
猫の鳴き声は様々だが、中には歌唱力のある猫もいるようだ。これは常に飼い主が、歌いながら猫の名前を呼び掛けていることでその才能が開花したのだろう。
イタリアに住む猫、セラフィーノは、飼い主が歌うように名前を呼ぶと、メロディーをつけて“歌で返事”をする。
その姿はまるでミュージカルスターのようで、動画がSNSに投稿されるや否や、瞬く間に話題となった。
彼のその表現豊かな“歌声”を、ぜひ音声付きで体験してほしい。
飼い主が歌で名前を呼ぶと、歌で返事しながらやってくる猫
イタリア在住の女性、ソニアさんは、セラフィーノという名のオス猫を飼っている。歌が上手なソニアさんは、愛猫を呼ぶときはメロディーをつけて、歌にして呼びかけている。
この日もソニアさんは、バスルームからセラフィーノを歌いながら呼んだ。
するとセラフィーノは、ただのニャーではなく、彼なりに作曲したメロディーのついた歌声で返事をしながら部屋に入ってきたのだ。
セラフィーノはどこにいても呼べば必ず来てくれるという。しかも歌付だ。
視聴者からは「彼は歌手だ!」、「ミュージカルスター確定!」「セルフィーノの歌声が本当の喜びをくれる」などのコメントが殺到した。
では音声をオンにして、その歌声を聞いてみて欲しい。本当に歌っているように聞こえるんだから。
特別な訓練なしで生まれた“表現力”
驚くべきことに、この“歌う返事”はソニアさんが特別に教え込んだものではないという。
常にソニアさんが歌うようにセルフィーノに呼びかけていたため、自然にそれを真似るようになったのかもしれない。
セルフィーノはもともと感情豊かで遊びが大好きな性格だったので、ソニアさんの歌声に反応して、自分なりの歌をうみだしたのかもしれない。
声帯の構造の違う猫が、人間のように、感情のこもった歌声のように聞こえる鳴き声でこたえてくれるのはすごい。
まるでミュージカルスターのようなセラフィーノ。実際、ソニアさん家族の中では小さなスターのような存在だという。
元保護猫だったセラフィーノ
ソニアさんがセラフィーノを迎えたのは、2020年10月。新型コロナウイルスの感染拡大が続いていた時期だった。
彼女はFacebookの投稿で、車のボンネットの中から保護されたセラフィーノのことを知り、引き取ることにしたという。
「ネット上では“猫は名前を呼んでも来ない”ってよく言われますが、セラフィーノは違います。彼はちゃんと自分の名前を理解していて、私が呼ぶと必ず来てくれるんです」とソニアさんは話す。
さらに、「遊びたいときは、自分でおもちゃを持ってくるんですよ。まるで小さな犬のようです」と、ユニークな一面も明かしてくれた。
そんなセラフィーノの歌声はInstagramのアカウント「@misterserafino」[https://www.instagram.com/misterserafino/]で聞くことができる。