
21世紀に入り、更なる猛暑が世界を襲う事態が続いている。観測史上最高気温が毎年のように更新されているが、やはり2023年の夏も、これまでの記録を更新しそうだ。
世界気象機関WMOは、すでに2023年の6月は史上もっとも熱く、7月7日に世界の平均気温が最高値を塗り替えたと発表している。
その暑さはここ日本でも実感できるが、太平洋をはさんだアメリカ・アリゾナ州ではまさに燃えていると言いたくなるほどの暑さであるようだ。
州都フェニックスは1974年以来となる記録的な熱波に襲われ、気温は20日間連続で43度を超えており、7月25日は47度、26日には48度が予想されている。
道路のアスファルトは強烈な日差しで熱され、ちょっと触っただけで大火傷を負うほどで、すでに暑さが原因で18人(疑わしいものも含めれば、さらに69人)が死亡しているという。
転んだだけで命取りとなる激熱なアスファルト 日本でも猛暑で炎天下の日、地面のアスファルトを触ってみればいかにそれが熱くなっているかわかるだろう。ずっと手をついていられない状態だ。
だが連日43度を超えるアリゾナ州ではそれ以上にアスファルトが焼けるように熱くなっている。アリゾナ州は、もともと暑いことで知られているが、今年の暑さは別格のようだ。
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DANGERS OF PAVEMENT BURNS IN PHOENIX
CBCのインタビューに答えた医師、アリゾナ火傷センターのケビン・フォスター博士によると、今年の火傷の発生率は「例年の2倍」に達しているのだという。
火傷の大きな原因は、高温となるアスファルトの路上や道路で倒れてしまうことだ。
異常に暑い夏の日差しで熱されたアスファルトやコンクリートは、それこそ目玉焼きができるほど熱くなっている。そんなところに肌が触れてしまうのだから、ひどい火傷を負ってしまうのも当然だ。
特に道路で倒れるような人は、高齢者だったり、病気や障害を抱えていたりと、なかなか起き上がれないことが多い。だから、なおさら状況が悪化する。
そうした火傷のほとんどは、III度熱傷であるという。表面の皮膚だけでなく、脂肪組織までダメージを負っている大火傷で、ほとんどのケースで手術や入院が必要になる。
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アリゾナ州フェニックス photo by iStock
車も危険、野外のものもすべて危険 だが、それだけではない。フォスター博士によれば、直射日光が当たり、外の高温にさらされているものなら何でも危険であるという。
子供用の遊具も高温だ。レポーターがプラスチック製の滑り台の温度を測定したところ、なんと60.5度もあったそうだ。
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他にもご存じのように車も危険だ。熱々になったドアハンドル、車の内装、ハンドル、ダッシュボード、シートベルトのバックルなど、車内のさまざまなものがヤバイいという。
さらに盲点として、屋外のホースにたまったままの水も注意が必要であるとのこと。大抵は沸騰寸前なのだそうだ。
そんなアリゾナの夏では、黒いアスファルトは76~83度と、もう少しあがれば沸騰に達してしまうほど熱くなる。そこに触れた人が火傷してしまうのもうなづけるだろう。
アリゾナ州の連続43度超えの記録はあと1週間は続きそうだ。
[動画を見る]
日本もそこまではいかないがアスファルトの上はかなり熱い。犬の散歩はアスファルトの温度を手で触って実際に確かめて、早朝か夕方以降、十分に温度が下がってからにしよう。
References:Arizona is so hot pavements are giving people third-degree burns, says doctor | CBC Radio / written by hiroching / edited by / parumo
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世界気象機関WMOは、すでに2023年の6月は史上もっとも熱く、7月7日に世界の平均気温が最高値を塗り替えたと発表している。
その暑さはここ日本でも実感できるが、太平洋をはさんだアメリカ・アリゾナ州ではまさに燃えていると言いたくなるほどの暑さであるようだ。
州都フェニックスは1974年以来となる記録的な熱波に襲われ、気温は20日間連続で43度を超えており、7月25日は47度、26日には48度が予想されている。
道路のアスファルトは強烈な日差しで熱され、ちょっと触っただけで大火傷を負うほどで、すでに暑さが原因で18人(疑わしいものも含めれば、さらに69人)が死亡しているという。
転んだだけで命取りとなる激熱なアスファルト 日本でも猛暑で炎天下の日、地面のアスファルトを触ってみればいかにそれが熱くなっているかわかるだろう。ずっと手をついていられない状態だ。
だが連日43度を超えるアリゾナ州ではそれ以上にアスファルトが焼けるように熱くなっている。アリゾナ州は、もともと暑いことで知られているが、今年の暑さは別格のようだ。
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CBCのインタビューに答えた医師、アリゾナ火傷センターのケビン・フォスター博士によると、今年の火傷の発生率は「例年の2倍」に達しているのだという。
火傷の大きな原因は、高温となるアスファルトの路上や道路で倒れてしまうことだ。
異常に暑い夏の日差しで熱されたアスファルトやコンクリートは、それこそ目玉焼きができるほど熱くなっている。そんなところに肌が触れてしまうのだから、ひどい火傷を負ってしまうのも当然だ。
特に道路で倒れるような人は、高齢者だったり、病気や障害を抱えていたりと、なかなか起き上がれないことが多い。だから、なおさら状況が悪化する。
そうした火傷のほとんどは、III度熱傷であるという。表面の皮膚だけでなく、脂肪組織までダメージを負っている大火傷で、ほとんどのケースで手術や入院が必要になる。
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アリゾナ州フェニックス photo by iStock
車も危険、野外のものもすべて危険 だが、それだけではない。フォスター博士によれば、直射日光が当たり、外の高温にさらされているものなら何でも危険であるという。
子供用の遊具も高温だ。レポーターがプラスチック製の滑り台の温度を測定したところ、なんと60.5度もあったそうだ。
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他にもご存じのように車も危険だ。熱々になったドアハンドル、車の内装、ハンドル、ダッシュボード、シートベルトのバックルなど、車内のさまざまなものがヤバイいという。
さらに盲点として、屋外のホースにたまったままの水も注意が必要であるとのこと。大抵は沸騰寸前なのだそうだ。
そんなアリゾナの夏では、黒いアスファルトは76~83度と、もう少しあがれば沸騰に達してしまうほど熱くなる。そこに触れた人が火傷してしまうのもうなづけるだろう。
アリゾナ州の連続43度超えの記録はあと1週間は続きそうだ。
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日本もそこまではいかないがアスファルトの上はかなり熱い。犬の散歩はアスファルトの温度を手で触って実際に確かめて、早朝か夕方以降、十分に温度が下がってからにしよう。
References:Arizona is so hot pavements are giving people third-degree burns, says doctor | CBC Radio / written by hiroching / edited by / parumo
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