
アメリカ、ペンシルベニア州のマクドナルドで2025年7月6日の白昼堂々、ドナルドが4人組の顧客に誘拐されるという事件が起きた。
店内の監視カメラには若い容疑者たちがドナルドを運び出す様子が映し出されており、ドナルドはそのまま車に乗せられ、どこかに連れ去られた。
警察は現在誘拐犯(窃盗犯)を捜索中だ。尚、身代金の要求は届いていないとのことだ。
白昼堂々、ドナルドがマクドナルドの店内から誘拐される
2025年7月6日の13時14分頃、ペンシルベニア州北東部のネスケホーニングにあるマクドナルドを訪れた若い男女グループは、店内からマスコットキャラクターである、「ドナルド・マクドナルド」の像を堂々と持ち去っていった。もとい、誘拐していった。
防犯カメラには、少なくとも4人のグループが、店舗に入り、ドナルドを担ぎ上げ、そのまま店舗外へと運び出す様子が記録されていた。
ドナルドは抵抗するそぶりも見せず、いつも通りの笑顔で連れ去られていったことが映像で確認できる。
彼らはナンバープレートが読み取れない黒のSUV(スポーツ用多目的車)にドナルドを乗せ、そのまま走り去っていったという。
現場にいた店員たちも、ドナルドが誘拐されたことにはまったく気づいておらず、あまりの手際の良さに驚きを隠せない様子だ。
現在警察は、ドナルドの行方を捜査中
地元ネスケホーニング警察署は事件の翌朝、公式Facebookを更新し、この誘拐事件について発表した。
ドナルドが行方不明になりました!昨日、何者かがマクドナルド店内に入り、彼をそのまま持ち去りました。我々はふざけていません。これは完全な誘拐事件“マッククナッピング(McNapping)”です。
マッククナッピング”とは、マクドナルドと誘拐(キッドナップ:Kidnapping)を組み合わせた、いかにもアメリカらしいジョークである。
さらに、こう続けている。
ドナルドはいつものように笑顔を浮かべ、犯行に気づくこともなく連れ去られました。目撃者によると、抵抗もしなかったようです
警察は犯人グループに対しても、独特のユーモアを忘れなかった。
気持ち的には分かります。今の世の中は厳しいし、セラピー代も高い。でも、マクドナルドのスマイルの象徴であるドナルドを誘拐するなんて…それは“マック(McFelony)”です」
“マック重罪”という造語も、「マクドナルド」と“重罪(Felony)”をかけた言葉遊びだ。
また、警察は市民に対してもこう呼びかけている。
ドナルドは自力で逃げ出す可能性もあるかもしれません。パーティー会場、車の助手席、誰かの庭などで発見されたら、どうかすぐに警察に連絡を!
現在も犯人は不明、続報が待たれる
事件から数日が経過しているが、ドナルドは今も行方不明のままだ。警察は容疑者グループの身元特定を急いでおり、引き続き捜査を続けている。
SNS上では「ドナルドにはGPSをつけるべきだったのでは?」「これはハンバーグラーの仕業に違いない」といった投稿が相次ぎ、事件は思わぬ“マック騒動”として注目を集めている。
アメリカではロナルド
日本では「ドナルド・マクドナルド」として知られている、ピエロ風キャラクターだが、アメリカでは「ロナルド・マクドナルド」と呼ばれている。
今回は、日本風の呼び名に合わせてドナルドで統一した。
実は日本では、1970年代にマクドナルドが参入した時、日本人が発音しやすく、呼びやすいよう「ドナルド・マクドナルド」と改称された経緯がある。