
オーストリアのスーパーマーケットで、バナナが入っていた木箱から、男性の局部に奇妙な症状をもたらす猛毒グモが発見され、一時閉鎖となる騒ぎがあった。
それは、「クロドクシボグモ(ブラジリアン・ワンダリング・スパイダー:Brazilian Wandering Spider)」で、人を命を奪うだけでなく、男性にだけ、数時間に及ぶ強烈な痛みを伴う勃起をもたらす。
中南米原産のクロドクシボグモは、バナナの中に隠れて輸入されることがあり、今回発見されたこの蜘蛛は、行方不明になってしまったことから、市民を恐怖に陥れている。
世界最強の猛毒グモがスーパーのバナナに混入 オーストリア、ニーダーエスターライヒ州のディスカウントスーパーチェーン店「ペニーショップ」で、店長が10cmほどの奇妙なクモを輸入されたバナナの木箱の中から見つけたのは、8月8日のことだ。
店長は消防署に通報、駆け付けた消防隊員は、クモの色合いや大きさ、発見場所から、それが、ギネス世界記録に認定されるほどの猛毒を持つ「クロドクシボグモ」である可能性が高いと警告した。
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image credit:Wikipedia
致死性が高く、男性の局部に奇妙な症状をもたらす クロドクシボグモは、「バナナ・スパイダー」の異名を持っていて、バナナの房に隠れてヨーロッパに輸入されるケースが報告されている。このスーパーにも同様の経緯で入ってきたようだ。
クロドクシボグモは、ヒトに対しての致死量は僅か0.1mgという強力な毒を持っている。1匹が体内に保有している毒量は8~10mgであることから、1匹だけで80~100人ものヒトを死に至らしめる危険があるとも言われている。
噛まれると低体温症、目のかすみ、けいれんが起き、最悪の場合数時間で死亡することもあると言う。幸い現在では血清があるので早期治療すればある程度の危険は回避できるそうだ。
だがこの毒グモがやっかいなのは男性にのみ奇妙な症状を引き起こすことだ。
クロドクシボグモの毒が体内に入ると、男性は4時間ほど痛みを伴う強烈な勃起状態が続くのだそうだ。
ジョージア医科大学のロムロ・レイテ氏は、「勃起は、このクモに刺された男性のほぼ全員が痛みとともに経験する副作用だ」と述べている。
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毒グモが行方不明となり緊急閉鎖されたスーパー / image credit:Krems Volunteer Fire Departmentギリシャ語で「殺人」を意味する学名を持つクロドクシボグモ 大規模な捜索にもかかわらず、クモは今も発見されていない。
店では再開に向けて「包括的な清掃と消毒対策」を進めていることを発表しているが、しばらく休業する可能性が高いようだ。
クロドクシボグモの学名である「フォニュートリア(Phoneutria)」は、ギリシャ語で殺人者を意味し、2007年には世界一の猛毒を持つ蜘蛛としてギネス記録認定されている。
巣を作る代わりに、獲物を探して夜のジャングルの床を歩くため、別名ワンダリング・スパイダー(徘徊グモ)として知られている。
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pixabay
都市部では、住宅や車の中で発見されることも多いという。
ちなみに、毎年約4000 人がこの種のクモに咬まれていて、咬傷の0.5% が死に至るという。
だが、近年は、死亡の可能性を減らす効果的な抗毒薬の開発も進んでいるようで、死者が出ることはあまりなく、最終的には勃起不全の治療のための新薬の開発につながることも期待されているということだ。
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Brazilian wandering spider
References:Supermarket evacuated over fears of highly venomous spider that can cause bizarre reaction in men/ written by Scarlet / edited by parumo
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それは、「クロドクシボグモ(ブラジリアン・ワンダリング・スパイダー:Brazilian Wandering Spider)」で、人を命を奪うだけでなく、男性にだけ、数時間に及ぶ強烈な痛みを伴う勃起をもたらす。
中南米原産のクロドクシボグモは、バナナの中に隠れて輸入されることがあり、今回発見されたこの蜘蛛は、行方不明になってしまったことから、市民を恐怖に陥れている。
世界最強の猛毒グモがスーパーのバナナに混入 オーストリア、ニーダーエスターライヒ州のディスカウントスーパーチェーン店「ペニーショップ」で、店長が10cmほどの奇妙なクモを輸入されたバナナの木箱の中から見つけたのは、8月8日のことだ。
店長は消防署に通報、駆け付けた消防隊員は、クモの色合いや大きさ、発見場所から、それが、ギネス世界記録に認定されるほどの猛毒を持つ「クロドクシボグモ」である可能性が高いと警告した。
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image credit:Wikipedia
致死性が高く、男性の局部に奇妙な症状をもたらす クロドクシボグモは、「バナナ・スパイダー」の異名を持っていて、バナナの房に隠れてヨーロッパに輸入されるケースが報告されている。このスーパーにも同様の経緯で入ってきたようだ。
クロドクシボグモは、ヒトに対しての致死量は僅か0.1mgという強力な毒を持っている。1匹が体内に保有している毒量は8~10mgであることから、1匹だけで80~100人ものヒトを死に至らしめる危険があるとも言われている。
噛まれると低体温症、目のかすみ、けいれんが起き、最悪の場合数時間で死亡することもあると言う。幸い現在では血清があるので早期治療すればある程度の危険は回避できるそうだ。
だがこの毒グモがやっかいなのは男性にのみ奇妙な症状を引き起こすことだ。
クロドクシボグモの毒が体内に入ると、男性は4時間ほど痛みを伴う強烈な勃起状態が続くのだそうだ。
ジョージア医科大学のロムロ・レイテ氏は、「勃起は、このクモに刺された男性のほぼ全員が痛みとともに経験する副作用だ」と述べている。
猛毒グモが行方不明となり、店は緊急閉鎖 男性の買い物客が強烈な勃起状態に陥る可能性を与えてしまっては一大事、と懸念したスーパー側は、駆除業者を呼び店内のバナナの木箱をすべて封印したが、クモが発見されなかったことから緊急閉鎖を余儀なくされた。
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毒グモが行方不明となり緊急閉鎖されたスーパー / image credit:Krems Volunteer Fire Departmentギリシャ語で「殺人」を意味する学名を持つクロドクシボグモ 大規模な捜索にもかかわらず、クモは今も発見されていない。
店では再開に向けて「包括的な清掃と消毒対策」を進めていることを発表しているが、しばらく休業する可能性が高いようだ。
クロドクシボグモの学名である「フォニュートリア(Phoneutria)」は、ギリシャ語で殺人者を意味し、2007年には世界一の猛毒を持つ蜘蛛としてギネス記録認定されている。
巣を作る代わりに、獲物を探して夜のジャングルの床を歩くため、別名ワンダリング・スパイダー(徘徊グモ)として知られている。
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pixabay
都市部では、住宅や車の中で発見されることも多いという。
ちなみに、毎年約4000 人がこの種のクモに咬まれていて、咬傷の0.5% が死に至るという。
だが、近年は、死亡の可能性を減らす効果的な抗毒薬の開発も進んでいるようで、死者が出ることはあまりなく、最終的には勃起不全の治療のための新薬の開発につながることも期待されているということだ。
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Brazilian wandering spider
References:Supermarket evacuated over fears of highly venomous spider that can cause bizarre reaction in men/ written by Scarlet / edited by parumo
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