
2025年6月24日、中国の湖北省武漢市にある大学で、男子学生が女子学生に変装して「替え玉受験」をするという事件が発生した。
試験会場に、派手なウィッグにマスクという、怪しさ大爆発の格好で赴いた男子学生は、試験官に一発で見破られて逃走。
男子学生が女装して替え玉受験を試みるも失敗
事件は中南財経政法大学[https://wap.zuel.edu.cn/]の会計学部の試験中に起きた。「高級会計学」の試験を受けるはずだった女子学生が、男子学生に替え玉受験を依頼していたのだ。
男子学生はカラフルなウィッグを被り、マスクをつけて女子学生に成りすまし(たつもりで)試験会場へ。
だがそのあまりにも異様な風体に、会場にいた試験官の教師が疑いを持ち、ウィッグをはずすよう声をかけた。
男子学生はすぐにその場から逃げ去ったが、試験会場にいた別の学生が彼の顔を知っていたため、間もなく身元が特定されたという。
報道によると、男子学生の名前は李某陽(リー・モウヤン)と伝えられているが、女子学生の名は公表されていないようだ。
また、2人は同じ大学の学生だが、知り合ったのはネット上だったそうだ。実際にどんな「契約」があったのか、試験に先立って金銭の授受が既に行われていたのかなど、事件の詳細は明かされていない。
ネットでは呆れた声が殺到
発覚後に男子学生が逃げる様子がSNSで拡散されると、多くのネットユーザーから呆れかえったコメントが寄せられた。
- いったい何を考えているんだ?
- あのウィッグ、目立ちすぎだろ。こんな手でバレないと思ったのか?
- 他人のために女装して替え玉受験したってこと? どんなヤツが引き受けるんだよ。理解できん
- TVドラマの見過ぎじゃないか。どうしたら成功するって思えるんだよ
- 留年したいのかな
- どうして自分でもっと勉強を頑張ろうって思わないんだろう
- 替え玉なんてやめろよ。
2人とも退学処分になってしまうぞ- 中国の学歴社会は本当に過酷。こういう事件は、成功へのプレッシャーが限界を超えた結果だよ。これで退学になったら、本人の将来にとっても大打撃だろうに…
学歴社会の弊害か、後を絶たない替え玉受験
中国の教育制度では、試験の成績がその後の人生を決めるといっても過言ではなく、高校でも大学でも熾烈な競争が行われている。
それもあって、今回のような学内の試験はもちろん、入学試験でも替え玉受験が後を絶たない。
そこで最近では試験会場にも監視カメラが設置され、顔だけでなく指紋まで照合するところも増えているという。
また、日本では2023年以降にTOEICで替え玉受験[https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1bf83fa26503259df72d798fa3d5e631083400]が継続して行われ、2025年5月、京都大学大学院生だった中国籍の男が逮捕されるという事件があった。
今回の事件を受けて、同大学教務部は試験時の監視・監督を強化し、本人確認を厳格に行うほか、スマホやスマートウォッチの持ち込み禁止を徹底すると発表。
カンニングを試みた学生に対しては厳正な処分を行う旨、全学生に向けて通知を行った。
なお、同大学は替え玉を依頼した女子学生も特定し、2人を退学処分にすることを決定したという。
References: 中国大学“男扮女装”代考被抓 监考老师怒斥:拿下假发[https://guangming.com.my/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%B7%E6%89%AE%E5%A5%B3%E8%A3%85%E4%BB%A3%E8%80%83%E8%A2%AB%E6%8A%93-%E7%9B%91%E8%80%83%E8%80%81%E5%B8%88%E6%80%92%E6%96%A5%E6%8B%BF]
本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに重要なポイントを抽出し、独自の視点で編集したものです。