ケーキの表面に火をつけると別の絵柄が出てくる!SNSで話題沸騰の「バーン・アウェイ・ケーキ」
 誕生日やお祝い事など特別な日にホールケーキはかなりの頻度で登場するが、現在SNSでは「バーン・アウェイ・ケーキ」が注目を集めている。

 文字通り、ケーキを燃やすという意味なのだが、ケーキの表面に火をつけると滑るように燃えてその下に別の画像が現れるという、ちょっとした手品のような仕掛けになっている。


 この新たな食のトレンドは、バレンタインデーやバースデーをモチーフとしたものから、キャラクターものなど、様々な絵柄が登場し燎(りよう)原の火のごとく広がり中だ。

バーン・アウェイ・ケーキが生まれたきっかけ さまざまなデザインのホールケーキがプロのケーキ職人に作られるこの時代、新たなトレンドをスィーツ業界に生み出したのは、2つの異なる国の2人のケーキ職人だった。

 アメリカ・イリノイ州を拠点にSNSアカウント「Denise's Delights」でバラエティ豊かなケーキやスィーツをシェアしているデニース・スチュワードさんは、昨年のある日インスタグラムでユニークなケーキを見つけた。
マジシャンが使うフラッシュ・ペーパーを使ったように見えたの。

とてもクールなデザインに思えて、「どうやったら食べられるフラッシュ・ペーパーのようなものを作るんだろう?」って、頭の中で歯車が回り始めたのよ。
[画像を見る]  食べられるケーキのデコレーション会社Paper 2 Eatのブランド・アンバサダーを務めるスチュワードさんは、同社の食べられる紙を使えばうまくいくのではないかと考えた。

 厚めのペーパーフロスティング(シュガーペーパー)をベースに、薄めのトップレイヤーを使い、パイピングの太い縁で2つを分けることで、最終的に可能な限りきれいな焼き上がりを実現した。[画像を見る]  そして、この燃やすバーン・アウェイ・ケーキはSNSで瞬く間に拡散し、多くの注目を集めた。
ケーキの上にウエハースペーパーを乗せると、長く置けば置くほど引っ張られて水分を吸収したがらないことに気づいたの。

最初の試みだったんだけど、気まぐれにやってみたらうまくいったんです。(スチュワードさん)
カナダのケーキ職人はバーン・アウェイ・ケーキの名付け親 スチュワードさんのケーキに触発されたカナダ・トロントのケーキ職人は、そのケーキを自分流にアレンジしSNSでシェア。すると、こちらも大きな注目を集めたという。
Denise's Delightsのバーン・アウェイ・ケーキに初めて出会ったのは、お正月の直前で、とても印象的だと思いました。
 こう語るのはSNSアカウント「cakesbynams」を持つケーキ職人ナマヤ・ナヴァラトナラジャさんだ。
当時は、バーン・アウェイ・ケーキとして知られていなかったのですが、見た通りケーキを燃やしているから、ちょうどいいわと思ってそのまんまのタイトルをつけることにしました。
[画像を見る]  ナヴァラトナラジャさんのケーキが最初に大注目を集めたのは、テイラー・スウィフトにインスパイアされたケーキだった。

 表面は空白のケーキだが、燃やすと”Eras Tour "でパフォーマンスをしている時に黒いボディスーツを着ているスウィフトの画像が現れる。

 この映像はファンの心をくすぐり、TikTokの再生回数は驚異的なものとなり、ナヴァラトナラジャさんを驚かせた。
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信じられないような経験でしたし、チャンスを与えてくれたことにとても感謝しています。

ケーキの注文数もかなり増えました。本当に感謝しています。
SNSでハッシュタグ「#burnawaycake」が拡散中 このトレンドはここ1か月で驚くべきスピードで拡散中だ。

 なんといっても、手品のように印象的なビジュアルで子供から大人までワクワクしながら燃やす瞬間が楽しめる。
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 アメリカ、カナダだけでなく、インドネシアからメキシコまで、現在はバーン・アウェイ・ケーキのアレンジ版が登場するほどだという。


[動画を見る]

 下に敷く紙はシュガーペーパーで、上に敷く紙(表面の燃やす紙)はそれよりも柔らかく燃えやすいウェハースペーパーなので、これを逆にしないよう要注意だ。

 ポイントとしては、2枚目が焼けて画像が台無しになってしまわないように、1枚目との距離をできるだけ開けることだそうだ。

References:Burn-away cakes are so hot right now. How do they work?/ written by Scarlet / edited by parumo

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