ところが、年齢が進むにつれて新しい友を作るのが難しくなる。
「友だちを作るのは、誰にとっても難しいことなのです」と語るのは、臨床心理学者のエレン・ヘンドリクセン博士だ。
「悩んでいるのは、あなただけではありません」しかし、それがわかっていても、自分が望む友だちの輪に入ることはなかなかできない。
ここでは、友だちを作るときの心の持ちようを身につけるために、専門家が勧める5つのヒントを紹介しよう。
多くの人が友情を欲している 多くの人が、友達を必要としている。2017年の米ミシガン大学の研究でも、老後になっても協力的な友人関係を持つことは、肉体や精神の健全に大きな影響を与える可能性が高いことがわかっている。
年齢とともに疎遠になったり、変化していく友情は、自分たちではどうしようもないことも多い。
人は、引っ越したり、家庭をもったり、新たなキャリアを築いたり、別の社会サークルに参加していくものだからだ。
でも、25歳であろうと80歳であろうと、生涯を通じて、長続きする友との有意義な関係を育むことは重要だ。大人になってから友達を作る5つのヒント 臨床学者で、社会不安を抑制する方法を学ぶ『How to Be Yourself』の著者、エレン・ヘンドリクセン博士に、大人になってから友達を作る5つのヒントを見て、実践できるものは試してみよう。1. 急に距離を縮めず、徐々に相手の会話を広げよう 異常心理学の教授による、友だちを5人作りたがっていたある男の話がある。彼はパーティに行って、いいなと思った相手に近づいて、それぞれ電話番号を聞き出した。
有頂天になった彼は、新しい友人たちにすぐに電話をかけ、毎日のように頼みごとをしたり、お茶
に誘ったりした。
彼は、新しい友人たちに過度に執着するようになったため、彼らは言い訳をつけては、その誘いを断るようになった。当のご本人は、人間行動の問題について学ぶ学生にとって、悪い例のひとつになってしまった。
「密猟者のように、やたらめったら急速に距離を縮め、友だちを作ることはできません」ヘンドリクセン氏は言う。
心を開き、相手に関心を示し、思慮深く接近しなくてはいけません。今、このときに集中し、自然に頭に浮かんだ質問をしてみよう。相手が、この一週間、仕事がキツかったと言ったら、そのことについて訊ねてみよう。
質問をし、相手の答えに耳を傾け、親しみを表し、友だちになりたいという意思を示しつつ、ゆっくりと距離を縮めるべきです
最近、旅行に行っていたと言うなら、"どうだった?"以上のもう少し突っ込んだことを訊いてみよう。相手のことに関心をもつのだ。
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2. 自分が楽しくなれるかどうかも重要 友だちの作り方のほとんどは、趣味を見つける、グループに参加する、ボランティアをするといったことを勧めている。しかし、ヘンドリクセン氏によれば、それは確実な方法ではないという。
とどのつまりは、何か活動をするということではなく、あなた自身が楽しむべきということなのだ。
つまり、ほかの人が徐々にあなたのことを知ることができる場所を見つける、ということだ。
友だちを作るのは、これまで考えられていたよりも、ずっと時間がかかることが、研究によって示されている。
焦らず時間をかけることが重要で、うまく頃合いをはかるのが大切だという。
公式のグループやクラブに参加する必要はない。ヘンドリクセン氏はかつて、マサチューセッツ州ケンブリッジのすべてのメキシコ料理レストランを試すという行動を通して、絆を深め、単なる知り合いを親友に変えたことがあった。
重要なのは、相手を知り、相手にも自分を知ってもらうなにかに関わることだ。
毎朝、同じドッグパークに通ってもいいし、フリスビーチームに参加してもいいのです。毎朝、子どもをバス停まで連れて行って、ほかの親たちとおしゃべりしてもいい。他の人が関わっていて、自分も楽しくなれるのなら、なんでもいいというわけだ。
繰り返しできることを始めることです。毎週、お気に入りのテレビ番組を観る会を開催したり、なにかのグループを立ち上げたり、お酒を飲みながら読書会を始めてもいいのです
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3. 自分をさらしても、すべてを赤裸々には語らない 初対面の人と会ったとき、調子はどうですか?と訊ねると、たいてい相手は"元気です"と答える。
相手はそれ以上のことは明かしていないので、話はそこで途切れてしまう。
では、別のケースを想像してみよう。調子はどう?と訊いた相手の答えが、"何もかもがうまくいかない"と、非常に苦痛に満ちたものだった場合はどうだろう。
そうした苦しみに対するあなたの反応は、あまり前向きなものではないことはわかる。なぜ、そうなるのか?
それは、初対面の相手ではなく、ごく親しい友人に話すような内容だからだ。
これは、ネガティブなことは決して話せないということではない。誰にだって、悪い日はあるものだ。
でも、やるべきことは、こうした接触を互角な関係に保つことだ。
自分自身について少し話すのはいいが、すぐに深い感情移入を求めるのではなく、さらに会話を発展させていくことが必要なのだ。
なぜ内情をさらけ出すと、うまくいかないのか?
それは、あまりにも情報量が多すぎるし、性急すぎるからだ。
「実は...」、と秘密めいたことを明かすと、親近感は生まれるかもしれない。
だが、強い感情的なつながりを性急に求めると、相手に、あなたが探しているのは友だちなのか、セラピストなのかどちらだろうと迷わせることになってしまい、すでにふたりの関係のバランスは崩れていることになる。
より親密になろうと思うのは良いが、まずは相手に時間を与えることだ。
「すぐに、今困っていることのすべてを相手に見せるのではなく、少しだけを知らせるのです」
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4. フォロースルーを忘れない 初対面の人と出会い、関心事を共有すると、必ず新たな展開が生まれ、その人とこれからもずっとつきあいたいと思うようになる。
そのためには、行動を開始し、その後のフォローも忘れないようにする。
ときには、相手のほうから先に頼ってくるかもしれない。でも、たいていの人は、自分だけの快適ゾーンから踏み出すことを躊躇するものだ。
誰にとっても、行動に出て、それをフォローしていくのは、大人になると大変なことなのだ。
重要なのは、具体的にすることだ。"いつか、遊びにいかない?"は、もっとあなたと一緒に過ごしたいという意思を示す安全な問いかけとも言えるが、これだとそのまま立ち消えになってしまう可能性がある。
たとえ、相手がそれに同意を示しても、具体的なことはなにも決まっていない。ボールを投げたものの、相手のスケジュールの気まぐれに翻弄されるだけだ。
"土曜日に映画を観に行かない?"とか、"日曜日にハイキングに行かない?"は、両方とも、特定の日の特定の活動に、相手が興味があるかどうかを知るのに最適な問いかけだ。相手がイエスと言えば、準備はできたことになる。
ノーと言われたら? 別の選択肢を思いつくかもしれない。
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5. 不安になるのは当然 誰かにイベントに誘われて、ワクワクしているのに、いざその日になると、他のことがしたくなるといったことは、誰しもあるだろう。
結局、自分の快適ゾーンが、一番居心地がいいからだ。
やっぱり、やめたいと衝動的に思うかもしれない。その感情は正常なものであることを認めるのが、克服するための第一歩だ。
ヘンドリクセン氏によれば、人間の脳というものは、最悪のシナリオを描くものだという。
なにかバカなことを言ってしまったりしたらどうしよう? 相手が仲良くするためではなく、ただ親切だからつきあってくれているのだとしたら?
共通点がなにもない場合は? でも実際には、それは心配のしすぎというものだ。
授業中にみんなの前で発表したり、重要な会議を主導しなければならないとき、恐怖を感じたことを覚えているだろうか?
大変だったけど、結果的にはなんとか乗り越えたはずだ。 結局は、やってみなければ、スタートラインにも立てないのだ。
ほとんどの人は、自分自身の殻に閉じこもったまま、うまいこと社交的に飛び回ろうと望んでいるが、経験こそが、そこに到達できる唯一の方法なのは、間違いない。
だから、最初の一歩を踏み出して、前に進み続けて欲しい。
References:Making friends as an adult is hard. These five tips from an expert can help. / written by konohazuku / edited by / parumo
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