
スペイン南部・セビリアのとある街のカフェで、客が突然店内にガソリンをまいて火をつけるという事件が起きた。
幸い大きな被害は免れたが、現場は一時騒然となり、犯人自身も火傷を負うことに。
犯行の動機は「マヨネーズがない」ことだった。
マヨネーズを要求したこの犯人、店員に「置いていない」と断られたことに腹を立て、犯行に及んだというのだ。
マヨネーズをもらえなかった客が激昂して店に放火
事件は2025年8月20日、セビリアのパラシオス・イ・ビジャフランカという街にあるカフェ「ラス・ポスタス[https://www.facebook.com/profile.php?id=61553374800591]」で起こった。
1人の男性客が、17歳の息子と友人の男性を連れて店に入り、「カルネ・メチャーダのモンタディート(煮込み肉の小さなサンドイッチ)」を2つ注文した。
男がケチャップかマヨネーズがあるかと尋ねると、店員は「うちは調理設備がないので、すでに用意されたサンドイッチしか提供できない」と説明した。
男は一度店から出ると、50mほど離れたガソリンスタンドで1.5lのガソリンを購入。ペットボトルに入れて店に持ち込んだ。
そして再びマヨネーズがあるか尋ね、「ない」という同じ答えを聞くと、即座にカウンターにガソリンをまき、ライターで火をつけて立ち去ったのだ。
店の防犯カメラには、犯行の一部始終がとらえられていた。
店のオーナーのホセ・アントニオ・カバジェロさんは、その時の様子をこう語っている。
炎はとても大きくて、大惨事になりかねませんでした。幸い、店員たちが素早く動いてくれました。
1人は消火器で火を消し止め、もう1人は外に飛び出して男を追いかけたんです
追跡には他の客や近隣住民も加わったという。最終的に治安警察が現場に駆けつけ、宿泊していたホテルの近くにいた男を逮捕した。
捜査関係者によれば、男はコルドバ出身で、仕事の関係でロス・パラシオスを通っていたにすぎなかったそうだ。
火を放たれたとき、テラス席は満席で、店内には6人の従業員のほか、子どもたちも遊んでいたという。客のうち何人かはパニック症状で医師の手当てを受けた。
放火は重罪!犯人は判決まで保釈なしの拘留が決定
男は自分も左手にやけどを負っており、2日間を留置場で過ごした後、22日の朝になって裁判官の前に出廷。
裁判官は「社会に与えた不安の大きさ」「逃亡の恐れ」「事案の性質と科される可能性のある重い刑罰」、そして「再犯の高いリスク」を理由に、保釈なしの拘留を決定した。
本当に恐ろしい出来事でした。最悪の結果になっていたかもしれないんです。馬鹿げていますよ。
客と店員が口論になることまでは理解できても、こんな事態を誰が予想できると思います?
カバジェロさんはこのように話しており、犯人の収監が決まったことに安堵したという。
この事件が報道されると、呆れかえるコメントが殺到した。
- 自分でマヨネーズを買いに行った方が良かったんじゃないか?
- なんてひどい社会だ!これは罰がないから起きるんだ。
刑務所に入れるべきだ…ただしプールやテレビ付きの快適な環境じゃなくて、畑で雑草取りをさせるべきだ- しっかり火傷していれば、二度とこんなバカな真似はしないだろうに。ガソリンを買いに行くくらいなら、マヨネーズを買った方が安上がりだったはず。刑務所に入れて、店の損害も全部払わせろ
- 刑務所に入れて、食事はマヨネーズだけにしてやれよ
- 暑さのせいなのか、気候変動のせいなのか…人々はどんどん狂ってきている
- 子どもたち(特に息子たち)には感情のコントロールを教えないと。でないと、大人になって「マヨネーズをもらえなかったから店に火をつける」ような人間になってしまうんだ。挫折への耐性を学ぶのは義務にすべきだ
- 想像してみてくれ。刑務所に入ったとき、先輩たちに「マヨネーズをくれなかったから店に火をつけたんだ…」って説明するんだぜ
- これは単にマヨネーズの問題じゃないと思う。実際、店員からぞんざいに扱われることも多いし、弱っている人にちょっとした冷たい対応をすると、みんなが同じように自制できるわけじゃないんだよ
- な? サンドイッチにとってマヨネーズがどれだけ大事かってことだ
注文したメニューは肉を挟んだサンドイッチ
ちなみに男が注文した「カルネ・メチャーダのモンタディート」はこんなヤツ。しっかり煮込んで細かく裂いた肉を挟んだ、小さめのサンドイッチなんだとか。
地方によってはアリオリソース(ニンニクの入った、マヨネーズっぽいソースの一種)やマヨネーズを添えるところもあるみたいだ。
だからこのメニューにマヨネーズは必須ではないものの、客が欲しがること自体は間違ってはいないようなのだ。
だがこのカフェではそもそも既製のモンタディートを提供しており、オプションの調味料は置いていなかったというのが真相らしい。
店員の対応が早かったこともあり、物的被害は最小限で済んだが、それでも日本円で140万円ほどの修繕費がかかるのではと言われている。
カバジェロさんは犯人が拘留されることに安堵するとともに、実刑を伴う厳しい判決を望んでいると話している。
また、事件があった日は店員総出で、朝の5時半まで清掃や修繕に追われたが、その後いつも通り朝食を提供するために営業を再開したという。
ほとんどのお客さんが、連帯感を示すためにわざわざ来店してくれました。従業員たちも含め、みんなが力を貸してくれたんです
このカフェは街ではよく知られた店で、常連客も多いんだそう。カバジェロさんは常連客や従業員に感謝するとともに、一刻も早く日常を取り戻すよう努めると語っているそうだ。
References: Un cliente provoca un incendio en un bar porque no le sirven mayonesa[https://elpais.com/espana/andalucia/2025-08-22/un-cliente-provoca-un-incendio-en-un-bar-porque-no-le-sirven-mayonesa.html]
本記事は、海外メディアの記事を参考に、日本の読者に適した形で補足を加えて再編集しています。