リアルすぎる赤ちゃん人形を床に放置したところ、本物と勘違いした警察がドアを破壊して突入
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 リアルすぎると評判の人間の赤ちゃんを模したシリコン製の「リボーンドール」は、遠くから見ると本物の赤ちゃんと勘違いしてしまうほどだ。

 イギリスで、民家の床に放置してあったリボーンドールを本物の赤ちゃんと間違えた警察が、「遺棄されている」として窓を破って突入する事件があった。

 リボーンドールを作っている女性は、窓から見える人形を見た人が慌てて通報しないように窓に看板を設置せざるを得なくなったという。

通報で駆け付けた警察が放置された赤ちゃんを発見 イギリス・ウスターシャー州に住む3児の母エイヴァ・プライヤーさんは、本物そっくりの赤ちゃん人形「リボーンドール」を作って販売している。

 去年の12月、エイヴァさんは仕上がった人形にスノースーツを着せ、持ち運びできるチャイルドシートに入れた。

 人形の写真を数枚撮った後、エイヴァさんはチャイルドシートをリビングの暖炉のそばの床に置き、電気を消して末の息子と一緒に友人の家に向かった。

 しかし、これが騒動を招く事態になってしまった。

 この日の夕方、エイヴァさんの母親は定期的に電話で話をしていた娘と連絡が取れなくなったのを心配した。

 理由は単にエイヴァさんの携帯電話の電源が切られ充電中だったからなのだが、それを知らない母親は「何かあったに違いない」と警察に通報した。

 エイヴァさんの家に駆け付けたウェスト・マーシア警察の警官たちは、窓の外から様子を見て、家の中に赤ちゃんが放置されていることに気付いた。

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人形を本物の赤ちゃんと勘違いした警察が家に突入 家に人がいる気配がないにもかかわらず、赤ちゃんが1人で放置されているとなると一大事だ。

 警官たちは、エイヴァさんの家の中庭のドアを破壊して中に突入すると、すぐに赤ちゃんの救助に向かった。

 だが、それは本物そっくりな人形だった。

 その後、警察はエイヴァさんの居場所を追跡し、友人の家にやって来ると何が起こったかを話し、パニックになっている母親に電話するよう促した。

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勘違いした警官によって家が破壊された 夜、友人宅にやって来た警察から事情を聞いたエイヴァさんは、驚いた。
友人が、「警察があなたに会いに来ているわ」って言ったんです。

ドアの前に行くと、「赤ちゃんがいるの?」と言われて、ピンときました。

リボーンドールを作っていることを話すと、「あなたの家に突入したばかりだから知ってますよ。とても上手ですね」って言われたんです。

そして、母親が私に何か起こったと思って心配しているから電話してあげて、と言われました。

外出したら携帯の電源が切れて、友達の家で充電したんだけど電源が入らなかったんです。
 当時、エイヴァさんは離婚を経験し、母親と頻繁に話しをしていたという。

 いつも電話やメールにすぐに出る娘と連絡がつかなかった母親は、パニックになってしまったようだ。 「赤ちゃんは人形です」と注意書きを窓に貼ることに 勘違いした警官たちによってエイヴァさんは家のドアなどが破壊され、400ポンド(約75000円)以上の損害を被ったそうだ。
当時は家を壊されて腹が立ったけど、今なら笑い話にできます。

裏口のドアを板張りにしなければならず、それに260ポンド(約48000円)かかり、裏口のガラスは120ポンド(約22000円)、表口のドアの修理に60ポンド(約11000円)かかりました。

すべて終わるころには、350ポンドから400ポンドくらいになっていました。
 エイヴァさんはこの1件以来、二度と同じようなことが起こらないようにと窓に貼るステッカーを作ることを余儀なくされた。
赤ちゃんは人形です。どうかパニックになったり、ドアや窓を壊したりしないでください。
References:Mum’s dolls were so realistic police smashed her front door in to rescue them/ written by Scarlet / edited by parumo

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