中に人などはいっていない。中国の動物園がクマの着ぐるみ疑惑を否定
 次に完全二足歩行に進化するのは、類人猿をごぼう抜きしてクマになるんじゃないか?ってくらい、バランスよく二足立ちするクマの姿が目撃されているが、中国の動物園にいるマレーグマは、あまりにもその立ち振る舞いが人間じみていて、中に人がはいっているんじゃないかと疑惑が浮上したほどだ。

 中国版SNSに投稿された動画を見たユーザーから「着ぐるみを着た人間なんじゃないか?」という声が多くあがったのだ。

 これを見た杭州動物園側は、「中に人など断じてはいっていない」とその疑惑を否定する発表を行った。

着ぐるみ疑惑が浮上するほど二足立ちが人間じみたマレーグマ 中国、杭州市にある杭州動物園で飼育されているマレーグマに「中に人」疑惑が浮上したそのうわさはネット上で瞬く間に広がり、園側が声明で否定する事態に発展した。

 SNSに投稿された動画には、クマがまるで人間のようにシャンと立っており、お尻にひだがよっていることから、着ぐるみを着た人間と疑われたのだ。

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 このクマは、マレーグマのアンジェラだという。アンジェラは来援客の方を向いて立っている。

 確かにこれは、ちょっと猫背だけど、中に人が入っていると思われても不思議じゃないくらい、安定感のある二足立ちだ。

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China Zoo denies its sun bears are humans in costumes中に人入ってません。動物園側が疑惑を否定 かつて、中国河南省の動物園では大型犬のチベタン・マスチフをアフリカライオンとして展示しており「ワン!」と吠えたことでバレたことがある。

 また、エジプトの動物園では、ロバを白黒に塗ってシマウマとして展示していたこともあり、杭州動物園でもやっちゃってんじゃないの?と思われたのかもしれない。

 だが動物園側はこの疑惑を否定した。
この動物園は国営施設なのでそのような偽装は行われていません。この時の気温は40℃にも達しており、人間が着ぐるみで動きていたら、数分で倒れてしまうでしょう
本物のマレーグマだった メディアからの問い合わせが殺到した杭州動物園では、記者に動物園に来てもらい、このマレーグマを実際に見てもらうことを計画している。

 マレーグマはアジアに生息するクマ科最小種で、体長は100 ~ 140cm、体重は25 ~ 65 kgと、クマにしては小さく、大型犬くらいのサイズ感だ。

 全身は黒く光沢のある短い体毛で覆われており、立ち上がるとお尻にひだがよるのも特徴だという。

 よく見れば、表情や歯、舌などが本物のマレーグマであることがわかるだろう。だが遠目から見ると確かに間違えちゃうかもね。

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 このニュースは世界中で報じられていたのだが、世界を騒がせるほどには、クマの二足立ちがすごくなっているっていうことだよね。

 マレーグマならまだしも、大きなグリスリーとかヒグマとかが二足立ちが上手になっって、手先が超器用になったら、ちょっと怖いかもしれない。

 マレーグマはクマ科の中でも凶暴性や危険性が一番低いといわれており、バリ島では膝にのせて餌をあげることができる町もあるそうだ。

References:Chinese zoo denies its sun bears are humans dressed in costumes | China | The Guardian / written by parumo

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