
猫は寝子とも言われるほどよく眠る。大谷翔平選手も睡眠をとても大事にしているそうだし、最高のパフォーマンスを発揮する上で、眠りは重要な要素なのだろう。
そんな猫たちが眠る姿は、人間にとっても睡眠サプリ以上の効果がありそうだ。
寝落ちする子猫、気持ちよさそうに眠る猫、ネット上で話題となった眠る猫たちの映像が1本にまとめられた動画がSNSで話題となっている。
心を安定させ、幸福感をもたらすとされる脳内の神経伝達物質「セロトニン」の分泌も促進されることだろう。
眠る猫たちの映像、総集編
お日様の光を浴びながら、壁に寄りかかっていたら、うっかり寝落ちしてしまった猫。寝ながらぐいーんと伸びをする猫。
毛布の上で気持ちよさそうに眠る猫、人間の手の中で眠りにつく猫、小さな箱の中にしっぽり入りながら眠る猫。
どの猫も本当に気持ちよさそうに眠っている。
マイクを握りしめながら寝ている子猫ちゃんは、夢の中では世界的歌手にでもなったつもりかな?
いろんな寝姿をみることができるけど、みんなちがってみんなかわいい。眠ることの気持ちよさ、大切さを身をもって教えてくれているようだ。
眠る猫たちの動画から、我々もたっぷりセロトニンを補給させていただき、心の安定と、清らかな眠りに役立たせてもらおうじゃないか。
猫と睡眠の関係
猫の睡眠時間
猫は一日のほとんどを眠って過ごす生き物である。
特に子猫のうちはその傾向が顕著で、生後まもない時期には1日20時間以上も眠ることがある。これは、体の成長や免疫機能の発達に多くのエネルギーを必要とするためであり、寝ている時間そのものが健康や発育に直結している。
成猫になると睡眠時間はやや短くなり、平均して1日14~16時間ほどになる。
老猫になると、再び睡眠時間が長くなる傾向が見られる。高齢になるにつれて体力が落ち、代謝も低下するため、疲れやすくなり、休息の必要が増すのである。中には1日に18時間近く眠る猫もいる。
浅い眠りが多く、危険を察知したらすぐに起きる
猫の睡眠は、「レム睡眠(浅い眠り)」と「ノンレム睡眠(深い眠り)」が交互に現れる点で人間と似ている。
ただし、猫の場合は浅い眠りの割合が多いのが特徴である。
これは、野生で暮らしていた頃の名残であり、周囲の異変に素早く気づいて逃げられるよう、深く眠りすぎない仕組みになっている。
そのため、いくらぐっすり眠っているように見えても、猫は音や気配に非常に敏感だ。耳だけを動かして周囲の様子をうかがったり、目をうっすらと開けたり、ほんの小さな物音で素早く目を覚ますこともある。
捕食者としての本能と、時には他の動物に襲われるリスクがあったという過去の両方が、このような睡眠のスタイルを形づくっている。
猫(ねこ)の名前の由来
なぜ日本では「ねこ」と呼ばれるのか?
その理由は諸説あるが、猫がよく寝ることから、「寝る子」が転じて「ねこ」と呼ばれるようになったという説が有力だ。
他にも、猫の鳴き声が「ねうねう」と表現されていたことから、「ねうねうこ」と呼ばれ、それが変化して「ねこ」になったという説もある。
また、ネズミを捕ることから、「鼠(ね)」と「神(こま)」が合わさって「ねこま」となり、それが変化したという説もあるそうだ。