強い外見から、西洋諸国では「シーサーペント(海の大蛇)」などの巨大生物伝説、そして日本では人魚説の元ネタにもなったリュウグウノツカイだという。(実際にはサケガシラの可能性が高いそうだ)
普段は、陸から遠く離れた水深200~1000mに生息するとされているだけに、人前には滅多にその姿を見せることがないのだが、今回浅瀬に出現した。
どうやら、サメに襲われたようで、体には傷があり、穴が開いていたようだ。
[動画を見る]
Divers encounter enormous ‘doomsday fish’ riddled with shark bites台湾沖でダイバーらが神秘の魚に遭遇 7月14日、台湾北部沖の海に潜っていたダイビングインストラクター、ワン・チェンルーさんのグループは、非常に珍しいとされるリュウグウノツカイに遭遇したとし、その様子を後にSNSでシェアした。[画像を見る] リュウグウノツカイは、最大で10m以上にも達する、細長くキラキラした特徴的な外見をもつ大型深海魚だ。
背びれは、吻(口周辺)の後端から始まって尾端まであり、歯や鱗はない。
通常は全身をほとんど直立させた状態で静止していて、移動するときには体を斜めに傾け、長い背鰭を波打たせるようにして泳ぐと言われているが、実際に生きて泳いでいる姿を撮影した映像記録はあまりなく、生態についてはほとんどわかっていない。
陸から離れた外洋の深海に住み、人前に姿を現すことは滅多にないそのリュウグウノツカイが、ほぼ直立の形で目の前にいるのを発見したダイバーたちは、かなり興奮したようだ。
[画像を見る]
image credit:Wealth/Instagram @chengruwang
インスタグラム上では、このようなキャンプションとともにシェアされている。
[画像を見る]
しかし、この動画を見た一部のユーザーからは「なぜ、魚に触る必要があるのか」と、リュウグウノツカイに触れたダイバーを非難する声も寄せられている。
ちなみにダイバーらによると、出会ったリュウグウノツカイは体長2メートルほどだったそうだ。もしかしたら、まだ子供だったのかもしれない。体にはダルマザメの攻撃ににより丸い穴が開いていた 発見されたリュウグウノツカイは、体に丸い形の穴があいていて、ところどころ攻撃されたような傷痕があったという。
これは、専門家によるとダルマザメの仕業だと考えられている。
ダルマザメは、自分よりはるかに大きな魚やクジラ類、また原子力潜水艦に噛みついて傷つけることで知られるが、動画の魚の銀色の体にも確かにくりぬかれたような痕がついている。
チェンルーさんは、長年のスキューバダイビング経験のなかで、初めて遭遇したこの珍しい深海魚について、「死にかけていたに違いない。だから浅瀬に泳ぎ込んだと思う」と見解を述べている。
[画像を見る]
image credit:Wealth/Instagram @chengruwang
リュウグウノツカイに関する迷信は根拠なし? 日本では、リュウグウノツカイの発見は極端に稀ではなく、これまでにも複数の目撃記録がある。
この魚は、特に日本では差し迫った揺れに先立って意図的に水面に浮上して浜に着くと伝えられていることから、「海面下への移動は、悪い予兆の可能性」「地震が近付いている兆候」などといった迷信が存在するが、専門家らはそうした地震予知理論には、実際には何の根拠もないと主張している。
鹿児島大学の魚類学教授、本村裕之氏は次のように説いている。
確かにリュウグウノツカイの特徴であるたてがみのような背びれは見当たらないので、追記して再送します。
台湾の「自由時報」には、海洋科学館産学交流グループの専門家が「石川氏粗鰭魚(サケガシラ)」と特定したと紹介されていました。
References:Divers encounter enormous ‘doomsday fish’ riddled with shark bites / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
そのインパクトの強い外見から、西洋諸国では「シーサーペント(海の大蛇)」などの巨大生物伝説、そして日本では人魚説の元ネタにもなったリュウグウノツカイだという。(実際にはサケガシラの可能性が高いそうだ)
普段は、陸から遠く離れた水深200~1000mに生息するとされているだけに、人前には滅多にその姿を見せることがないのだが、今回浅瀬に出現した。
どうやら、サメに襲われたようで、体には傷があり、穴が開いていたようだ。
[動画を見る]
Divers encounter enormous ‘doomsday fish’ riddled with shark bites台湾沖でダイバーらが神秘の魚に遭遇 7月14日、台湾北部沖の海に潜っていたダイビングインストラクター、ワン・チェンルーさんのグループは、非常に珍しいとされるリュウグウノツカイに遭遇したとし、その様子を後にSNSでシェアした。[画像を見る] リュウグウノツカイは、最大で10m以上にも達する、細長くキラキラした特徴的な外見をもつ大型深海魚だ。
背びれは、吻(口周辺)の後端から始まって尾端まであり、歯や鱗はない。
通常は全身をほとんど直立させた状態で静止していて、移動するときには体を斜めに傾け、長い背鰭を波打たせるようにして泳ぐと言われているが、実際に生きて泳いでいる姿を撮影した映像記録はあまりなく、生態についてはほとんどわかっていない。
陸から離れた外洋の深海に住み、人前に姿を現すことは滅多にないそのリュウグウノツカイが、ほぼ直立の形で目の前にいるのを発見したダイバーたちは、かなり興奮したようだ。
[画像を見る]
image credit:Wealth/Instagram @chengruwang
インスタグラム上では、このようなキャンプションとともにシェアされている。
スキューバダイバーのグループは、リュウグウノツカイとして知られる驚くべき生き物と驚くべき遭遇をしました。
これらの魚は非常に珍しいため、海の怪物の物語によく関連付けられています。
リュウグウノツカイは普段は深海の中に隠れていて、人間がその姿を目にできるのは、死んで岸に打ち上げられたときだけです。
今回の幸運な例では、ダイバーたちは生きたリュウグウノツカイを目撃しただけでなく、それに触れることができるほど近づく機会にも恵まれました。
リュウグウノツカイは、私たちが知る限り最も長い硬骨魚であるという称号を持っていて、これまでに記録された最大の標本は、なんと体長36 フィート (11 メートル) です。
[画像を見る]
しかし、この動画を見た一部のユーザーからは「なぜ、魚に触る必要があるのか」と、リュウグウノツカイに触れたダイバーを非難する声も寄せられている。
ちなみにダイバーらによると、出会ったリュウグウノツカイは体長2メートルほどだったそうだ。もしかしたら、まだ子供だったのかもしれない。体にはダルマザメの攻撃ににより丸い穴が開いていた 発見されたリュウグウノツカイは、体に丸い形の穴があいていて、ところどころ攻撃されたような傷痕があったという。
これは、専門家によるとダルマザメの仕業だと考えられている。
ダルマザメは、自分よりはるかに大きな魚やクジラ類、また原子力潜水艦に噛みついて傷つけることで知られるが、動画の魚の銀色の体にも確かにくりぬかれたような痕がついている。
チェンルーさんは、長年のスキューバダイビング経験のなかで、初めて遭遇したこの珍しい深海魚について、「死にかけていたに違いない。だから浅瀬に泳ぎ込んだと思う」と見解を述べている。
[画像を見る]
image credit:Wealth/Instagram @chengruwang
リュウグウノツカイに関する迷信は根拠なし? 日本では、リュウグウノツカイの発見は極端に稀ではなく、これまでにも複数の目撃記録がある。
この魚は、特に日本では差し迫った揺れに先立って意図的に水面に浮上して浜に着くと伝えられていることから、「海面下への移動は、悪い予兆の可能性」「地震が近付いている兆候」などといった迷信が存在するが、専門家らはそうした地震予知理論には、実際には何の根拠もないと主張している。
鹿児島大学の魚類学教授、本村裕之氏は次のように説いている。
この魚は、体調が悪いときに水流に乗って浮上する性質があるため、発見されたときには死んでいることが多いのです。追記(2023/07/18)この動画と画像を掲載していたinstagramとNew york postでは、Oarfish(リュウグウノツカイ)と紹介されていたので、リュウグウノツカイとして紹介しましたが、コメント欄によると、その近縁種である、サケガシラ(King of the salmon)の可能性が高いそうです。
関連性を示す科学的証拠はないので、心配する必要はないと思います。
確かにリュウグウノツカイの特徴であるたてがみのような背びれは見当たらないので、追記して再送します。
台湾の「自由時報」には、海洋科学館産学交流グループの専門家が「石川氏粗鰭魚(サケガシラ)」と特定したと紹介されていました。
References:Divers encounter enormous ‘doomsday fish’ riddled with shark bites / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
編集部おすすめ