
もうすぐ夏。海水浴の季節がやって来るが、その際に気をつけたいのが海の事故だ。
International Shark Attack File(国際サメ襲撃ファイル:ISAF)によるデータによると、「サメに襲われる」可能性に関して言えば、フロリダの海が世界で一番危ないことが判明したそうだ。
フロリダ州はワニの聖地として知られているぐらいどこにでもワニがいて、陸地は川や池はデンジャラスゾーンなのに、海にサメとなるといろんな意味でスリリングだ。
国際サメ襲撃ファイルとは International Shark Attack File(国際サメ襲撃ファイル:ISAF)は、フロリダ自然史博物館に保管されている、国際的なシャークアタック、つまりサメ被害をまとめたデータベースだ。
世界中のサメ関連事故の調査ファイルであり、発生場所や状況、被害、サメの種類などが掲載されている。このデータベースでは、サメによる襲撃を次の2種類に分けている。
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image credit:photoACサメが人間を無差別に襲った数はフロリダ州がダントツ さて、ここでは特に理由もないのにサメに襲われた、「誘発されていない攻撃」について見ていこうと思う。
1882年以来、フロリダ州では合計926件の無差別な襲撃が起こっている。特に大西洋側にあるボルーシャ郡沿岸では、なんと351件ものサメ被害が発生しているんだそうだ。
続いてブレバード郡の158件、パームビーチの83件と続いているが、やはりボルーシャ郡が群を抜いて多い。
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2023年の1年間に、アメリカ全体で確認されたサメによる無差別攻撃は36件。2022年の41件からは減少したものの、やはりそれだけの人がサメに襲われているというのは脅威である。
この36件の州別の内訳は以下の通り。
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image credit:photoACアメリカ以外で危険なのはオーストラリア アメリカ以外の国を見てみると、2位はオーストラリアで、2023年中に15件の襲撃があり、そのうち7件は西オーストラリア州で発生しているそうだ。
死亡者が出たのは10件で、オーストラリア4件、アメリカが2件だった。「そのほとんどはホオジロザメによるものだと推測される(オーストラリアで3人、カリフォルニアで1人)」と報告書は付け加えている。
ちなみに昨年一年間に世界中で起きたサメ関連の事故120件を調査したところ、69件が「誘発されていない攻撃」、22件が「誘発された攻撃」だったとのこと。
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image credit:photoACマリンスポーツ中に襲われるケースが一番多い サメに襲われたときに何をしていたか?というデータでは、42%と断トツで一位だったのが、サーフィンやボーディングなどのマリンスポーツ。
次いで泳いでいたり水辺で遊んでいたりが39%、シュノーケリングやフリーダイビングが13%であった。
サーフボードやパドルボードにうつぶせになり、水をかいている人間の姿は、ホオジロザメから見ると、美味しそうなアシカなどと見間違いやすいのだそうだ。
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前年の2022年の数字を見ると、「誘発されない攻撃」57件で、死亡件数は5件だったので、死亡者数は昨年より倍増している。
だがこれは、コロナ禍が終わって海に入る観光客が増えたせいとも考えられるため、今後の推移を見守っていくことが大切だ。
そもそも、サメに襲われて命を落とす……というのは、極めてレアケースである。
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ビーチなどに行くと、サメが近くにいたり、サメに襲われる可能性がある場合には、遊泳禁止などの処置がきちんととられているはずなのだ。
ちなみに日本の場合は死亡事故はほとんどないが、2021年にはダイバーやサーファーがサメに襲われけがをするという事故が、国内で3件起きているそうだ。サメに襲われないために気をつけるべきこと それでもサメに襲われないよう自衛するとしたら、どういったことに気をつければいいのだろうか。
フロリダ自然史博物館では、以下のようなアドバイスをしているので、これからの季節、ぜひ参考にしてほしい。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
危険な海の生き物に遭遇し、不慮の事故にあってしまうケースだってある。イメージ的に恐れられているのはそう、サメだ。
International Shark Attack File(国際サメ襲撃ファイル:ISAF)によるデータによると、「サメに襲われる」可能性に関して言えば、フロリダの海が世界で一番危ないことが判明したそうだ。
フロリダ州はワニの聖地として知られているぐらいどこにでもワニがいて、陸地は川や池はデンジャラスゾーンなのに、海にサメとなるといろんな意味でスリリングだ。
国際サメ襲撃ファイルとは International Shark Attack File(国際サメ襲撃ファイル:ISAF)は、フロリダ自然史博物館に保管されている、国際的なシャークアタック、つまりサメ被害をまとめたデータベースだ。
世界中のサメ関連事故の調査ファイルであり、発生場所や状況、被害、サメの種類などが掲載されている。このデータベースでは、サメによる襲撃を次の2種類に分けている。
・Unprovoked bites(誘発されていない、無差別攻撃)具体的には、サメの近くで水しぶきを上げて泳いだり、釣りをしていたり、あるいは不用意にサメに触れようとしたりといった場合、その行為によってサメの攻撃を誘発しやすいと考えられるのだ。
被害者側が特に何もしていないのに襲われたケース
・Provoked bites(誘発された攻撃)
被害者側、あるいはその周囲にいた人が行った何らかの行動が、サメの攻撃を誘発したと思われるケース
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image credit:photoACサメが人間を無差別に襲った数はフロリダ州がダントツ さて、ここでは特に理由もないのにサメに襲われた、「誘発されていない攻撃」について見ていこうと思う。
1882年以来、フロリダ州では合計926件の無差別な襲撃が起こっている。特に大西洋側にあるボルーシャ郡沿岸では、なんと351件ものサメ被害が発生しているんだそうだ。
続いてブレバード郡の158件、パームビーチの83件と続いているが、やはりボルーシャ郡が群を抜いて多い。
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image credit:photoAC
2023年の1年間に、アメリカ全体で確認されたサメによる無差別攻撃は36件。2022年の41件からは減少したものの、やはりそれだけの人がサメに襲われているというのは脅威である。
この36件の州別の内訳は以下の通り。
・フロリダ 16件やはりフロリダの海はレベチで危険だと言えそうだ。
・ハワイ 8件
・ニューヨーク 4件
・ノースカロライナ州 3件
・カリフォルニア州 2件(うち死亡事故1件)
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image credit:photoACアメリカ以外で危険なのはオーストラリア アメリカ以外の国を見てみると、2位はオーストラリアで、2023年中に15件の襲撃があり、そのうち7件は西オーストラリア州で発生しているそうだ。
死亡者が出たのは10件で、オーストラリア4件、アメリカが2件だった。「そのほとんどはホオジロザメによるものだと推測される(オーストラリアで3人、カリフォルニアで1人)」と報告書は付け加えている。
ちなみに昨年一年間に世界中で起きたサメ関連の事故120件を調査したところ、69件が「誘発されていない攻撃」、22件が「誘発された攻撃」だったとのこと。
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image credit:photoACマリンスポーツ中に襲われるケースが一番多い サメに襲われたときに何をしていたか?というデータでは、42%と断トツで一位だったのが、サーフィンやボーディングなどのマリンスポーツ。
次いで泳いでいたり水辺で遊んでいたりが39%、シュノーケリングやフリーダイビングが13%であった。
サーフボードやパドルボードにうつぶせになり、水をかいている人間の姿は、ホオジロザメから見ると、美味しそうなアシカなどと見間違いやすいのだそうだ。
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前年の2022年の数字を見ると、「誘発されない攻撃」57件で、死亡件数は5件だったので、死亡者数は昨年より倍増している。
数字だけ見ると、人食いザメの数が増えているのか?と不安に思うかもしれない。
だがこれは、コロナ禍が終わって海に入る観光客が増えたせいとも考えられるため、今後の推移を見守っていくことが大切だ。
そもそも、サメに襲われて命を落とす……というのは、極めてレアケースである。
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ビーチなどに行くと、サメが近くにいたり、サメに襲われる可能性がある場合には、遊泳禁止などの処置がきちんととられているはずなのだ。
ちなみに日本の場合は死亡事故はほとんどないが、2021年にはダイバーやサーファーがサメに襲われけがをするという事故が、国内で3件起きているそうだ。サメに襲われないために気をつけるべきこと それでもサメに襲われないよう自衛するとしたら、どういったことに気をつければいいのだろうか。
フロリダ自然史博物館では、以下のようなアドバイスをしているので、これからの季節、ぜひ参考にしてほしい。
・仲間と一緒に泳ぐReferences: International Shark Attack File written by ruichan/ edited by parumo
・岸から離れすぎない
・夜明けや夕暮れ時に海に入るのは避ける
・魚の群れがいる場所や、誰かが釣りをしている場所では泳がない
・キラキラ光るジュエリーは身につけない
・過度な水しぶきをあげないようにする
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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