ストームは家族が宿泊している家の裏庭から脱走し、そそくさと駅へと向かった。改札をスルーし、プラットホームに入ると停車中の電車に乗り込んだのだ。
彼はひとり旅を楽しみたかったようだが、この計画はすぐに阻止された。電車内で乗客に発見され、駅員に引き渡されたのだ。
だが安心して欲しい。駅の職員からも、飼い主を見つけるために預けられた施設でもVIP待遇を受け、彼のひとり旅は大成功に終わったようだ。
[動画を見る]
Dog joins early morning commute by hopping on train alone: ‘He just needed an adventure’旅行先ではじまる犬のひとり旅 オーストラリア、ニュー サウスウェールズ州シドニーから、家族と共にビクトリア州メルボルンへとやってきたのは、愛犬のラブラドールレトリバー、ストーム(オス)だ。
この国内旅行を楽しみにしていた家族だが、ストームには別の計画があったようで、宿泊先の家の裏庭からこっそりと抜け出した。
その足で向かったのは、メトロ・トレインズ・メルボルン社が運営するホッパーズ・クロッシング駅だ。改札を抜けると、駅で停車中のウェリビー線に乗り込んだ。
その様子は駅構内に設置されている監視カメラにとらえられていた。
[画像を見る]
ストームは知らない地での電車ひとり旅を楽しんだ。約8駅を通過し、32kmを過ぎたころ、ストームの旅は終わりを余儀なくされる。
犬が1匹だけで電車に乗っているのを心配した駅職員が、ストームを電車から降ろし、フリンダース・ストリート駅の職員に引き渡したのだ。
[画像を見る]
VIP待遇を受け、家族のもとに戻ってきたストーム 無賃乗車して怒られちゃうんじゃないかしら?と心配になった人もいるだろう。だが全然そんなことはなかった。
駅職員はストームを慎重に黄色いラインの後ろに歩かせ、駅構内の事務所で一旦保護することに。駅職員らは、迷子の犬を救済し、飼い主を見つけたり新たな家族を見つけるための施設「Lost Dog's Home」に連絡し、ストームの飼い主探しをすることに。
Lost Dog's Homeのスタッフが来る間、ストームは、出会った人全員からかわいがられ、体を撫でてもらい、駅職員がサウスバンク沿いに散歩に連れて行った。
[画像を見る]
Lost Dog's Homeの獣医がマイクロチップを照合したところ、家族の連絡先が判明。ストームは無事家族と再会を果たした。
[画像を見る]
メトロ・トレインズ・メルボルン社は、ストームのひとり旅大作戦の映像をFacebookページに投稿したところ、多くのユーザーから反響があった。
コメント欄では、「彼には冒険が必要だったんだよ」、「迷子にならなくてよかった。
犬も時に、ふらっとひとり旅がしたくなることがあるんだね。人懐こい子なので、行く先々でかわいがられていたようだ。
ちなみに、メルボルン市内の電車、トラム、バスなどの乗り物は、ルールに従えば、ペットを乗せることができる。
小さな動物は適切なサイズのケージに入れ、犬はリードを付けた状態で乗ることができる。
だたし、犬を乗せる場合には、排泄したら片づけること、座席に座らないようにすること、通路や扉をふさがないようにすること、必ず飼い主の近くに置くこと、ラッシュ時に利用しないことなどが義務付けられている。
ストームはそのどれにも該当しなかったが、首輪をつけており、フレンドリーだったことから、迷い犬だとすぐにわかったようだ。
もしかしてストームは電車が好きな鉄犬だったりするのかな?
References:Dog joins early morning commute by hopping on train alone: 'He just needed an adventure' / written by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』











