その手があったか!コンゴウインコが輪を棒に通す競技中、衝撃の展開が待っていた

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 コンゴウインコたちによる知育競争で、意外な展開が話題を呼んでいる。

 青い輪っかを棒に通すというルールのもと、2羽のコンゴウインコがスピードと器用さを競い合っていた。

 だが、一羽が見せた“勝つための戦略”に視聴者もびっくり。

 いわゆるずる賢いってやつだが、生きるうえで必要な知恵とも言える。童話なら悪役になるところかもしれないが、現実では「賢さ」のひとつの形なのだ。

 この出来事は、コンゴウインコの知能の高さと、個体ごとの性格の違いを象徴するユニークな一例となった。

知恵に長けたルリコンゴウインコの作戦にびっくり!

 この競技はトレーニングの一環で、インコの脳の活性化や運動能力の向上を目的とした「エンリッチメント」と呼ばれる行動刺激法の一種だ。

 台に設置されたのは 「Birdie Ring Toss(バーディ・リング・トス)」というおもちゃで、台の端っこには木の棒が、反対側には青い輪が用意された。

 2羽のルリコンゴウインコが参加し、先にたくさんの青い輪を木の棒に通した方が勝ちとなる。

 トレーナーたちの励ましのもと、最初はどちらのインコも真剣に取り組んでいる様子だったが….

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 やがて片方のインコが、仲間が苦労して棒に通したリングを抜き取り、自分の棒に移すという“裏技”を使い始めたのだ!

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 しかもこの行動は一度きりではなく、何度も繰り返された。

 仲間のインコは奪われたことに気が付かず、新たなリングを運び続けていて、まさか不正が行われているなんて夢にも思っていない。

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 この行動に対し、SNS上では「これぞ“賢く働く”の見本」「ゲームじゃなくて相手を攻略してる」、「横取りしたインコは人間なら出世街道まっしぐら」、「それは不正行為なのだろうか?それともチームワークだと思っているのだろうか?」などのコメントが上がった。

 中には「今朝この動画を見たおかげで一日が明るくなった」といった感想もあった。

 では、この行動は単なるイタズラなのだろうか?

 投稿者によれば、このような行動は飼育下の環境でよく見られるもので、インコが持つ縄張り意識や社会性、そして個体ごとの性格の違いが関係している可能性があるという。

 特にルリコンゴウインコのように高い知能を持つ鳥類は、状況を読み取り、最も効率的な手段を選ぶ傾向があるそうだ。

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 ルリコンゴウインコは、中央アメリカから南アメリカ北部の熱帯雨林に生息する大型インコの一種で、美しい青と黄色の羽が特徴。

 全長は80~90cmにもなり、翼を広げると1mを超えることもある。

 非常に賢く、人の言葉を模倣したり、複雑なパズルを解く能力を持つことで知られている。

 野生下ではつがいで行動することが多く、家族単位での強い絆を持つ。果物やナッツを好み、木の実を割って食べるほどの強いくちばしを持つ。

 また、知能が高いだけでなく、好奇心旺盛で学習意欲も高く、飼育下では退屈させない工夫が求められる。

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