
4年前、中国から謎の種が届くという事案が世界を騒がしたことを覚えているだろうか。注文した覚えもないのに、種が入った郵便物が届くという、なんとも謎な事案だったが、最近あまり聞かなくなったな。
と思っていたら、種以外のアイテムにグレードアップしていまだに続いていたらしい。アメリカ、イリノイ州に住む女性のもとへ、現在次から次へと、中国の通販会社から頼んでいない商品が送られてきているんだそうだ。
引っ越したばかりの女性の元へ、注文した覚えのない商品が続々届く イリノイ州シカゴの郊外のマンションに引っ越してきたイザベラ・ウッドさん(27)のもとに、5月あたりから毎日のように頼んでもいない荷物が届き始めた。
荷物は毎日少なくとも1~2個届き続け、ウッドさんの家の中はすぐに荷物で溢れかえるように。
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イザベラさんはこの名前に心当たりがなく、最初は誤配か何かで、そのうちにこのRomeoという人物が荷物を取りに来るのではないかと思っていたそうだ。
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ティムさんは荷物を止めるためにあらゆる手を尽くした。
まず不動産業者を通じて、マンションの元の持ち主に連絡を取ろうとした。だが返事はなく、その家族は国外へ引っ越したことだけがわかったという。
TEMUに荷物の追跡番号を送って問い合わせてみたが、TEMUからの返事は来ていないそうだ。ブラッシング詐欺の可能性 アメリカ合衆国郵便公社は、今回の事案は「ブラッシング詐欺」と呼ばれる大規模な詐欺の一部である可能性があると警告している。
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image credit:photoAC
ブラッシング詐欺とは、通販サイトで商品を売ろうとするネットショップが、どこからか違法に入手した名前や住所などの個人情報を使って架空のアカウントを作って商品を購入。
商品のページに偽のカスタマーレビューを投稿してそのショップの評価を上げ、虚偽の販売実績を作り出す行為である。
その際に「購入」した商品は、その架空アカウントに使われた人物の住所に届けられるというわけだ。
今回はイザベラさんの個人情報が使われて、サクラが購入した商品が彼女のもとに続々と届くという事態になったと思われる。
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さて、気になるのはこの大量の品物をどうすればいいかということだ。
それよりも、イザベラさんの個人情報がダークWebに流れてしまうことが危惧される。
商品が届くだけならともかく、不正にローンを組まれたりする危険もある。「クリスマスみたい」とか言ってる場合じゃなかっただろう、そもそも。
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Woman Keeps Getting Mystery Packages She Never Ordered日本の場合、身に覚えのない荷物は処分してOK ただし、この辺はマーケットプレイスや住んでいる国によっても違ってくるかもしれないので注意が必要だ。日本の場合、消費者庁が「送りつけに関するQ&A」で、明確な対処方法を案内している。
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image credit:消費者庁
これによると、注文していない荷物を受け取ってしまった場合も、すぐに処分してOKとのことだが、できれば受け取り拒否をして、通販サイトに報告するのがいいのではないだろうか。
日本のAmazonの場合は、送りつけがあった際の報告フォームが用意されているので、もし身に覚えのない荷物が届いたら、こちらから問い合わせてみてほしい。
References:Isabelle Wood received items like pleather jackets, a karaoke machine, chess and checker sets, steering wheel locks, a crawfish trap and perfume for cats. / written by ruichan/ edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
と思っていたら、種以外のアイテムにグレードアップしていまだに続いていたらしい。アメリカ、イリノイ州に住む女性のもとへ、現在次から次へと、中国の通販会社から頼んでいない商品が送られてきているんだそうだ。
引っ越したばかりの女性の元へ、注文した覚えのない商品が続々届く イリノイ州シカゴの郊外のマンションに引っ越してきたイザベラ・ウッドさん(27)のもとに、5月あたりから毎日のように頼んでもいない荷物が届き始めた。
荷物は毎日少なくとも1~2個届き続け、ウッドさんの家の中はすぐに荷物で溢れかえるように。
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最初1~2週間は、毎日がクリスマスみたいで楽しかったわ。でもその後はなんだか圧倒されちゃって……イザベラさんはだんだん迷惑に思うようになっていった。なんせ荷物が多過ぎる。いったいどんな品物が届いたかというと、一部だけでもこんなリストになる。
カメラ・カラオケマシン・ボードゲームのセット・合成皮革のジャケット・ベルト・帽子・工具・ハンドルロック・ザリガニ用の罠・猫の香水しかも各商品が一つだけじゃなく、複数送られてきたりするのだ。届き続ける荷物に悲鳴を上げたイザベラさんは、父親のティムさんに助けを求めた。
とにかく今はモノが多過ぎるんです。全部中国製ですよ。住所は合っていたが宛名には別人の名前が ラベルに書かれた住所は確かにイザベラさん宅の物だったが、宛名の名前は「Romeo」になっていた。全部の商品がどこからいったい何のために送られて来たのかはわかりませんが、少なくともそのうちのいくつかは「TEMU」から送られたものでした
イザベラさんはこの名前に心当たりがなく、最初は誤配か何かで、そのうちにこのRomeoという人物が荷物を取りに来るのではないかと思っていたそうだ。
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ティムさんは荷物を止めるためにあらゆる手を尽くした。
まず不動産業者を通じて、マンションの元の持ち主に連絡を取ろうとした。だが返事はなく、その家族は国外へ引っ越したことだけがわかったという。
TEMUに荷物の追跡番号を送って問い合わせてみたが、TEMUからの返事は来ていないそうだ。ブラッシング詐欺の可能性 アメリカ合衆国郵便公社は、今回の事案は「ブラッシング詐欺」と呼ばれる大規模な詐欺の一部である可能性があると警告している。
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ブラッシング詐欺とは、通販サイトで商品を売ろうとするネットショップが、どこからか違法に入手した名前や住所などの個人情報を使って架空のアカウントを作って商品を購入。
商品のページに偽のカスタマーレビューを投稿してそのショップの評価を上げ、虚偽の販売実績を作り出す行為である。
その際に「購入」した商品は、その架空アカウントに使われた人物の住所に届けられるというわけだ。
今回はイザベラさんの個人情報が使われて、サクラが購入した商品が彼女のもとに続々と届くという事態になったと思われる。
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さて、気になるのはこの大量の品物をどうすればいいかということだ。
こういう場合、送りつけられたイザベラさんが処分するなりもらうなりしても一応問題はないらしい。
それよりも、イザベラさんの個人情報がダークWebに流れてしまうことが危惧される。
商品が届くだけならともかく、不正にローンを組まれたりする危険もある。「クリスマスみたい」とか言ってる場合じゃなかっただろう、そもそも。
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Woman Keeps Getting Mystery Packages She Never Ordered日本の場合、身に覚えのない荷物は処分してOK ただし、この辺はマーケットプレイスや住んでいる国によっても違ってくるかもしれないので注意が必要だ。日本の場合、消費者庁が「送りつけに関するQ&A」で、明確な対処方法を案内している。
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これによると、注文していない荷物を受け取ってしまった場合も、すぐに処分してOKとのことだが、できれば受け取り拒否をして、通販サイトに報告するのがいいのではないだろうか。
日本のAmazonの場合は、送りつけがあった際の報告フォームが用意されているので、もし身に覚えのない荷物が届いたら、こちらから問い合わせてみてほしい。
References:Isabelle Wood received items like pleather jackets, a karaoke machine, chess and checker sets, steering wheel locks, a crawfish trap and perfume for cats. / written by ruichan/ edited by parumo
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