こうした話は、近い将来、工場でロボットと人間が並んで作業する風景は当たり前のものになるかもしれないと想像させる。
もちろん現代の工場でロボットは当たり前のものだが、それはアーム型ロボットのようなものだ。だが今回使用されたのは、正真正銘の人型ロボットである。
人間と同じように自律して作業を行うヒューマノイドロボット BMWによる試みは、米国サウスカロライナ州にあるスパータンバーグ工場で行われた。既にBMWは2024年1月に、米工場にヒューマノイドロボットを導入予定だと発表していたが、ついに実際の実用テストに至ったようだ。
使用されたロボットは、カリフォルニア州に拠点を置くロボット新興企業「Figure(フィギュア)社」の「Figure 02(フィギュア02)」だ。
最新のフィギュア02は、2本の足・2本の腕・胴体・頭部をもつまさに人型のロボット。身長167cm、体重70kgと大きさや重さも平均的な人間に合わせて設計されている。
Autoevolutionによると、動力の詳細は不明だが、最長5時間連続して自律的に行動でき、最大時速4.3kmで歩行するという。
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またBMWで試験されたものは、カメラ・マイク・センサーが搭載されており、音声で会話することができる。人間と同じ5本指の手は16自由度があり、非常に器用な作業ができるところもポイントだ。
ものを掴んだり、両手を連携させたりといった手作業はお手のもの。力も人間並みで、20kgの重さを持ち上げることができる。
実際、公開された動画では、車のシャーシの一部(金属板)を治具に挿入するシーンを確認できる。
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BMW is testing the Figure 02 humanoid robot
これはスパータンバーグ工場で数週間にわたって行われた試験中に、フィギュア02が実際に行った作業であるそうだ。
組み立てられた車種までは明らかにされていない。だがBMWによるなら、ヒューマノイドロボットが車両の生産に利用された史上初の試みであるという。
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将来的には人間が苦手な作業を担当する可能性 この試験を通じてさまざまな知見が得られたようで、BMWは今後もフィギュア社と協力してロボットのトレーニングやデータ収集を続けていくとのこと。
BMWによると、とりわけ可能性があるのは、人間工学的に不自然な作業や、体力的にキツい作業であるそうだ。
ロボットの台頭と言うと、仕事を奪われるのではとの懸念もあるが、少なくとも今の時点では、人間とロボットそれぞれの特徴をうまく活かすことで、共存していけるかもしれないと期待させてくれる。
References:BMW Used a Humanoid Robot in an American Factory for the First Time, And It Was Glorious / BMW touts success of humanoid robot pilot at South Carolina plant | Automotive Dive / written by hiroching / edited by / parumo
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