
アメリカの野生動物センターにいるオオアリクイがスプリンクラーの水を飲んでいる姿がSNSに投稿されたのだが、この舌はただ長いだけではない。なんと1秒間に約3回も出し入れ可能なのだ。
その独特な水飲みスタイルを見ていこう。
長い舌を回転させ、スプリンクラーの水を舐めとるオオアリクイ フロリダ州ラモントのノースフロリダ野生動物センターで飼育されているオオアリクイのキング・ブミは、喉が渇いていたようで、スプリンクラーから噴射される水を、長い舌を駆使して飲んでいる。
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その飲み方は独特のスタイルで、長い舌をクルクルと回転させながら飲んでいるというか、舐めとっているのだ。
オオアリクイが雨のように降ってくる水を飲む姿を見たことがなかったので、これは貴重な映像だし、こんな風に舌を使うんだっていうのがよくわかる。
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ノースフロリダ野生動物センターはInstagramに投稿した動画と共に、「知っていますか?オオアリクイは1秒間に3回近く舌を前後に出し入れすることができるんです」とコメントした。[画像を見る] 大きな体でアリを食べるオオアリクイ アリやシロアリを食べるアリクイの中でも一番大きいのがオオアリクイ。中南米の密林やサバンナに生息している。
生息地では特定の縄張りを持たず、広範囲を移動しながら餌を探しまわっている。
オオアリクイには歯がないが、その代わりに発達した長い舌はアリをからめとりやすいよう常に唾液でねばねばしている。
さらに前脚も発達しており、鋭い爪を使ってアリ塚やシロアリ塚を破壊しながら舌でアリを捕らえていく。
舌を回転させながらスプリンクラーの水を舐めとる技を披露してくれた、オオアリクイのキング・ブミにはかわいい一面もある。
ブランケットが大好きなのだそうだ。[画像を見る] ネット上では2006~2007年頃に「主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました」という怪文が出回ったため、当時を知る人は、「あああのオオアリクイ」ねってなるかもしれない。
ちなみにオオアリクイの発達した前脚にはまるでジャイアントパンダに見えるような模様があるのだが、擬態してるのか何なのか?その辺の理由はまだ謎に包まれているようだ。
written by parumo
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