
オーストラリアの旅行系動画クリエイターの男性がマカオに旅行しホテルで朝食を食べていたときの出来事だ。
男性がカメラを置き、食事風景を撮影していたところ、肩に1羽の小鳥が止まった。
とても人懐っこい鳥で、男性の食事を食べたそうにしていたため分けてあげることに。
1人で朝食を食べていた男性は、思わぬ小さな同伴者と一緒に食事をすることができて感動したという。
マカオのホテルで舞い降りた奇跡
この日、オーストラリア人男性は、マカオ南部のポウサダ・デ・コロアネホテル(Pousada de Coloane)で朝食を食べていた。
ここは、ポルトガル植民地時代の建築様式が残る歴史あるホテルで、観光客の間でも落ち着いた滞在ができると人気だ。
カメラをセットしながら食事風景を撮影していたところ、1羽の小鳥がそっと男性の肩にとまった。
最初は気が付かなかった男性だが、小鳥が目の前に舞い降りてきた瞬間びっくりし、その鳥が近づいてきたことで一気に心が和んだという。
小鳥は男性の料理の乗ったお盆に止まった。どうやら食べ物が欲しそうだ。
ひとりで食事をしていた男性だが、ここから1人と1羽の食事となる。
男性がパンを手に乗せると小鳥は男性の手に乗り、そのパンをついばみ始めた。
小鳥はこのホテルの常連さんのようだ。ここにくれば観光客たちが食事を分けてくれることを学んだのだろう。
男性は、パンの他にも果物などを分け与えた。
異国情緒ただようホテルのレストランで、一人の旅行者と一羽の野鳥が心を通わす瞬間は、映画のワンシーンのように美しい。
食事を共にしたのはメジロ科の野鳥
小さくて黄色くてかわいらしいこの鳥は、日本のメジロにそっくりだが、メジロ科のスウィンホーメジロ(学名:Zosterops simplex)の可能性が高い。
スウィンホーメジロは、中国南部を中心に分布する小型の野鳥で、マカオでも確認されている。
体長は10cm前後と小さく、特徴的なのは目の周囲の白い輪(アイリング)と、緑がかった背中だ。姿形は日本に生息する「メジロ(Zosterops japonicus)」と非常によく似ている。
かつてはメジロの亜種とされていたが、近年のDNA解析により、現在では別種と分類されている。
スウィンホーメジロは市街地や人家の近くにも現れることがあり、人懐っこい個体も存在するため、今回のように人間に近づくことも珍しくはないという。
こんなかわいらしい野鳥と一緒に朝食がとれるなんて、私も一人旅でマカオに行きたくなっちゃったな。