高速道路にソーセージが大量流出!アメリカでトラックの横転事故
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 2025年8月1日の朝、通勤ラッシュの真っ最中、高速道路が突如「ソーセージの川」に変貌した。

 ホットドッグ用の冷凍ソーセージを満載したトレーラートラックが、横転事故を起こして積み荷をまき散らしたのだ。

 道路一面に散乱したおよそ450kgのソーセージが、まさかの全面通行止めと大渋滞を引き起こしたのである。

事故車からまき散らされた冷凍ソーセージの山

 2025年8月1日午前9時10分頃ごろ、ペンシルバニア州ヨーク郡シャルズベリー付近を通る、州間高速道路83号線(I‑83)でトレーラーが横転する事故が発生した。

 警察の発表によると、トレーラーは走行中に車体トラブルを起こし、近くを走っていた乗用車に衝突。そのまま中央分離帯に接触して停止したという。

 その衝撃で荷台が破損し、積まれていたホットドッグ用の冷凍ソーセージが次々と道路に飛び散った。

 現場に居合わせた車のドライバーたちは、まるでアニメのワンシーンのように、ソーセージの山が路面を覆い尽くしていく光景に呆然としたという。

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 シュルーズベリー在住のジェイク・シトコスキーさんは、当時の状況を次のように語っている。

83号線を南下していた時、突然車の流れが完全に停止したので、何が起こっているのかと思っていたら、緊急車両が見えたんです。

それで、トレーラーから何が落ちたのか確認しようとしました。で、ようやく気づいたんですよ、あれはホットドッグだったって。

同僚たちが僕の居場所を尋ねてきたんだけど、高速道路のホットドッグのせいで立ち往生していると説明しても、彼らは全然信じてくれなかったんです

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 すぐに警察と消防が現場に駆けつけ、I‑83の両車線は完全に封鎖された。通行止め区間は4番出口から8番出口にかけての約6km。

 通勤の足は完全に止まり、ドライバーたちはスマホで現場の様子を撮影し、SNSに写真や動画を投稿し始めた。

 現場を空撮した映像には、路面に転がる無数のホットドッグと、その間を縫うように歩く作業員や、立ち尽くすドライバーたちの姿が映っている。

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ラッシュアワーの事故で、仕事に遅れるドライバーたちが続出

 セブンバレーズのエミリー・ランドールさんは、出口までバックで出るしかなかったという。

83号線に乗ってからほんの数分で、他のドライバーといっしょに後退するしか選択肢がないことに気づきました。

そして出口を降りた後、おそらく20分から30分ほど渋滞に巻き込まれて、ようやくシュルズベリーに到着したんです

 また、美容師のランドールさんは、この事故のせいでお客さんの予約をキャンセルせざるを得なかった。

私はヘアスタイリストなんですけど、今日最初の2件の予約をキャンセルする羽目になりました。本当にストレスが溜まりましたよ

 この事故に巻き込まれた4人が軽傷を負い、病院に搬送されたが、いずれも命に別状はなかったそうだ。

 ラッシュアワーで先を急いでいたドライバーや、作業員たちにとってはまさに悪夢だが、最悪の事態は免れたといえるだろう。

 シュールズベリーのボランティア消防団のブラッド・ドーバーマン団長は、次のようにぼやいていた。

ソーセージがこんなに滑りやすいなんて知らなかったよ

 消防団が現場に到着したのがどのくらい時間が経ってからかはわからないが、8月のアスファルトの上では、冷凍ソーセージ溶けてつぶれてしまい、作業中足を取られてしまったらしい。

 作業員たちはフォークリフトやスコップを使い、ソーセージを回収する作業を続けた。気温は30度を超えており、ソーセージはどんどん解凍されて、さらに足元を危険にする。

 清掃作業はなんと約4時間にも及び、I‑83の完全復旧が宣言されたのは午後3時45分だったという。回収されたソーセージは、すべて廃棄処分となったそうだ。

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 足止めを食った多くのドライバーが、現場で実況していたこともあり、SNSではこの珍事が瞬く間に拡散された。

  • うちの地元なら、1時間もしないうちにホームレスたちがキレイにしてくれたと思うよ
  • ホットドッグ・ハイウェイ爆誕!
  • 通勤する人たちにとっては最悪の悪夢だったね
  • 食べ物が本当にもったいないよ
  • 事故が起きた時は10kmくらい離れた場所を走ってたんだけど、いやあ、ひどい目に遭ったよ
  • アライグマとかオポッサムが喜んだんじゃない?
  • 鳥や動物は一切食べに来なかったらしい。彼らも毒だってわかるんだね
  • 週末のキャンプ用にソーセージを買いに行ったんだけど、全然なくて買えなかったんだ。もしかしてこのせいだったのか!

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事故の詳細や事後処理については調査中

 ペンシルベニア州の場合、道路上にゴミや危険物を陶器・落下させた運転手は、罰金や清掃ボランティアなどを科せられる。

 さらにその落下物のせいで事故が起きると罰金はさらに跳ね上がり、過失責任として民事・刑事の責任が問われるケースもあるそうだ。

 今回の事件は、現在まだ警察が捜査中とのことであるが、トラクターは少なくとも2台の車を巻き込み、4人の負傷者を出している。

 さらに中央分離帯にぶつかった際、かなりの損傷を与えたようなので、こちらの責任も問われることになるだろう。

 日本でも高速道路への落下物により、車線規制になったり一部が閉鎖されたりすることはよくある。

 自分も一度、斜め前を走っていたバスのタイヤが破裂して、こっちのフロントガラスすれすれに飛んで来て肝を冷やした経験がある。

 避けようのない落し物は本当に怖いし、それがたとえ柔らかいソーセージだったとしても、あとの始末が大変だ。

 今回は車両の機械的な不調が事故の原因だったようだが、事前の点検を怠らず、安全運転を心がけたいものである。

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References: I-83 hot dog spill closes road in both directions in York County[https://www.fox43.com/article/news/local/york-county/i-83-closed-in-both-directions-in-york-county-after-truck-spills-1000-pounds-of-hot-dogs/521-6d2e9d41-d057-4c66-a2ed-a79614e56af0]

本記事は、海外の記事を基に、日本の読者向けに重要なポイントを抽出し、独自の視点で編集したものです。

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