1時間に1010回の懸垂でギネス記録を更新した45歳男性
 これもまた裏切らない筋肉のたまものか。年齢をものともしない記録に残る懸垂(チンアップ)も、庭でせっせとやってきた地道な筋トレあってのことだ。

 このたび1時間で1010回(1分間に約17回)もの懸垂をやってのけ、45歳と思えぬ身体をみせつけたのは、アメリカ在住のフランク・サゴナさんだ。

 一般に筋力および体力のピークは20代までといわれるが、鍛えに鍛えたサゴナさんは超人以外の何ものでもない。

 それまで壁のごとく立ちはだかってた最多記録をとうとう乗り越え、今年9月29日、およそ12年ぶりに新たなギネス記録を達成したのだ。

1時間に1010回!驚異の懸垂新記録を達成したサゴナさん このたび驚異の懸垂記録で世界の度肝を抜いたのは、アメリカ・コロラド州在住で子どもを持つ父親でもあるフランク・サゴナさんだ。

 一般に筋力および体力のピークは20代までといわれるが、超人めいてるサゴナさんは45歳という年齢をものともせず、1時間でなんと1010回も懸垂を続け、およそ12年ぶりに新しい記録を達成した。  ちなみにこれまでの記録は、スティーブン・ハイランドさんが2011年に達成した993回だった。懸垂の鉄壁記録を破り7年ぶりに3種目を制覇 ギネス世界記録によると、ハイランドさんが出したかつての記録はいわば不動の記録であり、奪おうとする挑戦者は数えきれないほどいたという。それをとうとう突破したのがサゴナさんだった。

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image credit:guinnessworldrecords

 とはいえサゴナさんもこの界隈では有名人で、実は7年前にこの種の懸垂記録のうちの3種目、8時間、12 時間、24時間バージョンの世界記録を全制覇した過去がある。

 その後、24時間の記録のほうは破られてしまったが、残り2つのタイトルは今も保持しており、今回の1時間バージョンの新記録達成により再び3種目のタイトル保持者に返り咲いたのだ。懸垂の記録達成には厳密なルールも 正直言って懸垂など小学校以来でうろ覚えな私自身は今回初めて知ったのだが、懸垂にも作法というか、いくつかのやり方や基準があり、ギネスが定める懸垂にも以下のようなルールがある。
・手はアンダーハンドグリップ(バーを下からつかむ握りかた)
・フォームを保ったまま顎がバーの上に出るまで体を引き上げる
・それから体を下ろすが、その際は腕がまっすぐになるまで下ろすこと
 これらすべてを維持しなければルール違反となる厳しい挑戦なのだ。懸垂は筋力と精神への究極の試練 この途方もない記録についてサゴナさんは「筋力と精神への究極の試練です」とコメント。

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 実はサゴナさんは記録に挑戦する前日に、背中の筋肉の痛みに見舞われた。予想外の痛みが当日の呼吸にまで影響し、挑戦開始からまもなく苦しむことになった。
いつもなら深呼吸をするところを3/4しか呼吸できませんでした。始まってから44分まではずっと息切れしてて、どうにかいける!と感じたのはその後からです。あの痛みのせいで懸垂のスピードが落ちました。実は記録挑戦を終えた直後に嘔吐してしまったんです。
トレーニング歴11年!裏庭で子どもたちと鍛錬 つねに懸垂の世界記録が念頭にあるサゴナさん。そのトレーニング歴はなんと11年にもなる。

 とはいってもサゴナさんのトレーニングは、スポーツジムでのウエイトリフティングなどではなく、我が家の裏庭で行う自重エクササイズで、懸垂のほか腕立て伏せをみっちりこなしているそうだ。
自分の体とバーだけで済みますから。豪華なマシンもトレーナーもありません。子どもたちと私だけですよ
 そう語るサゴナさんだが、まさに継続は力なり。それを見てきた子どもたちも、地道な鍛錬で数々の挑戦者が涙をのんだタイトルを手にした父親を誇りに思ってることだろう。

References:ndtv / guinnessworldrecordsなど /written by D/ edited by parumo

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