
アメリカ・フロリダ州を南北に走る高速道路で、女性が運転する車がスリップして中央分離帯に激突する事故が起きた。
幸い女性に怪我はなく、車に同乗していた2匹の愛犬も無事だったが、突然の事故に犬たちはひどくおびえていた。
そんな中、現場に駆けつけたパームビーチ郡消防署のレスキュー隊員たちは、犬たちをやさしく抱き上げ、慰めてくれたのだ。
高速道路で愛犬を乗せた車が事故
ロリダ州の有料高速道路「フロリダ・ターンパイク」で、ガブリエラ・オブレゴンさんが運転する車がスリップし、中央分離帯に衝突した。
幸いなことに、ガブリエラさんにけがはなく、同乗していた愛犬、シベリアン・ハスキーのシンバと、ゴールデン・レトリバーのアスランも無事だった。
しかし、事故の衝撃で犬たちは動揺し、不安そうに震えていた。突然の衝撃音と振動に驚き、精神的な混乱してしまったようだ。
現場に到着した消防隊員らが犬を慰める
ほどなくしてパームビーチ郡消防署のレスキュー隊員が到着すると、犬たちに対して、非常に心温まる行動を取った。
隊員たちはシンバとアスランを優しく抱きかかえると、落ち着ける場所として消防車の中へ連れていったのだ。
この時の様子が、ガブリエラさんのTikTokに投稿されると、多くの視聴者の心を動かした。
隊員たちが犬を労わるように抱き上げる姿に、「心が温まった」「こういう人たちがいてくれてうれしい」といった声が相次いだ。
ガブリエラさんは「犬たちは事故のあととても不安そうでした。でも、消防署の方々が落ち着かせてくれて、本当に感謝しています」と話している。
消防署関係者からもコメント
ガブリエラさんのTikTok動画には、この事故の通報を受けたというパームビーチ郡消防署の通信員からのコメントも寄せられた。
通信員によれば、事故の様子は高速道路に設置された監視カメラでリアルタイムに確認され、その映像の中で、レスキュー隊員たちが犬を優しく抱き上げて救助している場面を見たという。
その行動に感動した通信員は、通信センター内で指揮を担当していた消防オペレーション責任者に「素晴らしい救助活動が行われている」と伝え、その映像を見せたという。
SNSで話題となり、消防署での再会が実現
事故後、犬たちは獣医による診察を受けた。
ガブリエラさんが投稿した動画がSNS上で大きな反響を呼んだことを受け、彼女と二匹の犬は後日、パームビーチ郡消防署に招かれた。
この招待は、事故現場で対応にあたったレスキュー隊員たちと、改めて再会する機会を設けることが目的だった。
消防署で温かく迎えられた、シンバとアスランも隊員たちに再会してうれしそうな様子を見せていた。
ガブリエラさんは「こんなにも思いやりのある人たちに出会えて、本当に幸運でした。本当にありがとうございます。」と、改めて感謝の言葉を述べた。
今回の事故は、人間も犬もすべてが無事だったことが何よりの幸運だ。その上で、動物の気持ちに寄り添った消防署の対応は、多くの人々の心に温かく残った。
今もその動画には、感謝と称賛のコメントが寄せられ続けている。