
以前イギリス陸軍が髭を解禁した!というニュースをお伝えしたのだが、他にもいまだにヒゲはNGという職種はあるのだろうか?
と思っていたら、意外なところにヒゲNGな職業があったらしい。なんと航空会社の飛行機(旅客機)のパイロットは、ヒゲを生やしちゃいけなみたいなんだ。
猫はヒゲメンを好むがまさか猫よけ?いやそんなことはない。いったいなぜ?と思って調べたところ、なるほど納得の理由だった。
パイロットのヒゲがNGな理由 大手の航空会社では、パイロットがヒゲ(髭)をたくわえるのを禁じているところが多い。
たとえヒゲが自分のトレードマークでも、無精ヒゲが似合うクールガイだと思っていても、飛行機を操縦するからにはすっぱり諦めて剃り落とさないといけないらしい。
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特にアメリカの航空会社ではほとんどヒゲのパイロットを認めていないようだ。アメリカン航空の広報担当者はこう語る。
想定した吸入酸素濃度を得られないと呼吸数が上昇し、低酸素症のリスクが高まる可能性がある。
乗客の安全を守るため、彼らは最後まで意識を保っていなければならないのだ。
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このルールは、1987年にアメリカの連邦航空局(FAA)が出した調査結果を受けて決められたようだ。
ここで行われた調査とは、3種類の酸素マスクを用意して、ヒゲがある場合に性能が低下するかどうかをテストしたもの。
例えばエア・カナダが行った実験では、ヒゲの有無で酸素マスク装着時に悪影響が出ることはなかったらしい。
これを受けてエア・カナダでは、パイロットのヒゲに関する規定を緩め、長さ1.25cmまでの、きちんと整えられたヒゲなら、生やしてもOKということにしたそうだ。
またデルタ航空では、耳の中心位置より上にあるもみあげはOK、口の端より下にかからない限り、口ひげもOKとしている。
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航空会社によって対応はさまざま 他の航空会社はどうなんだろうと調べてみたが、これは本当に会社によるとしか言えないようだ。
宗教上の理由でヒゲをたくわえる人の多いインドや中東の航空会社では、ヒゲを生やしたパイロットもいるようだし、かと思うとエミレーツ航空やカタール航空では、客室乗務員のヒゲもNGなんだとか。
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ヒゲの規制には安全上の問題もあるが、それよりも「身だしなみ」の面からの服装規定になっているところも多いらしい。特に東アジアなどでは、パイロットや客室乗務員がヒゲを生やしていると、クレームが入ることも。
航空会社によっては、宗教上の理由などがあるパイロットにはヒゲを許可、それ以外はNGといった決まりを設け、不公平だと反感を買っているところもあるようだ。
命を預けるパイロットのヒゲ、みんなは賛成? それとも反対?
References:Airlines Explain Why You Rarely See Pilots With Beards / written by ruichan/ edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
と思っていたら、意外なところにヒゲNGな職業があったらしい。なんと航空会社の飛行機(旅客機)のパイロットは、ヒゲを生やしちゃいけなみたいなんだ。
猫はヒゲメンを好むがまさか猫よけ?いやそんなことはない。いったいなぜ?と思って調べたところ、なるほど納得の理由だった。
パイロットのヒゲがNGな理由 大手の航空会社では、パイロットがヒゲ(髭)をたくわえるのを禁じているところが多い。
たとえヒゲが自分のトレードマークでも、無精ヒゲが似合うクールガイだと思っていても、飛行機を操縦するからにはすっぱり諦めて剃り落とさないといけないらしい。
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特にアメリカの航空会社ではほとんどヒゲのパイロットを認めていないようだ。アメリカン航空の広報担当者はこう語る。
当社は、ヒゲを生やしたパイロットの現役勤務を認めていません。これは実際には安全を重視した取り組みです。安全は、私たちの業界で最大かつ最も重要なことの一つだからですアメリカン航空は昨年9月、ヒゲを生やしている客室乗務員も、コックピットのジャンプシートに座ることを許可しないと発表した。禁止の理由は、酸素マスクが上手く装着できないから パイロットにヒゲがあると、いったい何が危険なのか? 答えは非常時に装着する酸素マスクだ。顔にヒゲがあると、マスクがきちんと肌に密着せず、酸素が漏れてしまうらしい。
想定した吸入酸素濃度を得られないと呼吸数が上昇し、低酸素症のリスクが高まる可能性がある。
飛行機の命運を握るパイロットがそんな状況になっては大変である。
乗客の安全を守るため、彼らは最後まで意識を保っていなければならないのだ。
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このルールは、1987年にアメリカの連邦航空局(FAA)が出した調査結果を受けて決められたようだ。
ここで行われた調査とは、3種類の酸素マスクを用意して、ヒゲがある場合に性能が低下するかどうかをテストしたもの。
これらのテストから得られたデータから、乗務員用酸素マスクの密閉面に沿ってヒゲが存在すると、性能が低下することが示されました。この調査から37年が経ったわけだが、現在もFAAの広報担当者は、ヒゲが航空機の安全に影響を及ぼす可能性があるとの見解で、次のように語っている。
この低下は、ヒゲの量、着用するマスクの種類、マスクを固定するための器具、および個人が受ける運動レベルに左右されます。
連続流マスクが正しく機能するには、吸気の開始時、つまり息を吸う時に酸素濃度を最大にし、後半の段階で酸素を薄めることが必要です。
酸素の濃度と、酸素を吸入する吸気段階は、受け取る酸素の総量よりも重要な要素なのです
FAAとしては、「ヒゲをきれいに剃らなければならない」といった規制は設けていません。ヒゲがあっても悪影響はないとの実験結果も その一方で、独自に調査を行って、ヒゲがあっても酸素マスクの装着に影響はないという見解の航空会社もある。
ですが多くの航空会社は、酸素マスクが必要な場合にピッタリとフィットするよう、パイロットにはヒゲを生やさないか、生やしても最低限のものにとどめることを義務付ける方針を定めています
例えばエア・カナダが行った実験では、ヒゲの有無で酸素マスク装着時に悪影響が出ることはなかったらしい。
これを受けてエア・カナダでは、パイロットのヒゲに関する規定を緩め、長さ1.25cmまでの、きちんと整えられたヒゲなら、生やしてもOKということにしたそうだ。
またデルタ航空では、耳の中心位置より上にあるもみあげはOK、口の端より下にかからない限り、口ひげもOKとしている。
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航空会社によって対応はさまざま 他の航空会社はどうなんだろうと調べてみたが、これは本当に会社によるとしか言えないようだ。
宗教上の理由でヒゲをたくわえる人の多いインドや中東の航空会社では、ヒゲを生やしたパイロットもいるようだし、かと思うとエミレーツ航空やカタール航空では、客室乗務員のヒゲもNGなんだとか。
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ヒゲの規制には安全上の問題もあるが、それよりも「身だしなみ」の面からの服装規定になっているところも多いらしい。特に東アジアなどでは、パイロットや客室乗務員がヒゲを生やしていると、クレームが入ることも。
航空会社によっては、宗教上の理由などがあるパイロットにはヒゲを許可、それ以外はNGといった決まりを設け、不公平だと反感を買っているところもあるようだ。
命を預けるパイロットのヒゲ、みんなは賛成? それとも反対?
References:Airlines Explain Why You Rarely See Pilots With Beards / written by ruichan/ edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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