うさぎはやれる子泳げる子。川に飛び込み華麗な泳ぎで岸にたどり着く
 うさぎは陸の動物だ。ぴょんぴょんと地面を飛び跳ねる姿は実にかわいいが、野生のうさぎは水陸両用。泳ぐことだってできるのだ。

 本来うさぎは水は苦手だが、環境が選べない野生下では生きるために水を克服した個体や、泳ぎを得意とする種も存在する。

 しかもその泳ぎは素晴らしいもので、泳げない私から見たら、凄腕のスイマーなんだ。

野生のうさぎは泳ぐことができる X(旧Twitter)に投稿された動画が再び話題となっている。そこには川の前に立ち、泳いで渡ろうとする勇敢なうさぎの姿が。

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 決意を固めたうさぎは両方の長い耳をとじ、中に水が入るのを防ぎながら、驚きの速さでぐんぐん進んでいく。

 後ろ足で水をかきく「バニーパドル」スタイルでスイスイ進んでいくうさぎは、泳ぎが上手でまるで水陸両用の動物のようだ。

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 だが川の真ん中あたりまでいったところで、何を思ったのか方向転換した。そこから元いた岸の別の場所へと戻ってきた。

 ともあれうさぎはがんばって泳ぎ切った。  このうさぎの種類はよくわからないが、アメリカ南部の沼地や湿地に生息する、耳の小さなヌマチウサギ( Sylvilagus aquaticus ) は泳ぎが得意なのだという。

 水中を自在に動き回り、捕食者を避け、食物や仲間を見つけることができる。ヌマチウサギは非常に警戒心が高いことから、これまで人間が目撃することはまれだったが、以下の動画はその撮影に成功した時のものだ。

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ペットのうさぎを泳がせてはいけない理由 野生のうさぎが泳げることはわかったが、ペットのうさぎはどうなのだろうか?

 ベビーバスのような狭い場所では無理だが、必要に迫られた場合や特定の状況下なら生存本能で泳ぐことは可能だそうだ。

 だが無理に泳がせてはいけないという。

 「Animal Hearted」 では、ペットのうさぎを泳がせるべきではないと警告している。

 うさぎの下毛はスポンジのように水を吸収し、濡れた衣服を身につけた状態で泳ぐようなもので、体に負担がかかるそうだ。

 湿った毛皮は低体温症や呼吸器感染症のリスクを高め、水が耳に入ることで耳の感染症を引き起こす可能性がある。

 また、濡れた状態のうさぎを乾かす過程もストレスの原因となり得るため、ペットとしてのうさぎに水泳をさせるべきではないという。

 中には特別に泳ぐのが好きな個体がいるかもしれないが、うさぎの健康と安全を考慮して、ペットのうさぎを水に入れることは避けるべきであるというのが専門家の一般的な意見だ。

written by parumo

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