ソリ犬の血が騒ぐぜ。スキーをする飼い主と一緒に走るのが大好きなハスキー
 北極圏に位置するシベリアが原産のシベリアン・ハスキーは分厚いダブルコート(二重の被毛)と二重構造の耳を持っており、寒冷地に強い体になっている。

 彼らはもともと雪の中で遊牧民たちのソリを引く役目を担っていた。
そんな血筋を持つハスキーだもの、雪の上を走るのは大好きな子も多い。

 アメリカに住む女性は、愛犬のハスキーの散歩代わりに、スキーで雪の斜面を滑るという。ハスキーは「どこまでもついていくぜ!」とばかりに意気揚々と雪の上を走っていくのだ。

ハスキー犬の散歩はスキーを使って雪上で アメリカ、コロラド州ガニソン出身のコート・ロングさんは、愛犬のシベリアン・ハスキー、ロームを近所に散歩に連れて行く代わりに、スキーで斜面を駆け下りる。

 ロームはこのダイナミックな雪上散歩が大好きで、ロングさんがスキーで滑り出すと、同じ速度を意識しながら一緒に斜面を走り降りていく。

 この雪上散歩は、コートさんとロームの間の「揺るぎない絆」が生み出したものだ。

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 シベリアン・ハスキーやアラスカン・マラミュートといった犬種は、9500年前にシベリアにいた血統の子孫で、北極圏で生きる人々にとって欠かせない存在だったという。

 そこに住むチュクチ族という民族は、古くからハスキーを犬ぞりなどの牽引による人荷の運搬・狩猟補助などに重用してきたという。

 優れた耐寒性と長距離疾走可能な強靭な体力・持久力を持っており、その血は現代にも引き継がれているようだ。

 コートさんの横で「はよ、はよ走ろうぜ」とでもいうかのように鳴き声をあげるロームは、この散歩というか疾走が待ちきれないようだ。
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 コートさんは「この運動は私も楽しいしロームも喜んでいるし、お互いにとって素晴らしい体験なの」と語る。

 コートさんは冬になると週に数回スキーをして、ロームとの楽しいひと時を過ごすという。


 活発で運動能力の高いハスキーの健康を維持するためにも、定期的な活動量の多い運動は役に立つことだろう。

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 雪の中で生き生きと駆け抜けるハスキー犬の姿は、本当にかっこいい。

 ハスキーは元ソリ犬として、速く走ることを何よりも愛しているようだ。もちろん現役でソリを引いているハスキーもいる。

 もともと群れを形成して暮らしていたハスキーは、一人でいることを好まず、他の犬や飼い主と共に行動することを好むという。

 コートさんがロームとスキーに出かける際、彼らは6.5kmから25km移動する。これはロームを疲れさせ、後で家でぐっすり眠るのに十分な運動量だ。

 コートさんの生活哲学は「ハッピーハスキー、ハッピーライフ」だそうだ。彼らが一緒に楽しむ様子を見ると、それが本当だということがわかる。
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written by parumo

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