サメの群れとワニが同じ水域を泳いでいる姿に観光客たちがびっくり!!
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 海と川の捕食者が同じ場所で争いもなく穏やかに泳いでいる姿を見て、びっくりしたのは観光客たちだ。

 ここはアメリカ、サウスカロライナ州にある人気リゾート、ヒルトンヘッド島にある桟橋(船着き場)で、少なくとも5匹はいるかとおもわれるサメに混じって、ワニが泳いでいたのだ。

目撃者からは「オーマイグッドネス!」の声が飛び交った。

 この光景を目にした一家が撮影した動画がTikTokに公開されると、すぐに話題となった。

サメの群れとワニが同じ水域を一緒に泳ぐ

 2025年8月15日、ヒルトンヘッド島にある人気レストラン「スカルクリーク・ドックサイド(kull Creek Docksid)」で食事を楽しもうとやってきた、イリノイ州シカゴから観光でこの島を訪れたジーナ・アサンズさん一家だ。

 彼女たちがテーブルに着いたところ、うとしていたところ、レストランのマネージャーがやってきて、「今、目の前の船着き場にサメとワニがいますよ」と伝えてきたという。

 好奇心にかられた一家が外に出てみると、そこには、船着き場の下から顔を出す1匹のワニと、少なくとも5匹のサメの姿を確認した。

 サメは体がはっきり見えるほどのサイズで、水面からは背びれが突き出ていたという。

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 ジーナさんは、12歳のときから毎年、バカンスのためにヒルトンヘッド島を訪れているが、こんな光景をみるのは初めてで、とても興奮したという。

両者に敵意は見られず、争いが起こることもなく、同じ水域を仲良さそうに泳いでいたそうだ。

 彼女はその時の様子を撮影し、自身のTikTokアカウントに公開した。

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一緒にいたのはレモンザメとアメリカアリゲーター

 今回同じ水域を一緒に泳いでいたのは、メジロザメ科のレモンザメ(Negaprion acutidens)の群れと、アメリカアリゲーター(Alligator mississippiensis)だという。

 レモンザメは、暖かい海の沿岸域に生息する中型のサメで、アメリカ南部、カリブ海、メキシコ湾などに広く分布している。

 体長は最大で約3mほど、体色は黄色がかった灰色で、浅瀬やマングローブ林などの複雑な地形を好む。

 レモンザメは群れで行動する習性があり、今回のように複数匹が同時に目撃されるのもそのためだ。

 主に夜行性で、魚やエビ、カニなどを捕食する。

性格は比較的おとなしく、人間に対する攻撃性は低いとされている。

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 一方、アメリカアリゲーターはアメリカ南東部の湿地や沼、川に広く分布している大型のワニだ。

 成体は通常3~4mに達し、まれに5m近くまで成長する個体も報告されている。体重はおよそ450kgに達することもあり、強力な顎と高い泳力を持つ。淡水を好むが、短期間であれば塩分を含む水域にも適応できる。

 雑食性で、魚、鳥、小型哺乳類などを捕食し、主に夜間に活発に活動する。基本的には人を避けるが、餌を与えられることで人に接近するようになる。

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ワニとサメが一緒にいるのは「汽水域」では珍しいことではない

 ヒルトンヘッド島に流れるスカル・クリークは「汽水域(きすいいき)」と呼ばれ、淡水と海水が混ざり合う特徴的な環境である。

 汽水域では、淡水生物と海水生物の生息域が重なりやすく、さまざまな生き物たちが入り混じるユニークな生態系が広がっている。

 ワニは本来、淡水を好む生き物だが、餌や繁殖のために一時的に汽水や海水にも現れることがある。

 サウスカロライナ州天然資源局「アリゲータープロジェクト」の責任者であるモーガン・ハート氏によると、「ワニとサメは、沿岸部では意外と頻繁に顔を合わせる」と語っている。

 特に夏はワニの活発な季節であり、メスが産卵を始める時期でもある。餌場を求めて行動範囲を広げるこの時期、ワニは汽水域にまで入り込む。

 そしてレモンザメのような沿岸性のサメもまた、同じような餌(例えばカニ)を求めて近づいてくるため、両者が一緒にいることもあるのだそうだ。

お互いの体格が近い場合、捕食対象として認識しないため、共存することが可能なのだという。

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 こうしたサメとワニの“水上での鉢合わせ”は、今回に限ったことではない。

 2021年、フロリダ州でも、オオメジロザメとアメリカアリゲーターが同じ川で泳いでいた目撃例があり、カラパイアでも報告した。

 オオメジロザメは、淡水と海水の両方に適応できる珍しいサメで、アマゾン川やミシシッピ川といった内陸の河川にも出現することで知られている。体長は最大で3.5mを超え、レモンザメよりもやや気性が荒いとされる。

 しかしこのときも、争いが起きた記録はない。自然界には、互いに干渉せず共存するための“距離感”が自然とできるようだ。

野生動物との距離感を守るべきは人間

 ハート氏が最も強調したのは、「本当の危険は人間の行動にある」という点だ。

 「ワニに餌を与えることは非常に危険です。本来なら人を避けるはずの動物が、人間を食べ物の出どころと認識してしまうと、積極的に近づくようになり、事故につながる恐れがあります」とハート氏は語る。

 実際、アメリカでは違法な餌付けが原因で人が襲われる事故が報告されており、多くの州で厳しい規制が設けられている。

 野生動物の生態系を乱さないために我々ができること。

 それは、無理に近づいたり餌を与えたりせず、彼らと適切な距離を保つことだろう。

 結果的にそれが人間にとっても安全であり、動物たちにとっても自然な生き方を守ることにつながるのではないだろうか。

References: Islandpacket[https://www.islandpacket.com/news/state/south-carolina/article311760781.html]

本記事は、海外メディアの記事を参考に、日本の読者に適した形で補足を加えて再編集しています。

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