
アメリカ、サウスカロライナ州の交通量が多い高速道路に、どこからともなく現れた茶色の子ブタが迷い込み、思わぬ大混乱を引き起こした。
通報を受けた州高速道路警察隊(South Carolina Highway Patrol)の警官たちが現場に駆け付け、ブタとのチキチキ追いかけっこがはじまった。
最終的に、ブタの扱いに慣れた警官が後ろ足をつかんで道路脇へ救出。無事に保護されたブタは、新たな家で暮らしを始めることになった。
高速道路に子ブタが迷い込む
サウスカロライナ州の主要幹線である州間高速道路26号線は、時間帯を問わず交通量が多く、少しの異常でも大渋滞を引き起こす場所だ。
ドライバーから「ブタがいる」との通報を受けて現場に駆け付けた州高速道路警察隊の警官たちが目にしたのは、中央分離帯の上でうろうろしていた茶色の子ブタだった。
ブタを捕まえるまでは安全を考え、警官たちはまず車両を止め、ブタの保護に動いた。
全力で逃げるブタ、追いかける警官
警官たちがブタを捕まえようとすると、ブタは道路を全力で走り逃げ回る。
これが速くてなかなか捕まらない。そんな中、農場育ちでブタの扱いに慣れている、マシュー・ブラー巡査が後ろ足をつかんで引っ張りながら道路脇の安全な場所まで運び、救出に成功した。
「僕は生まれたときから農場で育っています。あれが一番簡単で安全な捕まえ方なんです」とブラー氏と語った。
この後ブタはどうなった?
保護されたブタはけがもなく元気だったが、どこから来たのか、誰の飼いブタだったのかは分からなかった。
通報や失踪届もなく、出どころは今も謎のままである。
最終的にこの子ブタは、リッチランド郡保安官代理の親族に引き取られ、新しい家で元気に暮らしているという。
現場でブラー氏と共に、ブタを追いかけていたクリフトン・ネルソン巡査は「今まで受けた通報の中で、一番面白い通報の1つだった」と述べている。
事故もなく怪我人も出ず、一件落着してよかった。