2025年7月11日は満月!月が再生のチャンスを運んでくる

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 猛暑が続き、身も心も疲れ切っている人も多いかもしれないが、満月が「癒し」と「再生」のチャンスを届けにやってくる。カラパイア満月速報の時間だ。

 満月の日は、月のエネルギーが最大限に高まり、前向きな力が降り注ぐ特別なタイミングだ。特に7月の満月には、古い自分から新しい自分へと生まれ変わる「再生の力」も満ちている。

 最近なんだか調子が出ない、気持ちが沈みがち、という人も、満月のパワーで回復や再生を果たせるかもしれない。

 お天気次第では、その輝きを直接見ることはできないかもしれないが、月は確実にそこにいる。夏の空を見上げ、満月がもたらす再生のエネルギーをしっかりと受け取ろう。

7月の満月は「バックムーン」:再生と健康の象徴

 アメリカの先住民は、毎月の満月に特別な名前をつけて暮らしに役立ててきた。7月の満月は「バックムーン(Buck Moon)」と呼ばれており、日本語では「牡鹿月(おじかづき」と訳される。

 この名前の由来は、毎年7月頃に牡鹿の角が生え変わる自然のサイクルにある。

 古くなった角が自然に抜け落ち、代わりに新しく丈夫な角がゆっくりと伸びてくる、これは、鹿にとって生きるための大切な再スタートであり、再生の象徴だ。

 また、牡鹿の角は古くから「生命力」や「健康」の象徴ともされてきた。新しい角が力強く育つように、この満月には、心と体の奥深くから回復しようとする静かな力が宿っている。

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7月の満月の見方、楽しみ方

満月の最大時刻:7月11日(金)午前5時37分
観測に適した時間:7月10日(木)の月の出から11日(金)の深夜まで

 2025年7月11日(金)の満月は、午前5時37分頃に最大を迎える。ただしこの時間、日本ではすでに月が地平線の下に沈んでおり、肉眼で見ることはできない。

 そのため満月を観察するには、前日の7月10日(木)夜の月の出から翌朝の月入りまで、または11日(金)の月の出から深夜までがもっとも適している。

 この期間中の月は肉眼ではまったく変わらず満月に見えるため、天候に合わせて夜空をチェックしてみよう。

観察場所のおすすめ

 月の出直後の月が低い位置にある時間帯には、建物や木に遮られない西の空が見える場所が理想的だ。河川敷、海辺、ビルの屋上、公園の広場、南向きのベランダなど、視界の開けた場所を選ぼう。

 一方、月が夜空の高い位置に上がる時間帯(南の空を通過する頃)には、真上~南側の上空を中心に、空全体を広く見渡してみよう。

 周囲が暗く、空がまんべんなく見える場所であれば、月の輝きと存在感を存分に楽しむことができる。

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7月の天体情報:土星や金星も見られるかも

 この時期の空では日の出前の空に月とともに、「土星」や「金星」も並ぶ。

 望遠鏡を持っていれば、土星特有のリング(環)が観察できるかもしれない。また、肉眼でもやや黄色っぽく光る星として見つけられるはずだ。

 さらに、明けの明星として知られる「金星」も、東の空に輝いている。白く強い光で輝き、夜明け前の静かな空に美しい存在感を示している。

 7月は早起きして朝の空を見上げることで、これらの惑星たちの輝きも一緒に楽しんでみよう。

2025年7月の星空情報は国立天文台のYoutubeで確認できる。

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7月の満月、開運ポイント

7月の満月はやぎ座で起こる。やぎ座は「地道な努力」「責任」「安定」「目標達成」といった、現実に根ざした力を司る星座だ。

派手な変化よりも、じっくりと積み上げてきたものを見つめ直し、自分の軸を整えるのにふさわしいタイミングとなる。

満月の日には、これまでの自分の歩みを振り返ってみよう。どんなに小さなことでも構わない。達成できたことに対して、「よくやってきた」と自分で自分を認めてあげることで、心がふっと軽くなる。

不安や迷いがあるときは、無理に答えを出そうとしなくてもいい。ただ静かに月を見上げて、「今はちょっと疲れてるな」「まだ整理できていないな」と、自分の気持ちと向き合うだけで十分だ。

そして、気持ちが少し整ったら、新しい目標や、こうなっていたいという未来の自分を静かに思い描いてみよう。

牡鹿の角が季節とともに抜け落ち、また力強く生え変わるように。私たちもこの満月をきっかけに、背負ってきた重荷をそっと降ろして、本来の自分へとゆっくり生まれ変わっていけるはずだ。

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