
アメリカのコーヒーショップの前で、身なりのまずしい男性がお祈りしているのを見た9歳少年は、ホームレスの人だと思った。少年はためらいもせずそのホームレスに近づき、自分の全財産である1ドル(約157円)を差し出した。
「僕はずっとホームレスの人を助けたいと思っていたんだ」という少年。だが、彼がホームレスだと思った男性は、実は億万長者だったのだ!
きっかけは火災報知器の誤報だった 3月のある日、ルイジアナ州バトンルージュに住むマット・バスビスさん(42)は火災報知器の警報の音で飛び起きた。
彼は慌ててその辺にあった服を適当に身に着けると、避難するため外へ飛び出した。
マンションの階段を駆け下りたところで誤報であることを知ったが、彼はすっかり目が覚めてしまったので、そのまま向かいのコーヒーショップへ行き朝のコーヒーを飲むことにした。
敬虔なクリスチャンであるバスビスさんは、その時、朝のお祈りがまだだったことを思いだした。そこでコーヒーの用意ができるまでの間、外に出てお祈りをすることにした。
その時のバスビスさんの姿はキャップを後ろ被りにし、半ズボンに髭面という状態。確かにお世辞にもファッショナブルとは言い難かったかもしれない。
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ホームレスと勘違いした少年は、全財産の1ドルを差し出す するとそこへ、グレーのジャージに身を包んだ9歳の少年が突然近づいてきた。
状況がまったく飲み込めなかったバスビスさん。
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少年の名前はケルヴィン・エリス・ジュニアくん。その日彼は父親と一緒に、コーヒーショップの隣にある眼鏡店を訪れていた。
そして父親が視力検査を受けている間、手持無沙汰だったケルヴィンくんは、何気なく外に出てバスビスさんを見つけたのだそう。
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2MAD: Unlikely friendship sparks when boy mistakes multimillionaire for homeless man実はホームレスどころか億万長者だった! 実はマット・バスビスさんは、アウトドアやスポーツ、狩猟に関係するブランドをいくつも所有するビリオネア。ホームレスどころか、文字通りの億万長者だった。
だがそんな彼にとって、この日の出来事は非常に衝撃的だったようだ。
2人はスポーツの話などで意気投合したようだ。
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1ドルと優しい気持ちが生んだ「わらしべ長者」 彼らの交流はこれだけでは終わらなかった。バスビスさんは自分の経営するスポーツ用品店「バックフェザー」にケルヴィンくんを招待し、40秒の間に彼が選んだ好きな物をプレゼントすることに。
ケルヴィンくんはコンパウンドボウと新しい自転車をチョイス。そのどちらも、あの1ドルの対価として望んだものではなかったが。
そしてこの出来事を報道したテレビの取材の中で、バスビスさんは次のように語っている。
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この出来事を報告したバスビスさんのInstagramへの投稿には、2人の交流の舞台となったCC's Coffee Houseのアカウントが、「この心温まる物語の背景となれて光栄です」とのコメントを寄せていた。
さらにこの出来事を知った視聴者やフォロワーからも、多くのコメントが寄せられているので一部を紹介しておこう。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
「僕はずっとホームレスの人を助けたいと思っていたんだ」という少年。だが、彼がホームレスだと思った男性は、実は億万長者だったのだ!
きっかけは火災報知器の誤報だった 3月のある日、ルイジアナ州バトンルージュに住むマット・バスビスさん(42)は火災報知器の警報の音で飛び起きた。
彼は慌ててその辺にあった服を適当に身に着けると、避難するため外へ飛び出した。
マンションの階段を駆け下りたところで誤報であることを知ったが、彼はすっかり目が覚めてしまったので、そのまま向かいのコーヒーショップへ行き朝のコーヒーを飲むことにした。
敬虔なクリスチャンであるバスビスさんは、その時、朝のお祈りがまだだったことを思いだした。そこでコーヒーの用意ができるまでの間、外に出てお祈りをすることにした。
その時のバスビスさんの姿はキャップを後ろ被りにし、半ズボンに髭面という状態。確かにお世辞にもファッショナブルとは言い難かったかもしれない。
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ホームレスと勘違いした少年は、全財産の1ドルを差し出す するとそこへ、グレーのジャージに身を包んだ9歳の少年が突然近づいてきた。
僕がゆっくりと目を開けると、目の前には僕と同じくらいの身長で、グレーのスウェットを着て、拳を突き上げて向かってくる子供がいたんだバスビスさんは「殴るつもりか?」と身構えた。だが子供は拳を振り下ろすかわりに、手を開くとしっかりと握っていた1ドル札を差し出して来た。
状況がまったく飲み込めなかったバスビスさん。
思わず「えっ、何だって?」と少年に向かって言うと、少年は次のように返事をした。
あなたがホームレスなら、1ドルあげるよ!
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少年の名前はケルヴィン・エリス・ジュニアくん。その日彼は父親と一緒に、コーヒーショップの隣にある眼鏡店を訪れていた。
そして父親が視力検査を受けている間、手持無沙汰だったケルヴィンくんは、何気なく外に出てバスビスさんを見つけたのだそう。
僕はずっとホームレスの人を助けたいと思っていたんです。それで「ついにその機会が来た!」って思ったんだ彼が握りしめていた1ドルは、良い成績をとったご褒美にと父親からもらったものだった。つまり彼にとっての全財産だったのだが、ケルヴィンくんはその全財産をためらうことなくバスビスさんへと差し出したのだ。
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2MAD: Unlikely friendship sparks when boy mistakes multimillionaire for homeless man実はホームレスどころか億万長者だった! 実はマット・バスビスさんは、アウトドアやスポーツ、狩猟に関係するブランドをいくつも所有するビリオネア。ホームレスどころか、文字通りの億万長者だった。
だがそんな彼にとって、この日の出来事は非常に衝撃的だったようだ。
このたった1ドルを受け取った日ほど、自分が豊かだと感じたことはありません。長い間、僕は人類に対してこれほどの信頼を抱いたことはなかったんですケルヴィンくんの行為に感銘を受けたバスビスさんは、父親の了承を取ると彼に朝食をそして父親にはコーヒーをご馳走することに。
2人はスポーツの話などで意気投合したようだ。
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1ドルと優しい気持ちが生んだ「わらしべ長者」 彼らの交流はこれだけでは終わらなかった。バスビスさんは自分の経営するスポーツ用品店「バックフェザー」にケルヴィンくんを招待し、40秒の間に彼が選んだ好きな物をプレゼントすることに。
ケルヴィンくんはコンパウンドボウと新しい自転車をチョイス。そのどちらも、あの1ドルの対価として望んだものではなかったが。
喜びなんだよ、僕が誰かを助けたっていう……。何かを人にあげると、そこからもっとたくさんの物を得たような気分になるんだよ彼が選んだ自転車の値段は2,000ドル(約313,000円)! そのほかにもブランドが扱っている洋服なんかもプレゼントされたみたいだ。
そしてこの出来事を報道したテレビの取材の中で、バスビスさんは次のように語っている。
これはお金では買えないものをくれた彼への恩返しです。彼はポケットの中にあった唯一のお金を僕にくれた。それは彼の人柄と、これからの世代を物語っていると思う。
もし次の世代がみんなケルヴィンのように人に与えられる人たちだったら、みんな喜びに満ち溢れ、幸せになれるはずだ。
彼らはコミュニティを変え、州を変え、世界だって変えられる。君たちにはその力がある。きっとできるさ
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この出来事を報告したバスビスさんのInstagramへの投稿には、2人の交流の舞台となったCC's Coffee Houseのアカウントが、「この心温まる物語の背景となれて光栄です」とのコメントを寄せていた。
さらにこの出来事を知った視聴者やフォロワーからも、多くのコメントが寄せられているので一部を紹介しておこう。
・あなた方の両親は、それぞれが2人を正しく育てたようですね。なんてステキなストーリーなの!References:Boy Offered a Dollar to Man He Thought Was Homeless, Gets Richly Rewarded for His Kindness / written by ruichan/ edited by parumo
・あなたたちは私の人類に対する希望を取り戻してくれました。ありがとう。私たちにはこんなポジティブな話がもっと必要だと思うわ
・大きなハートを持った2人が出会ったからこそ起きた物語
・この子は誰かを助けることを恐れなかった。そして男性の方は、誰かが自分の幸せを願ってくれたことを受け入れた。これこそ、本当のヒューマニティーだよ
・彼は自分の持てるものを100%差し出したんだ。世界に寛大な人がもっとたくさんいたら、どうなるか想像してみて!
・朝食をご馳走になる前に、ケルヴィンがきちんと父親に確認したことも忘れないで。彼を育てた両親も賞賛したい
→彼の両親は安全について教えると同時に、すべての人を尊重し、一方的に決めつけず、親切にするよう教えたのよ
・世界にはまだ希望が残されているようだ
→ケルヴィンは間違いなくそれを証明してくれたよ!(バスビスさん本人)
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
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