
これってまさにご縁だな。鉄道好きの男性が、購入したての家の地下で60年前の巨大かつ本格的な鉄道のジオラマを発見したという驚きの出来事が話題だ。
思わぬ幸運に大喜びの男性は、オーストラリア・メルボルン在住のエンジニア、ダニエル・シューさん。彼は熱心な鉄道愛好家でもある。
購入したばかりの家をリフォームしようと地下を調べ始めたシューさんが、地下の空間いっぱいに組まれた精巧な鉄道のジオラマに出くわすことに。
内見時には知らされていなかったジオラマとその背景とは?
新居の下になぜ?地下に巨大な鉄道列車のジオラマ発見
鉄道マニアでエンジニアのダニエル・シューさんが、購入したての家の地下で驚きの発見をした。
レンガ造りの家の下、側面にある小さなドアをくぐり抜けたその先に、広大な鉄道列車のジオラマがあったのだ。
多少古びてほこりをかぶっていたものの、多数の線路に模型列車、精巧なミニチュアの家や木、さらに手描きの背景まで用意されてた。
この空間は、シューさんが家の地下を調べているときに見つかった。
これだけ大規模なら、内見などで事前に知らされたのではないかと思いきや、シューさん夫妻は何も言われていなかったそうだ。
リフォームの確認で発見。夫婦でびっくり!
シューさんが、妻とともにオーストラリアのメルボルン郊外のこの家を購入した時、まさか地下でこのような光景を目にするとは思いもしなかった。
シューさんはオーストラリアの公共放送・SBSのインタビューにこう語る。
家のリフォームのためにいくつか確認しなければならなくて、地下に行ってみたら、とんでもなく巨大な鉄道のジオラマがあったんです
私は愕然として、すぐ妻にも”下に来て見てくれ”と頼みました。妻もショックを受けてましたよ
前の所有者の父親が約60年前に構築
さっそくシューさんが、前の所有者に連絡して経緯を訪ねたところ、このジオラマは息子である前の所有者が子どものころ、父親が作り上げたことがわかった。
それは1960年代のことで、しばらく使われていなかったという。
その地下空間は広いが低く、大人はかがまなければならないぐらい。それでも物置には使えるだろうし、鉄道にまったく興味がない所有者ならすぐに撤去したかもしれない。
今の技術でアップグレード全線復旧予定
が、知っての通り、まさに奇遇なことに今の家の所有者シューさんは、熱心な鉄道マニアであり撤去どころか、がぜんやる気に満ちている。
自身も列車模型を持っており、すでにこのジオラマにもときめいちゃってるシューさんは、各線路を操作する制御盤の改良を計画しており、もっと現代的なものにアップグレードした上で動作確認するつもりだ。
シューさんの見立てでは、この模型も当時としては最新の技術が使われているという。
だが彼は、これにあえて手を加える。60年前の製作者と「鉄道愛」を分かち合うため、この時代にふさわしい新技術を導入し、すべての線路網を復旧したいと考えている。
一度すべてをきれいに清掃して、レールの導通チェックをします。電力の状態チェックも必要です。やる気でいるコントローラーのアップグレードはその後かな。今は技術がかなり進んでますから
2025年6月末に報じられたこのニュースはYoutubeでも再生数28万回の大反響に。
鉄道好きのきっかけは日本のアニメ
ちなみにシューさんが鉄道に魅了されたきっかけは、子どもの頃に見た日本のアニメだった。
タイトルは不明だが、列車が人間の”正義の味方”のようなキャラクターで、子どもたちを守るような内容だったもよう。
はて、列車の擬人化ときき真っ先に浮かんだのが「きかんしゃトーマス」だが、あれはイギリスのだし、悪と戦い子どもを守る鉄道キャラのアニメってあったかな?
ひょっとしたら列車が合体するヒーローロボット系だったのかもしれない。
現代の子どもたちにも大人気
新たな家の未知なる発見は、奇しくも鉄道マニアの夢のような空間だった。そして今、この家のジオラマは子どもたちにも大人気だそう。
友達の子どもたちが遊びに来ては、”まだ帰りたくない”ってがんばってます。まだ電源もないのに午後中ずっとここで過ごしてますよ
鉄道マニアでエンジニアのシューさんなら、長らく放置されてたこのジオラマを再びたくさんの列車が走る夢空間に復活させてくれそうだ。まさにある種のご縁を感じる発見だったね。
References: News.com.au[https://www.news.com.au/national/victoria/news/see-the-incredible-discovery-underneath-newly-bought-home-in-melbournes-northern-suburbs/news-story/93a89f75d7674c1229ad2bdf15c1477c]
本記事は、海外メディアの記事を参考に、日本の読者に適した形で補足を加えて再編集しています。