猫のもふもふは気持ちがいい。鳥たちにとっては快適な巣なのかもしれない。
それは彼らにとって心地の良い巣のような感覚なのだろう。異種のもふもふの共演は見ている人間にとっても心がぽかぽかになるね。
猫のまわりにあつまるオカメインコたち
トルコ北部、黒海沿岸の町、カラデニズ・エレーリでは、猫とオカメインコたちがとても仲良く暮らしている。
猫が昼寝を始めると、どこからともなくオカメインコたちがやってきて、体にぴったりくっついてくるのだ。
インコたちは猫を一緒に暮らす仲間、もしくは「安全な存在」と認識しているのだろう。
もふもふともふもふが仲良く寄り添っている姿は人間にとっても心癒されるものだ。鳥たちの巣でありベッドでもある猫。
猫も鳥たちの体温を感じて心地よいのだろうか?ゆっくりとした穏やかな時間が流れていく。
肉食動物である猫と、小型鳥類のオカメインコがここまで密接に接することは、野生ではまずあり得ない。
動物行動学では、警戒心を示す「フライトディスタンス(逃避距離)」という概念があり、信頼できる相手ほどその距離が縮まる。
この家のインコたちにとって、猫は危険な捕食者ではなく、暖かく安全な仲間となっているようだ。
こうした関係は、長年一緒に暮らしていること、猫の穏やかな性格が影響しているのかもしれないね。
猫の国、トルコの猫だから、充実した暮らしを送っているので寛容なところもあるのかもしれないね。
オカメインコはオーストラリア原産の小型のオウムで、頭に冠羽を持ち、頬にオレンジ色の丸い模様がある。
野生では群れで行動し、仲間同士で寄り添って休む習性がある。体温は約40℃と高く、暖かい環境を好む。
猫の平熱は38~39℃で、オカメインコにとっては心地よい温もりとなる。
さらに猫の喉から出る低いゴロゴロ音は、25~150Hzの周波数帯で、動物や人間のストレス軽減や癒やしに効果があるとされる。このため、インコたちは猫のそばでよりリラックスできるのかもしれない。
オカメインコにはさまざまな品種があり、柄の有無や色の違いも魅力のひとつだ。
野生型に近い灰色の「ノーマルグレー」、全身が黄色やクリーム色で柄がほぼない「ルチノー」、灰色と黄色が混ざるまだら模様の「パイド」、羽に細かい斑点が入る「パール」、そして顔の黄色や頬のオレンジがない「ホワイトフェイス」などが代表的である。
こうしたカラーバリエーションは遺伝によって決まり、同じ親から生まれても模様の出方が異なる。
とても仲良しの猫とインコだが、ただし、いくら仲良く見えても猫は本来肉食の捕食者であり、本能的に小鳥を狩る習性を持っている。
長年の信頼関係があっても、驚いた拍子や急な動きがきっかけで事故が起こる可能性はゼロではない。
猫と鳥を同じ空間で過ごさせるときは必ず人間が見守り、留守中は別の部屋やケージで完全に分けるなどの配慮が必要だ。











