
オスのいない水槽で妊娠したと報じられた、エイのメス、シャーロット。一時同じ水槽にサメがいたことから、サメの子なのでは?と疑惑の声もあがったが、単為生殖である可能性が高いとして、その出産が待たれていた。
ところが、お腹は大きくなってはいるが、通常のエイの妊娠期間を過ぎても一向に出産しない。そして最近、シャーロットが飼育されている、アメリカの水族館「Aquarium & Shark Lab(アクアリウム&シャークラボ)」から新たな発表が出た。
シャーロットの健康診断を行ったところ、珍しい生殖系の病気を発症しており、生殖機能に悪影響を及ぼしているというのだ。
この投稿からは赤ちゃんの状態についてはっきりしたことはわからないが、一部メディアではもともと妊娠していなかったと報道している所もある。
オスのいない水槽でひとりで妊娠したエイのシャーロット アメリカ、ノースカロライナ州ヘンダーソンビルにある水族館「Aquarium & Shark Lab(アクアリウム&シャークラボ)」で飼育されているエイのメス、シャーロットは、2023年9月頃、お腹がふくらみはじめ、妊娠したと診断された。
だがこの妊娠はただの妊娠ではなかった。シャーロットのいる水槽にはオスは飼育されておらず、ひとりで妊娠したのだ。
少しの間、若いテンジクザメのオスが水槽に入れられたことから、サメと禁断の恋をしたのか?と話題となったが、もし妊娠しているのなら、「単為生殖(受精なしにメスが単独で子供をつくる)」の可能性が高いというのが専門家たちの見解だった。
[画像を見る]
その後も水族館のスタッフたちはシャーロットの様子を見守り続けた。シャーロットはお腹が大きくなっても元気に過ごしていたようだが、ところが、通常なら3~4ヶ月の妊娠期間が過ぎても、まったく出産する様子がまったくみられない。
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シャーロットは生殖器に珍しい疾患を持っていることが判明 しばらく水族館からの情報は途絶えていたのだが、2024年5月31日、水族館から公式に発表があった。最新の検査で、シャーロットは生殖疾患を抱えているが明らかになったという。
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またシャーロットさんの容体も気がかりだ。というのも、あまり知られていない病気で、具体的にどう治療するべきかも定かではないからだ。
アクアリウム&シャークラボの所有者であるブレンダ・ラマー氏は、13 Newsの取材に対して次のように語る。
水族館が4月28日にInstagramに投稿したシャーロットの映像[画像を見る] 本当にに妊娠していたのか? 水族館の側の発表では、お腹の赤ちゃんの状態についてはっきりしたことはわからない。だがラマー氏は13 Newsに対し、今シャーロットさんが妊娠していないことを認めているという。
検査の結果によれば、シャーロットさんの”妊娠が終わった原因”は、「発生休止(dispause)」であるという。
だがラマー氏自身、状況を完全に理解していないらしく、現在何が起きたのか調べているところであるようだ。
またラマー氏は、シャーロットさんの妊娠が発表された時点で、少なくとも本当に彼女のお腹に子供がいたと考えられていたことを強調しているが、もしかしたら妊娠していなかった可能性も残る。
[画像を見る]
妊娠はしたのだが、生殖疾患のため子供が生まれなかったのか?それとも、妊娠はしていないけど、生殖疾患により妊娠したように見えていたのか?
様々な可能性はあるものの、シャーロットさんの子供が生まれてこないことは確定しているようだ。
シャーロットさんの病気が治り、同族の仲間がいる水槽で毎日楽しく過ごせるようになることを祈るばかりだ。
References:Exclusive: Charlotte the stingray is not pregnant, owner confirms / Charlotte the stingray has 'reproductive disease,' NC aquarium says / written by hiroching / edited by / parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
ところが、お腹は大きくなってはいるが、通常のエイの妊娠期間を過ぎても一向に出産しない。そして最近、シャーロットが飼育されている、アメリカの水族館「Aquarium & Shark Lab(アクアリウム&シャークラボ)」から新たな発表が出た。
シャーロットの健康診断を行ったところ、珍しい生殖系の病気を発症しており、生殖機能に悪影響を及ぼしているというのだ。
この投稿からは赤ちゃんの状態についてはっきりしたことはわからないが、一部メディアではもともと妊娠していなかったと報道している所もある。
オスのいない水槽でひとりで妊娠したエイのシャーロット アメリカ、ノースカロライナ州ヘンダーソンビルにある水族館「Aquarium & Shark Lab(アクアリウム&シャークラボ)」で飼育されているエイのメス、シャーロットは、2023年9月頃、お腹がふくらみはじめ、妊娠したと診断された。
だがこの妊娠はただの妊娠ではなかった。シャーロットのいる水槽にはオスは飼育されておらず、ひとりで妊娠したのだ。
少しの間、若いテンジクザメのオスが水槽に入れられたことから、サメと禁断の恋をしたのか?と話題となったが、もし妊娠しているのなら、「単為生殖(受精なしにメスが単独で子供をつくる)」の可能性が高いというのが専門家たちの見解だった。
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その後も水族館のスタッフたちはシャーロットの様子を見守り続けた。シャーロットはお腹が大きくなっても元気に過ごしていたようだが、ところが、通常なら3~4ヶ月の妊娠期間が過ぎても、まったく出産する様子がまったくみられない。
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シャーロットは生殖器に珍しい疾患を持っていることが判明 しばらく水族館からの情報は途絶えていたのだが、2024年5月31日、水族館から公式に発表があった。最新の検査で、シャーロットは生殖疾患を抱えているが明らかになったという。
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シャーロットの続報が遅れてごめんなさい。データ収集や検査に時間がかかりました。お腹の子の父親が誰であろうと、珍しい赤ちゃんの誕生を今か今かと待ち望んできた人にとっては、今回の発表は悲しい知らせだろう。
飼育チームへの報告によると、シャーロットは珍しい生殖系の病気を患っており、生殖機能に悪影響が及んでいるようです。本当に悲しく予想外の事態です。
私たちの最優先事項は、シャーロットの健康と福祉に焦点を当てることです。獣医や専門家と協力し、この病気とその治療法の理解に努めます。
この病気に関する研究は限られていますが、シャーロットの症例が科学に貢献し、将来的にほかのエイのためになることを願っています。
シャーロットへの愛と応援に心から感謝いたします。現在この予想外のニュースにどう対処するべきか模索していますので、どうぞシャーロットと飼育チームへのご配慮をお願いいたします。今後もできるだけ情報を共有したいと思います
またシャーロットさんの容体も気がかりだ。というのも、あまり知られていない病気で、具体的にどう治療するべきかも定かではないからだ。
アクアリウム&シャークラボの所有者であるブレンダ・ラマー氏は、13 Newsの取材に対して次のように語る。
検査の結果、彼女は生殖系の病気であることがわかりました。これが厄介で、調べても2008年と2013年の論文が出てくるだけで、それに関する論文がほとんどないのです(ブレンダ・ラマー氏)飼育チームは現在、獣医や専門家と協力して、シャーロットさんの治療方針を模索しているところだ。
水族館が4月28日にInstagramに投稿したシャーロットの映像[画像を見る] 本当にに妊娠していたのか? 水族館の側の発表では、お腹の赤ちゃんの状態についてはっきりしたことはわからない。だがラマー氏は13 Newsに対し、今シャーロットさんが妊娠していないことを認めているという。
検査の結果によれば、シャーロットさんの”妊娠が終わった原因”は、「発生休止(dispause)」であるという。
だがラマー氏自身、状況を完全に理解していないらしく、現在何が起きたのか調べているところであるようだ。
またラマー氏は、シャーロットさんの妊娠が発表された時点で、少なくとも本当に彼女のお腹に子供がいたと考えられていたことを強調しているが、もしかしたら妊娠していなかった可能性も残る。
私は確実なことしか言いません。嘘もついていません。でっち上げでもありませんよ(ブレンダ・ラマー氏)
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妊娠はしたのだが、生殖疾患のため子供が生まれなかったのか?それとも、妊娠はしていないけど、生殖疾患により妊娠したように見えていたのか?
様々な可能性はあるものの、シャーロットさんの子供が生まれてこないことは確定しているようだ。
シャーロットさんの病気が治り、同族の仲間がいる水槽で毎日楽しく過ごせるようになることを祈るばかりだ。
References:Exclusive: Charlotte the stingray is not pregnant, owner confirms / Charlotte the stingray has 'reproductive disease,' NC aquarium says / written by hiroching / edited by / parumo
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