
地球上には、我々が抱く「生物」のイメージの、ナナメ上や下をゆく見た目の連中がたくさんいる。
彼らのルーツは絶対に異星や異世界にあるだろ?と、信じたくなる姿のクリーチャーたち。
地下の世界に生きるホシバナモグラは、超敏感な鼻を使って土の中はもちろん、水中でも獲物を見つけることができる。
その鼻の形状はまさにエイリアン。名前の通り、まるでお星さまマークが全開になったような姿になっている。鼻の進化の極致とも言えるこの形状、この機能。彼らはどう活用しているんだろう。
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The Weird and Wonderful Star-Nosed Mole | 4K UHD | Mammals | BBC Earth地中にうごめく「ピンクの星」その正体は? 地中深くの闇の中、もし目の前にこんなぬめぬめと光るピンクの星が現れたらどう思うだろう。とりあえず、全力で逃げ出したくなるに違いない。
この星形の物体は、ホシバナモグラというモグラの文字通りの鼻先である。このモグラはほぼ盲目で、超がつくほど敏感な星形の鼻に、生存の手段を全振りしている生き物なのだ。
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星形の鼻は超高機能なセンサー 鼻先には「アイマー器官」と呼ばれる感覚器官を備えた触手が合計22本あり、この触手を駆使して触れたものの情報を瞬時に感知して餌を見分けている。
アイマー器官はいわば高機能なセンサーで、地面や空気の振動などの微細な刺激を感知できる。
横から見るとそれほど星っぽくない。目が合ったけどたぶん見えてない。
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さらに彼らの鼻には10万本もの神経線維があり、これは人間の手にあるものの5倍以上の密度になるそうだ。つまりそれだけの触覚センサーが、この小さな鼻先に詰め込まれているということになる。
ホシバナモグラは、この鼻から得た情報を処理する大脳皮質領域が他のモグラに比べて発達しているため、地中はもちろん、水中での狩りにも長けているのだ。
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「泡」の威力で水の中でも獲物を感知 彼らが生きていくためには、自分の体重の2倍の餌を毎日食べなければならないという。ミミズなどは彼らが作ったトンネルに勝手に落ちてきてくれる。だから普段はそれほど食料に困ることはない。
だが、ホシバナモグラは主に湿地帯を棲み処としており、雨が降るとせっかく造ったトンネルも水浸しになる。
ホシバナモグラは半水生のモグラとしても知られており、泳ぎも非常に得意である。
とはいえ、息を止めていられるのは30秒くらいが限度。
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そこで活躍するのもこの鼻だ。彼らは水中の落ち葉などに息を吹きかけて泡を作る。そしてその泡が触れた葉の表面などから、かすかなニオイが泡の中の気体に取り込まれる。
その泡を再び吸い込んでニオイを嗅ぐことで、ホシバナモグラは水中でも、近くにある獲物の存在を検出できるのだ。
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ホシバナモグラは、そのユニークな適応能力により、水中と地中の両方の環境で生きる数少ない哺乳類の一つである。
彼らの生活は、自然界に存在する生き物たちの驚異的な適応の一例を示しており、地下と水中の生態系に新たな光を当てている。
ちなみにホシバナモグラは「星の鼻」って意味なのかと思ったら、漢字にすると「星花土竜」なんだそうだ。確かにそっちの方が可愛いけどね。
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References:A day in the life of a star-nosed mole / written by ruichan/ edited by parumo
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彼らのルーツは絶対に異星や異世界にあるだろ?と、信じたくなる姿のクリーチャーたち。
だがそんな彼らも間違いなく、地球に住む我らの仲間なんだ。
地下の世界に生きるホシバナモグラは、超敏感な鼻を使って土の中はもちろん、水中でも獲物を見つけることができる。
その鼻の形状はまさにエイリアン。名前の通り、まるでお星さまマークが全開になったような姿になっている。鼻の進化の極致とも言えるこの形状、この機能。彼らはどう活用しているんだろう。
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The Weird and Wonderful Star-Nosed Mole | 4K UHD | Mammals | BBC Earth地中にうごめく「ピンクの星」その正体は? 地中深くの闇の中、もし目の前にこんなぬめぬめと光るピンクの星が現れたらどう思うだろう。とりあえず、全力で逃げ出したくなるに違いない。
この星形の物体は、ホシバナモグラというモグラの文字通りの鼻先である。このモグラはほぼ盲目で、超がつくほど敏感な星形の鼻に、生存の手段を全振りしている生き物なのだ。
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星形の鼻は超高機能なセンサー 鼻先には「アイマー器官」と呼ばれる感覚器官を備えた触手が合計22本あり、この触手を駆使して触れたものの情報を瞬時に感知して餌を見分けている。
アイマー器官はいわば高機能なセンサーで、地面や空気の振動などの微細な刺激を感知できる。
目が退化したモグラが、外部の情報を得るために獲得した機能である。
横から見るとそれほど星っぽくない。目が合ったけどたぶん見えてない。
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さらに彼らの鼻には10万本もの神経線維があり、これは人間の手にあるものの5倍以上の密度になるそうだ。つまりそれだけの触覚センサーが、この小さな鼻先に詰め込まれているということになる。
ホシバナモグラは、この鼻から得た情報を処理する大脳皮質領域が他のモグラに比べて発達しているため、地中はもちろん、水中での狩りにも長けているのだ。
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「泡」の威力で水の中でも獲物を感知 彼らが生きていくためには、自分の体重の2倍の餌を毎日食べなければならないという。ミミズなどは彼らが作ったトンネルに勝手に落ちてきてくれる。だから普段はそれほど食料に困ることはない。
だが、ホシバナモグラは主に湿地帯を棲み処としており、雨が降るとせっかく造ったトンネルも水浸しになる。
ホシバナモグラは半水生のモグラとしても知られており、泳ぎも非常に得意である。
とはいえ、息を止めていられるのは30秒くらいが限度。
それ以上水に潜ってはいられないため、短時間でピンポイントに餌を見つけなければならない。
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そこで活躍するのもこの鼻だ。彼らは水中の落ち葉などに息を吹きかけて泡を作る。そしてその泡が触れた葉の表面などから、かすかなニオイが泡の中の気体に取り込まれる。
その泡を再び吸い込んでニオイを嗅ぐことで、ホシバナモグラは水中でも、近くにある獲物の存在を検出できるのだ。
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ホシバナモグラは、そのユニークな適応能力により、水中と地中の両方の環境で生きる数少ない哺乳類の一つである。
彼らの生活は、自然界に存在する生き物たちの驚異的な適応の一例を示しており、地下と水中の生態系に新たな光を当てている。
ちなみにホシバナモグラは「星の鼻」って意味なのかと思ったら、漢字にすると「星花土竜」なんだそうだ。確かにそっちの方が可愛いけどね。
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References:A day in the life of a star-nosed mole / written by ruichan/ edited by parumo
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