インドネシアで突如火山噴火、2400mの火山灰が吹き上がり登山者らが危機一髪で逃げきる

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 インドネシアのハルマヘラ島のドゥコノ山で大規模な噴火を発生した。高さ約2400mもの火山灰の噴煙が立ち上がり、登山中のグループに襲い掛かった。

 幸いにも登山者らは逃げきることに成功したそうだが、その決定的瞬間がドローンで撮影され、自然への畏怖の念を抱くには十分な映像となっている。

突然の火山噴火で、山頂近くの登山者らが噴煙に巻き込まれそうに

 2024年8月17日、インドネシア、ハルマヘラ島の最北端にある標高1335mの活火山、ドゥコノ山で噴火が起き、大きな噴煙が立ち上がった。

 ドゥコノ山は長年にわたり活発に活動しており、1719年、1868年、1901年には多数の死者を出している。

 1933年以降は断続的に噴火を続けていたのだが、登山者に人気の山でもある。

 今回の噴火が起きた時も、火口付近に十数人の登山グループがいた。

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 今回の噴火の様子はドローンによって撮影され、高さ2400mにもなる巨大な火山灰の噴煙が登山者たちの目前に迫ってきている様子が映し出されていた。

 登山者らは火山灰に飲み込まれそうになりながらも、すんでのところで逃げ切ることができたようだ。

 この火山灰は400°Cから800°Cに達する高温で、接触すれば致命的な結果を招く可能性がある。

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 この映像をドローン撮影した、アナク・エサ氏は自身のInstagramに「ドゥコノ山の活動がこれほど激しいとは思わなかった。クレーターから火山物質が次々と飛び出していた」とコメントしている。

 エサ氏はさらに「山頂に登る前に風向きや噴火の予兆、天候などその他の要因をしっかりと確認すべきだ。無理して登る必要はない。

山頂に登るのが目標ではなく、無事に帰宅することが本当の目標だ」と、慎重さを呼びかけた。

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 この危険な冒険に対して、ネットユーザーからは厳しい声が上がっている。

 あるユーザーは、「なぜ人は火山に登ろうとするのだ?まるで竜巻を追いかけるようなものだ。私には理解できない」と疑問を呈した。別のユーザーは「登る前に異変があったはずだし、警告も出ていたはずだ」とコメントし、無防備な登山に疑問を呈している。

 「そこに山があるから登る」と言う言葉があるように、登山は限界への挑戦と自己達成感を追求する活動ではあるが、自然の力を侮ってはいけない。

 今回はたまたま逃げ切ることができたようだが、一瞬の判断ミスが命取りになる可能性があることは理解しておくべきだろう。

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