5月のオーロラの原因となった巨大な太陽の黒点が地球の方角を向き、依然として活動しているのが観測されたのだ。
特に6月6日の新月には、オーロラの観測に最適な条件が揃うと予測されている。
6月6日の新月に再びオーロラが現れるチャンス 20年以上ぶりとなる強力な太陽嵐は、地球が15個もすっぽりと収まってしまう巨大な黒点(活動領域:AR 3664)から発生した太陽フレアが原因だ。
そこから放出された荷電粒子が地球の磁気圏に衝突すると、粒子は磁力線に沿って極地へと導かれつつ、鮮やかな光のカーテンで夜空を彩った。
ここで1つポイントとなったのが、荷電粒子が5月の新月のタイミングで地球にやってきたことだ。新月の夜空には月明かりがないので、それだけオーロラが色濃く浮かび上がってくれた。
太陽もまた自転しているので、巨大な黒点はその後地球からは見えなくなった。だが27日後には一周りして再び戻ってくる。しかもそのタイミングは6月6日の新月に重なっている。Ok.... Did not expect this tonight. Colour me stunned.
— Tippers (@talktotippers) May 10, 2024
Even better was someone playing "in the air tonight" really loudly. "I've been waiting for this moment, all my life..."#aurora #solarstorm #NorthernLights #skinnerskitchen pic.twitter.com/n7tVnSHFHe
このときこそが、またも低緯度地域でオーロラを目撃するチャンスとなる。
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太陽活動のピークに注目 米国国立太陽観測所の太陽物理学者ライアン・フレンチ氏の解説によると、黒点が太陽の中心のすぐ右側に達したときが、太陽と地球がもっともつながったタイミングとなる。
このとき、地球はまたも強力な太陽嵐に見舞われる可能性が高く、それによるオーロラの出現も期待できる。
とはいっても、太陽嵐やオーロラがいつどこで発生するのか正確に予測することはできない。
こればかりは運次第なのだが、運を少しでも高めるには、街の灯りからできるだけ遠く、なおかつ雲のないところへ行くべきだ。
6月というと日本は梅雨が気になるところだが、このタイミングでオーロラに出会えなかったとしても、まだまだチャンスはありそうだ。
今、太陽は11年の活動周期のもっとも活発な時期(太陽活動極大期)を迎えようとしており、それだけ強力な太陽フレアも発生しやすいからだ。
だがひとまずは、天気予報をチェックしつつ、6月の新月の晩に出かける準備を進めておこう。
References:Auroras could paint Earth's skies again in early June. Here are the key nights to watch for. | Live Science / written by hiroching / edited by / parumo
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