白いワニもブラッシングが好き。気持ちよさそうな表情を浮かべるアルビノのワニ
 猫や犬がそうなように、ワニもブラッシングされるのは大好きなようだ。飼育員さんが、アルビノの白いワニ、ココナッツさんの背中をブラシでなでると、口が半開きとなり至福の表情を浮かべる。


 かたいウロコを持つワニだって、痒い所に手が届くと心地よいのだ。まるで幸せそうな子犬のようで、心の通ったスキンシップって大切なのかもしれない。 

 アメリカ、カリフォルニア州ファウンテン・バレーにある爬虫類動物園(The Reptile Zoo)では、世界中から集められた100種を超える爬虫類、両生類、クモ類がいて、教育や触れ合いの機会を与えている。

 そこにいるアルビノの白いワニ、ココナッツは飼育員のジェイ・ブリューワーにブラッシングされるのが大好きだ。

 ジェイさんがInstagramで公開した動画には、ココナッツがジェイさんにブラッシングされ、気持ちよさそうな表情を浮かべている姿が映っている。[画像を見る]  水を霧吹で吹きかけてから、ブラシでウロコをゴシゴシブラッシング。痒い所に手が届く、じゃないけど、ココナッツもとても気持ちがよさそうだ。

 白いからだがより一層白く美しくなってるね。

 ジェイさんはアルビノワニのお手入れ方法としてキャプションにこう書いている。
ワニをブラシする前に適切な道具が手元にあることを確認してください。

私は長めのブラシを使って、汚れを全部取り除くようにこすっていきます。ブラシを優しく前後に動かします。
皆さん、これがワニの掃除方法です。冗談はさておき、ココナッツは大きくなり、ブラシする場所が増えています
 さらに大きなブラシでは拭きとれなかった汚れは、歯ブラシのような小さなブラシで念入りにブラッシングしているよ。これまたとっても気持ちがよさそう。[画像を見る]  アルビノは、生まれつきメラニン色素が欠如している遺伝子疾患を持った個体で、体全体が白、またはピンク色の皮膚となる。また赤い目をしているのも特徴だ。

 アルビノだと、太陽光から身を守ることができず、捕食者からのカモフラージュが効かないため、野生での目撃例は非常に少なく、動物園や保護施設で飼育されていることが多い。

 動物園では、強い日光を避けたり、紫外線への露出を最小限に抑える工夫がなされている。

 なお、白色のワニでもアルビノではなく白変種の場合もある。

 白変種な場合、メラニン色素の生成量が少ないため体の色は白いが、完全にメラニンが欠損しているわけではないので、目の色は通常の個体と同様に黒や茶色などの色をしているので見分けることができる。

Written by parumo

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