スペシャルな四つ耳の子猫、浸水被害に遭った保護施設に笑顔と癒しをもたらす
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 7月30日、アメリカのテネシー州で、耳が4つある状態で生まれた子猫が保護施設に到着した。

 実はこの子猫がやって来た日の前の週、施設では建物の排水トラブルで、10cmほど浸水するという被害が起こっていた。

 誰もが疲れ切っている中で、四つ耳の特別な子猫との出会いは、四つ葉のクローバーが幸運をもたらすと言われているように、スタッフたちに癒しと笑顔をもたらしたようだ。

捨てられた4つ耳の子猫が他のきょうだいと共に保護される

 4匹の子猫たちが箱に入れられ、ガムテープでフタを閉じられた状態で、整備工場に捨てられていた。

 彼らはマウント・ジュリエットにある保護団体True Rescue[https://truerescue.org/]へ連れて来られ保護されたが、そのうちの1匹には耳が4つあった。普通の耳が2つと、後ろ向きについている小さな耳が2つだ。

キャリーケースから出すと、同僚が「この子、耳に何がついている」と言うのでよく見ると、耳が4つあることに気が付きました。

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 True Rescueの運営責任者であるクリスティン・コンディット氏は、彼の特別な耳の存在に気づいたきっかけについてこう語る。

これは非常に珍しい遺伝子の突然変異によるものです。二つの耳はきちんと機能しており、普通より数が多いだけで、猫に害をもたらすものではありません

 子猫は生後8~9週間と見られ、その耳が魅力的だと感じたスタッフによって、「オーディオ」と名付けられた。

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浸水の後片付けに大わらわだった施設に笑顔と癒しを運ぶ

 実はオーディオがやってくる前の週、この施設では排水の不具合から浸水し、10cmほどの深さで水が溜まってしまったんだそうだ。

 スタッフはその水の除去と清掃、水浸しになった毛布や家具などの後片付けに追われ、すっかり疲れ切っていた。

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 タイミングの悪いことに、猫が出産シーズンを迎えているこの時期、True Rescueに連れて来られる子猫たちの数は毎月150~200匹にも達しており、ただでさえ手が回らない状況だった。

 そこへ起こった浸水事件で、スタッフたちはいっぱいいっぱいになり、譲渡会のスケジュールも遅れまくり。支援者からの寄付により、浸水によって起こった問題の解決に取り組んでいるところだった。

 そんな中やってきた、四つ耳猫オーディオの存在は、四葉のクローバーのごとく、ちょっとした幸せを運んでくれたようで、スタッフたちに笑顔をもたらした。

本当にイライラする一週間でした。浸水の被害で、私たちのところでは多くの困難が続いていますが、このタイミングでのオーディオの登場は、本当に幸運のお守りのように感じます

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健康状態は良好、正常な耳はきちんと機能

 幸いなことに、オーディオの耳の内耳は完全に正常で、彼の健康には何の影響も与えていないらという。しいて言うなら、耳掃除がちょっと大変かも、という程度。

 この先特に問題が発生しない限り、耳の切除手術をする予定はないそうだ。

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他にもいる、四つ耳の猫たち

 猫の場合、例えば指が普通より多い、多指症の子も存在するように、稀に耳の数が多い子もいる。

 普通の猫よりも指や耳の数が多いだけで、健康状態や機能的に問題がないケースが多いようだ。特別な存在なので「幸運を呼ぶ」と信じる人もいる。

 こちらは以前カラパイアでも紹介した、トルコで暮らすロシアンブルーのミダスだ。

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 この子はアメリカ、イリノイ州シカゴで暮らすヨーダという猫。

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 それぞれに耳の生え方は違っているが、それ以外はいたって健康のようだ。オーディオもきっと近いうちに、幸せな終の棲家を見つけることになるだろう。

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written by ruichan/ edited by parumo

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