
猫ならともかく、まさか犬がこれをやってのけるとは!プリズンブレイクならぬ、犬によるロックされたケージからの脱走が発覚したのは、アメリカ・ケンタッキー州の動物保護施設だ。
そこでは犬たちが、人の背丈をゆうに超える高さのケージに1匹ずつ入れられており、常識的に考えれば脱走は不可能に思える。
だが、その“ありえない”脱走劇をやってのけた犬の姿が、監視カメラによって克明に記録されていた。
ケージをよじのぼって脱走!
ケンタッキー州パイク郡にある動物保護施設「パイク・カウンティ・アニマル・シェルター(Pike County Animal Shelter)」[https://www.facebook.com/watch/?v=751400464161785&t=0]は、監視カメラがとらえた驚愕の映像を公開した。
チェイスという名の犬が、自分のケージのドアをよじ登り、そこから飛び降りて脱走する姿が映し出されている。
このケージは、金属製の格子状ドアの表面に、さらに網状のカバーが取り付けられている構造で、犬が足や鼻を突っ込まないように安全対策が施されている。
猫は高いところに登ることができるがチェイスは犬だ。その高さをものともせず、網をつたってついに上まで到達し、そこから華麗なるジャンプ。
脱出後は施設内を探検、仲間の脱出を企てる
チェイスは脱出に成功したあと、廊下を軽快に歩きながら施設内を探索。
他の犬たちが入っているケージの前で立ち止まり、どうにかして脱走させようと思案している様子だ。
施設はこの一部始終を、映画『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲を重ねてSNSで公開し、大きな注目を集めている。
結局チェイスは、監視カメラ映像によりスタッフらにとらえられたのだが、人間が大好きな彼は、スタッフに発見されむしろ喜んでいる様子だ。
「ボクすごいんだよ、ひとりで脱出できたんだ」と自慢げで、ほめて欲しい様子すらある。
現在は別室に移動、里親を募集中
脱走方法を完全にマスターしてしまったチェイスは、現在は脱出が不可能な個室へと移動させられた。人間なら独房だが、もっと快適な場所だ。
施設では映像を投稿し、「人のそばにいることが何より好きな、活動的な犬をお探しの方はいませんか?それならこの子がぴったりです」とチェイスを紹介している。
ケージからの脱走は、常に誰かと寄り添いたいという強い思いの現れなのかもしれない。
そして猫のような身体能力を持つ彼にぴったりの家族が見つかることを、施設のスタッフは心から願っている。