ミッキーにピカソにチャップリン、2024年1月1日からパブリックドメインになる著作物
image credit: youtube

 毎年1月1日、著作権の保護期間が切れた著作物がパブリックドメインとなり、誰もが自由に使用したり共有することが可能となる。

 1928年にアメリカで出版されたディズニーの『蒸気船ウィリー』もその1つで、その他の象徴的なキャラクターや作品が、ついに著作権の制限から解き放たれることが発表された。


 その他、2024年にパブリックドメインとなる著作物をいくつか見ていこう。

2024年にパブリックドメインとなるミッキーマウスの「蒸気船ウィリー」 来年1月1日にパブリックドメインとなるのは、保護期間が「1953年に死亡した人(英国、ロシア、欧州連合(EU)のいくつかの地域や南米)」と「1973年に死亡した人(ニュージーランドやアジア・アフリカの大部分など)」の著作物だ。

 その最前線にいるのが、ミッキーマウスとミニーマウスが登場するディズニーの『蒸気船ウィリー』とサイレント映画の『プレーン・クレイジー』だ。

[動画を見る]

Plane Crazy (1928) Mickey Mouse

 『蒸気船ウィリー』は、ミッキーマウスの短編映画シリーズとして最初に公開された記念すべき作品で、ディズニーの生みの親ウォルト・ディズニーとミッキーマウスの生みの親アブ・アイワークスによるW監督作品だ。

 1928年に公開されたこれらの古典的アニメーションは、長い間著作権法の翼の下にあった。

 ここに至るまでの道のりは長く争いの絶えないものだったが、パブリックドメインになったことでこれらの象徴的なキャラクターは新たな時代を迎え、新鮮で自由な創造的利用が可能になったのだ。

[動画を見る]

Walt Disney Animation Studios' Steamboat Willieクマのプーさんのティガーがついに解禁へ E.H.シェパードが挿絵を担当したA.ミルンの『クマのプーさん』もパブリックドメインに登録された。

 ティガーはついにディズニー作品ではない『ブラッド・アンド・ハニー』(原題:Blood and Honey)のようなホラー映画の門戸が開かれたのだ。

[動画を見る]
チャーリー・チャップリンのサイレント・クラシック映画も 無声映画の名作、チャーリー・チャップリンの『サーカス』が一般公開され、映画界が祝福に沸いた。

 チャップリン独特のユーモアと哀愁の融合は、何世代にもわたって影響を与え続けてきた。

 パブリックドメインになったことで、映画制作者やアーティストたちは、彼の不朽の名作からインスピレーションを得る新たな機会を得ることになる。

[動画を見る]

Charlie Chaplin on the tightrope - The Circus (1928)ピーターパンよ、もっと高く飛べ J. J.M.バリの「ピーター・パン」もまた、不朽の名作だ。


 子供時代の素晴らしさと、大人になることへの抵抗感の代名詞であるこの物語は、今や何の制限もなく再構築され、再話されることができる。

[画像を見る]

pixabay
ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』を再発見 ヴァージニア・ウルフの『オーランドー』は、ジェンダーの流動性とセクシュアリティを探求した画期的な作品である。

 フェミニズム的なニュアンスと自己の探求で賞賛されたウルフの物語は、今、新しい世代の作家や思想家にインスピレーションを与えることができる。パブロ・ピカソの絵画もパブリックドメインに ニュージーランドやアジア・アフリカの大部分を含む「終身+50年」の著作権保護期間下にある国々で、パブロ・ピカソの作品が一般に公開されることになった。

 ピカソが現代美術に与えたキュビズムの影響は計り知れず、彼のパブリックドメイン入りは、世界中の芸術家や美術愛好家にとってエキサイティングな一章の幕開けを意味することになるだろう。

[画像を見る]

pixabay
J. R・R・トールキンの異世界の遺産 指輪物語の著者J・R・R・トールキンの作品は、パブリックドメイン化することで再解釈と探求のために開かれ、ファンタジー文学と映画化の新しい波を巻き起こす可能性を持つ。

[画像を見る]

photo by iStock
MCエッシャーの心を揺さぶる創造物 デューク大学のパブリックドメイン研究センターによると、MCエッシャーの複雑でしばしば不可解な作品の一部、特に彼のバベルの塔の木版画もパブリックドメインに加わるという。

 数学的な正確さと超現実的な視点で知られるエッシャーの芸術は、様々な分野の芸術家やデザイナーにインスピレーションを与えるだろう。

[動画を見る]

解き明かされるアガサ・クリスティの謎 アガサ・クリスティの『ブルートレインの謎』がパブリックドメインに加われば、彼女の卓越したストーリーテリングと複雑なプロットに触れたミステリー愛好家や作家志望者は、ますます惹きつけられるに違いない。

[画像を見る]

アガサ・クリスティ / image credit:Violetriga / WIKI commonsワンダ・ガーグの時代を超えた児童書 魅力的な物語とイラストで、時代を超えて子どもから大人まで魅了し続けているワンダ・ガーグの『Millions of Cats』(現在も印刷されているアメリカ最古の絵本)も、パブリックドメインとなる。

 このように、2024年にパブリックドメインとなる作品の波は、芸術と文学の多様性を称えるだけでなく、現代世界を形成し豊かにする文化遺産の重要性を強調している。

[動画を見る]

Millions of Cats | Read Aloud Flip-Along Book

 解放される予定の作品は、オンラインジャーナル『The Public Domain Review』から閲覧できる。


[画像を見る]

References:Mickey Mouse, Tigger, Picassos, And Other Works Enter The Public Domain In 2024/ written by Scarlet / edited by parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ