90歳のおばあちゃんが長年トンカチの代わりに使っていたのはなんと手榴弾!
 驚くべきニュースが中国全土を駆け巡った。90歳のおばあちゃんが、なんと過去20年間にわたり、落ちていた手榴弾をそうとは知らず、トンカチ代わりに使い続けていたというのだ。


 当局は直ちに治安部隊を派遣して手榴弾を回収し、適切に処分したというが、一つ間違ったら大惨事が起こっても不思議じゃなかった状況に、当のおばあちゃん以外は肝を冷やしまくったようだ。

中国の村で古い手榴弾を発見 2024年6月23日午後、中国の湖北省襄陽市保康県公安局の黄堡派出所は、管轄の大坪村の幹部から緊急の通報を受けた。

 村民の秦という名の高齢女性の家から、古い手榴弾が発見されたというのだ。公安当局がすぐさま爆発物処理班を派遣し、回収ののちに処理を行った。

 手榴弾はいわゆる「柄付」のタイプで、後に中国人民解放軍の67式手榴弾と確認された。持ち手のところは木製で、本体は錆びており凹みがあった。明らかに何かにぶつかった後のようだった。

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image credit:映象新闻 / 北京青年报

おばあちゃんが20年以上手榴弾をトンカチ代わりに使っていた この秦おばあちゃんは現在90歳。20年以上前に畑仕事をしていてこの「鉄の塊」を拾い、手榴弾だとは思わずに家に持ち帰ったんだそう。

 だが当局の人たちが耳を疑うのはここからだった。
私はそれを香辛料やクルミを砕いたり、釘を打ったりするためのハンマーとして使ってました
 なんとこのおばあちゃん、形が似てるからと手榴弾をトンカチ代わりに使っていたというのだ。しかも20年も!

 その事実が発覚したのは、おばあちゃんの依頼で古くなった家の取り壊しを請け負った作業員が、それが手榴弾だと気づいたからだったという。


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愛用し過ぎて、信管が見えるほどボロボロになっていた! 手榴弾には信管もついており、爆発の危険性もあったが、幸いなことに爆発しなかったようだ。

 長年トンカチとして使っていたせいで、本体の部分には穴が開いて、信管がむき出しになっていたという。

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 このニュースを聞いた中国のネット民たちは、おばあちゃんが無事だったことから軽口も叩いているようだ。
・おばあちゃんが好奇心に負けて、信管を引き抜いてみようと思わなかったのはある意味すごい

・私だったら引っ張ってみたかもしれないよ

・今まで爆発しなかったってことは、訓練用の模擬弾の可能性は?

・柄も滑らかでピカピカになっている。明らかに使いこんでるな。手榴弾も「ここでの任務は多過ぎる。早く連れて行ってくれ」って当局に言いたかったかもしれない


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 警察当局ではこの後村民を対象に、「手榴弾を見つけたらすぐに通報するように」という安全教育を行ったという。

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A 90-year-old grandma used a grenade as a hammer for over 20 years.

 ちなみに手榴弾は何て読むのが正解か知っているだろうか。「しゅりゅうだん」「てりゅうだん」そしてイレギュラーで「てなげだん」、実はどれも間違ってないらしい。

 ニュース番組などでは、聞いてわかりやすいということで「てなげだん」が採用されていることが多いようだ。

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 ちなみに映画や小説、マンガなんかでは、丸っこい方の手榴弾を「パイナップル」と呼んでいるのを目や耳にしたこともあるかもしれない。

 今回発覚した柄付手榴弾の場合は、「ポテトマッシャー(ジャガイモ潰し)」という愛称で呼ばれている。
英語だと「スチールハンドグレネード」と呼ばれる。

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 柄付手榴弾って、あまり見慣れていないので、手榴弾と認識できないかもしれない。でもこれで形状はインプットされたはずだ。秦おばあちゃんのように、道具として使ったりせず、すぐに通報しよう。

 日本でも沖縄で子供たちが手榴弾を発見し、投げたり自転車のカゴに入れて走り回ったりしていたという事件が2019年に起こっている。

References:砸核桃、钉钉子,老人用了20年的铁锤子 竟是手榴弹 / written by ruichan/ edited by parumo

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